日常335 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

洗い上がった衣類の匂い

 

話題にした彼…

 

俺のすぐ近くで

 

洋服を着てる

 

 

その動きによって

 

香ってくる

 

彼の香り

 

今は

 

備え付けのボディーソープの匂い

 

 

さっきまで居た

 

浴室内の記憶

 

頭の中 過ぎるの

 

漠然と 記憶の底に

 

落しこみつつ

 

ふと

 

 

俺と一緒なんだよなぁ…

 

とか

 

軽く浮かれる

 

 

 

…風呂入った連中

 

全員そうじゃん

 

と すぐに 冷静になって

 

香りについて

 

あれこれ考えるのを

 

止めつつ

 

つい

 

 

 

「…俺は いつもの

 

 あなたの匂い 好きでだなぁ」

 

 

そう言うの

 

誰も聞いてないの

 

分かっていつつ

 

つい

 

 

今思った事

 

口に出しちゃって

 

 

…何言ってんだ おれ…

 

 

と 思った頃には

 

時すでに遅く

 

 

はぁ?って表情が

 

俺を見て居るんだろうなぁ

 

と 想定しつつ

 

ズボン 穿き終え 彼の方を

 

チラッと見れば

 

 

俺より後に

 

服を着始めたはずの彼

 

もう

 

いつでも出られる状態にまで

 

身形は完成してて

 

 

あ?え?

 

と いつの間に 越されたのか

 

知る由もないままに

 

 

置いてけぼり

 

くらっては事だと

 

 

トレイの上の衣類

 

身に着けるまでもなく

 

手に取って

 

 

「…ロッカー…貴重品を

 

 俺が預かってるんで…」

 

 

衣類のポケットに

 

入れっぱだった

 

彼の私物

 

俺の貴重品と 一緒に保管してる事

 

だから 俺を置いてかないで

 

…って訳じゃないけど

 

 

俺がいないと 入手できないよって

 

人質…ならぬ 物質って事で

 

 

上着の襟

 

直してる彼が

 

動き出す前に…と

 

ロッカーの方へ

 

移動開始すれば

 

 

「…ちゃんと着ろよ

 

 何 あわててんの?」

 

 

俺の方が

 

急かしてるって ニュアンスで

 

 

「…そんなに早く 帰りたいかねぇ」

 

 

せかせかした

 

 

余韻の無さ

 

無粋だと

 

彼がアピールしてくる

 

けど

 

 

そもそも

 

俺とのやり取り

 

時々端折る 彼の態度が

 

 

俺を不安にするわけで

 

 

「…いや 服着るの早いっすねぇ」

 

そもそも

 

急かされ気分は

 

俺の方だと

 

 

今更な感想 呟けば

 

 

「…そもそも 重大な

 

 目的あっての遠出じゃないけども」

 

 

俺の背後で

 

トーンダウンした声が

 

 

…楽しみたいじゃん…折角なんだし

 

と 呟くと

 

 

「…お前 切り替えが早いよなぁ」

 

まるで

 

俺がドライだと言わんばかりに

 

 

対応の印象を 語った

 

 

 

  つづく