サイブンー16ー | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

思い付きから始まった今日

 

たまたま…って感じで

 

辿り着いた店で

 

タイムリーな それでいて

 

自分的に正解な結果続きの現状に

 

なごみつつ

 

 

常連の助言も

 

素直に聞いて

 

…すっかり

 

現実逃避してた訳だが

 

焼き立てのパン

 

待つ気満々で

 

提供されてる食品

 

ちょこちょこ

 

ちびちび つまみながら

 

一人での食事

 

そろそろ店内観察にも飽きて

 

持て余す感から

 

取り出したスマホ

 

…に

 

数件の着信

 

たいした用でもないだろう

 

とは 思いつつ

 

配信者名 確認して

 

要件を開けば

 

途端に

 

現実に戻される

 

 

 

引っ越しの手配云々

 

…に始まって

 

明日の授業が延期される連絡では

 

期日は追って…って内容で

 

直接

 

単位には響かないだろう

 

けど

 

日数的にぎりぎりで組んでるスケジュール

 

就職先が仮であれ確定している身で

 

…卒業できませんでした…

 

って事だけは

 

あってはならない訳で

 

あわわわ…と

 

スケジュール開いて

 

こういう生徒用に準備されてる

 

救済的な講義の有無

 

今頃になって検索する羽目になって

 

けど

 

まだ 日数的に

 

余裕がある分マシだわ…とか

 

 

決めないといけない事

 

次々と

 

つい さっきまでの

 

のんびりしてた感覚から

 

一気に 引き戻される現実を前に

 

あんなに楽しみにしていた

 

焼き立てのパンの香りだろう

 

店内を 至福感が満ち始めたの

 

気付きつつも

 

心の半分では

 

急ぎ片付けたい やるべきことを

 

あれこれ 目の前に

 

 

…見るんじゃなかった…

 

 

スマホを手にしたタイミングを

 

後悔しつつも

 

とりあえず 今は

 

 

実家に戻れば

 

出来そうにない事をやって

 

思い出にしようって事での

 

着の身着のままな外出中…

 

って事を 再度 

 

気忙しく思考し始めてる自分に

 

言い聞かせ

 

 

…今は おかわり自由だという

 

パンの登場

 

心待ちにしつつ

 

カップに入ったスープ

 

ふと

 

珈琲のつもりで手に取ってた

 

勘違いに

 

心ここにあらずな

 

注意力散漫な状態を

 

自覚しつつ

 

そのまま一口飲んで

 

一息つけば

 

 

カウンターの方から

 

バゲットの香り漂わせつつ

 

大きい籠とトングを手に

 

出てきた店員

 

 

手前の常連から声をかけつつ

 

焼き立てのパンの給仕を始める姿

 

僕に

 

ゴマのパンを勧めてくれたおじさん

 

自分より先に彼へ

 

…って事 言ったようで

 

 

店員さん僕の方に直線でやってきて

 

 

「…お代わりはいかがですか?」

 

籠の中 良く見える様

 

傾けながら

 

店内の人数分は揃えられている

 

5種類のパン

 

丸いのや食パンのように

 

カットされたものと

 

選べず つい

 

 

「…お勧めされたんですが

 

 “ゴマのパン”っていうのは?」

 

 

粒々が入ってるのって

 

パッと見 3個はあって

 

選べないと尋ねれば

 

 

あぁ…って風に

 

 

「…こちらですね

 

 中にゴマのペーストが…」

 

そう 説明されたので

 

 

では それと…これと…

 

 

と 3個ほど指さすも

 

 

いつもより

 

のんびり食べてたせいで

 

皿上にパンを置くスペースなくて

 

あわわ…となる僕の目の前で

 

籠の中から 紙ナプキンを出し

 

その上に選んだパンを置くと

 

 

「…ごゆっくりどうぞ」

 

 

次の客の方へと

 

行ってしまった

 

 

  つづく