日常334 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

 

圧倒的に弱い

 

彼との睨めっこ

 

…本当は 見て居たいのに

 

逸らしてしまう

 

 

くっそぉぉぉぉぉ

 

可愛いじゃないかぁぁぁぁぁぁ

 

 

…って 思い

 

 

彼に知られたら

 

また 退かれる 

 

いや ドン引きか

 

あるいは 拒絶…

 

 

そうなったらと思うと

 

こっちが見られてる事が

 

危うくて

 

逃げるんだが

 

 

明後日の方向

 

見てる俺の

 

視界の隅で

 

 

彼が屈んで

 

下着を身につけている

 

所作

 

確認しつつ

 

 

今度は

 

上を向いて

 

もういいかい?

 

の代わりに

 

1つ大きく息を吐くと

 

 

肩を下げながら

 

顔も正面に戻す

 

 

…ほんと

 

彼の指示に忠実な俺って

 

何なん?

 

 

とか 自問しつつ

 

トレイの上に無い

 

俺分の衣類

 

 

まだ ランドリーの中なんだよなぁ

 

 

 

「…そこ 退いてくれませ?」

 

自分のを取りたいと

 

言葉と態度で

 

彼に訴えれば

 

 

「…そこはさぁ

 

 “取ってくれ”でいいんじゃない?」

 

 

もうそんなに

 

衣類が残っていない

 

ランドリーの中

 

覗き込んで彼が

 

 

「…遠慮し過ぎだろ お前」

 

トレイの上へ

 

 

残りの衣類

 

放り込むと

 

 

ランドリーの蓋を

 

パタンと閉めた

 

 

俺のモノ以外にも

 

勿論

 

彼のズボンも有って

 

 

「…直着は 思ってたより能率悪い」

 

衣類の絡まり

 

彼にとっては

 

想定外だったか

 

 

そんな感想 呟きつつ

 

 

「…こんなに絡んで乾燥とかありか?」

 

正直

 

微妙な仕上がり

 

…とは言え

 

 

「まぁ…匂いはいいかなぁ…」

 

 

頭からかぶるシャツから

 

顔を出した彼が

 

へれっと

 

男の子の顔をして

 

爽やかなフローラル系の

 

服の袖を

 

すんすん 嗅いでる所作

 

真似つつ

 

 

「…JC…ぽいっすけど…」

 

幼い印象の 芳香剤に

 

感想言えば

 

 

 

「…ぅわぁ…犯罪者」

 

 

彼の突っ込み

 

 

え?

 

匂いの感想表現

 

間違ってました?

 

 

 

ならば 

 

正解の表現方法は

 

どんなもんなのか

 

 

「…嫌いじゃないっすけど

 

 ちょっと 爽やかすぎません?」

 

彼に 話す切っ掛けを振れば

 

 

 

「…だから 癒されるんじゃない?

 

 人込みで気付く

 

 香水の匂いよりさぁ…こういう方が」

 

 

それは 好みの問題だよなぁ

 

と 思いつつ

 

言わないまま

 

 

…ふと

 

 

「…思い出の匂いってやつですか?」

 

記憶される情報

 

数あれど

 

何より鮮明に

 

刻まれる 

 

香りの記憶

 

 

この匂いが彼のソレなのか?

 

 

俺も覚えておける様

 

再度

 

袖に鼻を寄せれば

 

 

「…そんなモンはねぇよ」

 

耽々と

 

否定した彼が

 

この話はここまでって事か

 

俺の隣に来て

 

トレイの上から 自分の衣類を

 

取り上げた

 

 

 

  つづく