ブレス*** *** * | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



BL系です
苦手な方ご注意ください






…すみません それ飲んだら
     早めにここ 出てくれません?…


カレの目が 「俺」を通り越して
遠くを見ていた

…『彼』が連絡寄こしたら 到着まで
       数分と時間が無いんで…


『奴』との鉢合わせを 警戒している

早速 間男扱いか


 確かに そうだが


そう ここへ来た切っ掛け
『彼』の誕生日 前後

どっちが 先に『彼』と会うか 話し合う為

 半分は 口実でしかないものの

その話の決着が ついて居ないままだ


テーブルの上を片付け始めた カレと目が合う


今だっ と 思うも  一瞬 「どう切り出そう?」
そう まごついた「俺」が 尋ねるよりも前に

答えを決めていたのだろう


…どうぞ 「あなた」が先に
  『彼』と会ってください…


そう告げ 「俺」の形跡を 消してゆく



  学生の頃からそうだ
コイツは 冷たくあしらっといて 
不安そうな目をする

本心なのか 違うのか

見る者を翻弄させる 表情を見せ
 黙るカレに

困惑する「俺」



言いたい事 言ってるようで

「俺」の為の助言だったり
カレの気配り フォローだった


居心地の良い この空間


手放したのは 自分なのに


「ねぇ この部屋の鍵『彼』にあげたの?」


「俺」が手放したモノ  今は
『彼』の為のモノ


聞いた後で 
そんな事知ってどうする?

自嘲が 口元を緩める 自虐な姿
見られまいと カレの視線から逃げる様に

横を向く

さっきとは違い
返答に 少し間があった



…いいえ あれは
  「あなた」のモノだったので…


静かに 答えるカレの声


視線をカレに戻すと 
潤んだ瞳が見つめ返す



「オマエ 俺の事 好きなの?」


酔ってもいないのに 馬鹿な質問


繰り返して聞いた



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