サイブンー21ー | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

手にした段ボール

 

抱えたまま

 

もしも彼が店を出て行ったら

 

…店員ではなかった場合

 

泥棒…?

 

等と

 

先々に彼の行動如何では

 

スルー出来ないぞ

 

 

一応

 

留守を預かった身

 

それなりに監視はしないと

 

…けど

 

余計な事には関わり合いたくない

 

は 正直なところで

 

 

…何事もなくあってくれ…

 

等と

 

珈琲を飲みながら

 

彼の動向 目で追えば

 

 

抱えていた段ボール

 

一旦カウンターにおいて

 

カウンターの中に入ると

 

段ボールを開いて

 

中の野菜を…

 

 

あぁよかった

 

間違いなくバイトの子だ

 

と ホッとして

 

 

ホッとしたら

 

店内の張りつめてた空気

 

ゆるんだか

 

僕自身 気分も軽くなって

 

留守を頼まれてた

 

僕のお役も御免になったと

 

観察も不要だとばかり

 

手元のスマホに意識を戻し

 

地図アプリで

 

現在地周辺のお店情報

 

検索始めていれば

 

再び店のドアが開く音

 

来客か?

 

 

…けど

 

彼が対応するだろうと

 

そちらへは目も向けず

 

手元のスマホを眺めていれば

 

 

不意に

 

途切れた僕の集中

 

 

手元で決めた

 

この後行く予定のお店情報

 

ピックアップも途中だけど

 

…なんだろう

 

違和感

 

接客しているであろう

 

彼の居る方へ

 

チラッと視線送れば

 

店内は

 

静かなもので

 

人の気配ってモノが

 

…あれ?

 

カウンターに並べられてる

 

野菜が見えて

 

 

それらが入ってた段ボールを

 

片付けに

 

彼が外に行ったのだろうか?

 

人影がなくなってて

 

急にまた 

 

がらんとした店内に一人で

 

心細くなって

 

 

…いやいや

 

もう少しすれば 多分

 

店員さんも帰ってくるだろうし

 

とか

 

不安を煽らない様

 

余計なことを考えない方向で

 

 

一端

 

皿の上のタルト

 

片付け

 

後はちびちびと

 

珈琲を飲みながら

 

店員が帰ってくれば

 

すぐ会計を済まし

 

店を出られるよう 準備したうえで

 

 

…あの野菜は

 

午後からの仕込みだろうか?

 

 

等と

 

自分以外の人の気配

 

いるはずの彼の姿を

 

目では確認できていないので

 

耳で 探った

 

 

  つづく