サイブン3/ー27ー | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

学生の頃

 

その場に居合わせた結果

 

見てた…って事になる

 

彼の作品作りの現場

 

…といっても

 

その場は僕にとっては

 

半分遊びの様でもあって

 

こんなことできるかな?

 

的な試行錯誤 兼

 

土に慣れる練習であったわけで

 

彼はどうかは分からない

 

けど

 

僕はそうだった 部活の時間

 

年々

 

接することの減る

 

土遊びの延長感覚で関わりつつ

 

制作結果を発表するための

 

作品作りは

 

とりあえず形になれば

 

ストックしてた程度で

 

部活に出るのも

 

塾のある曜日だけで

 

ほぼ毎日

 

部活に顔を出していたような

 

彼は

 

制作時間に比例する数の作品

 

作っただろうに

 

 

そのほとんどを

 

残すことなく

 

常にベストを一個

 

取り置くスタイルだったことから

 

納得のいくラインが

 

高くて

 

向上心がばちくそ

 

高くて

 

そこに到達できるまでの葛藤

 

すでにプロの思考だったのだろう

 

等と

 

記憶を振り返って

 

考察するに

 

 

彼の作品買ったのが僕で

 

…よかった…

 

 

等と言われて

 

アゲ気分に傾く一方で

 

 

現状の在庫状況

 

聞くに

 

当時の印象からすれば

 

妥協できる範囲って程度の作品も

 

数多くあるのかもしれない

 

 

生活雑貨

 

ってジャンルでの仕事

 

語らせたことへの

 

ミスった感 無きにしも非ず

 

で 気にはなる

 

けど

 

 

当時の僕の記憶だけで

 

現状の彼を推し量るのは

 

違うことくらいわかってる

 

…だって人は変わる…

 

技術力の向上もあれば

 

作品に対する考え方だって

 

僕の知ってる当時と違ってて

 

おかしくない訳で

 

等と

 

物つくりのアーティストな

 

思考

 

勝手にあれこれ想定しながら

 

 

駐車場が点在するエリアの

 

一か所に

 

彼が入っていく後を追えば

 

 

車好きが乗ってそう…って印象強い

 

車種の並ぶ 車体の間に

 

彼が入っていき

 

ロック解除する音

 

 

「…え この車がそうなの?」

 

所謂

 

男くさい…と言うと

 

語弊があるかもしれないけど

 

四角い印象の

 

ガソリン車に

 

 

女性と見紛う彼が

 

ドアを開け

 

横に立つ姿は

 

 

レースクイーン…なる

 

本物を見たことないけど

 

過去

 

そういう女性がつきものだった

 

車関連のお披露目会場

 

見ている様で

 

つい

 

 

「…なんか 似合うね」

 

正直

 

もう少し小さい車

 

イメージしてた分

 

驚きはありつつも

 

 

車のサイズ感から

 

成る程

 

この駐車場じゃないと置けないな

 

 

結構歩いた距離

 

振り返って 納得していれば

 

 

「…似合ってるって

 

 初めていわれたなぁ…」

 

思いがけない僕の感想だったようで

 

彼が

 

半ば驚き半分な様子で

 

だけど

 

嬉しそうに

 

僕の方へ顔を向けて

 

本心からの言葉なのか

 

確認するように

 

僕をじっと見た

 

 

  つづく