ブレス if -XXX-Ⅹ vol.218「転化」 | ラテックスは妄想中

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甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。






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「彼」目線

 ひとつ前の話⇒vol.217


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一言で言うなら


  好奇心旺盛



興味ある事には取りあえず手を出す



それが危ういと分かっていても



そう  


「俺」の中で


『彼』との事は マジだが



始まりの切っ掛けは 好奇心だった



こんなに ハマるとは思わず


たまたま相手が


同性だったってだけの事と



…ヤツとの事も



体の相性が良かった


 そう 互いに感じたから


楽しんでる



そんなスタンス



そんな言い訳



繰り返してる 


誰に?


 世間に?


「俺」自身に?




普通に 女性の曲線が好きだし


「俺」は いたって ノーマルだ



それは 間違っちゃいない



現に “J”が 次々開く


怪しいサイトの写真



拘束された男や


ボンテージに



興奮など感じない



 しかし…

 頭のいい奴は紙一重だなぁ



“J”の開くサイトが 


既に 母国語を離れ


過激度を増す 雰囲気 漂わせている様


眺めていると


無性に 飲みたい気分になる



それは


モニターに 視線向ければ


自然と視界に入る


二人の姿も 原因か?




“J”が コンサルタントの耳元に


唇を寄せ


さっきから 二人だけの会話を 始めている



親しい関係間でキスもハグも日常的な


異文化 “J”の国の慣習



それを思えば 


通常より 他人との距離の近さに


恋人とのソレとの違い 見分けにくいものの



この場に 「俺」は 不要でしょ?と


疎外感半端ない状況から


退席 願出ようと


立ち上がれば



《…では 後日改めて…》



ゲーム始めた子供に 


留守番頼む親の様に



切り出した コンサルタント




そのまま “J”の耳元で


ヒソヒソと何かを告げると 立ち上がり



「俺」に 振り返って



《…送ってください 帰ります》



まだ 体がふらつくとばかり


「俺」に 手を差し出した