日常333 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

…また そうやって…

 

 

彼の何気ない発言に

 

翻弄させられそうになるから

 

 

「…今の“ワイルド”の定義は

 

 俺の“考え方”に対してであって

 

 “体を見ての感想”では無いと

 

 示唆して間違いありませんかね?」

 

 

どちらにしろ

 

褒め言葉と取れる発言に

 

難癖付ける気はない事を

 

 

真面目な表現でもって示しつつ

 

なんとなく

 

流してしまうのは 勿体なくて

 

確認すれば

 

 

「…」

 

 

聞えてるはずで

 

多分 考えているのだろう

 

 

テンポを乱す 間が続いてて

 

 

その沈黙の間も

 

 

ランドリーから拾い上げた衣類

 

絡まって 出て来た

 

袖の長いシャツやらは

 

 

絡まったまんまを 

 

俺に渡してくる彼

 

 

渡された俺も

 

両手塞がったままでは

 

何も出来なので

 

 

一応 洗い上がった衣類

 

一端置く為に設置されてる

 

網状のトレイに乗せ

 

 

ほぐしに掛かれば

 

 

その絡まりの中から

 

彼の下着が出て来て

 

 

…今も 

 

目当ての

 

一番最初に身に着ける衣類

 

ランドリーの中

 

寄り分けてる所作でもって

 

探してる彼の姿

 

目の前にして

 

もう少し…

 

…そう

 

俺の質問に答えてくれてない分位の

 

等価に値する“放置”でもって

 

償ってもらおうか…と

 

 

お探しのモノは

 

ここにありますよって

 

インフォメーション

 

する事もなく

 

 

ほぐし終った 衣類の中から

 

自分のモノ

 

…色移り云々の肌着

 

身に着けていれば

 

 

「あっ…なんだよ 

 

 そっちにあったのかよ 言えよ」

 

 

背後で動く俺の気配で

 

振り向いた彼が

 

 

トレイの上

 

寄り分けた 彼の私物を目に

 

 

早速 突っかかって来る

 

けど

 

 

「…いやぁ…俺の声

 

 聞えてない様だったので

 

 まぁ 放っておけば 気付くかな…って」

 

 

しれっと

 

俺の質問スルーしてる事

 

チクチクと弄れば

 

 

下着を 無言のままパッと取って

 

 

「…なんだよ

 

 こっちみてんじゃねぇよ」

 

 

肌着一枚

 

先に身に着けてる 俺の方が

 

その一枚分

 

彼より装備してる…って感覚か

 

 

照れて威嚇してくる彼に

 

ペライチより軽いケド

 

確実にある

 

ちょっとした 優越感で

 

 

「…見てるも何も

 

 俺の目の前に居るんじゃぁ…」

 

 

マンガあるある

 

“だったら目を閉じてなさいよ”

 

とか

 

ヒロインなら 言っちゃうんだろうなぁ

 

等と

 

脳内を横切る思考に

 

へらっと 口元を緩めれば

 

 

目を すっと細めた彼

 

皆まで言わずもがな

 

“分かってるよな?”

 

…って言う系の 圧

 

俺好みの見目でもって

 

見返してくるから

 

 

…うっ…となって

 

俺の方が そっぽを向く破目になった

 

 

  つづく