ブレス*** *** | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。



BL系です
苦手な方ご注意ください





微睡みから覚めると そこは勝手知った空間で
何事もなかった態で カレがキッチンに立っていた

深酒の翌朝 グレープフルーツを準備してくれる
過去にも よく見た光景

今朝は違って見える


…目 覚めました?…

細長いコップに搾りたての柑橘特有な香り
ゆっくり動くカレの姿に

「大丈夫? 平気?」

手渡しにコップを受け取りつつ
申し訳なく尋ねると

…何が?…

そう切り返された

昨夜の事 懺悔しろってか?

ふっと口元を綻ばせ 上目使いに
カレを見た

昨夜の姿 ちゃんと覚えてる

何処をどうすれば どう反応するか
詳細にいえるくらい
記憶に鮮明だ

…なに? どうかしました?…

カレは
カレの態度は

いつも以上に 距離を置き
甘さの欠片も無い

 あれ?
受け取ったコップを 飲みつつ
カレを観察する

「俺」にどうかしたかと 尋ねておいて
その答えを 聞く気はない

温度差を感じる 態度

これは いわゆる

無かったことにしたい 態だ


酔った上での 出来心

   大人の事情

関係が変わる事を
望んでいない 意思表示


過去に 「俺」も他所でやった事あるが

やられる側は 結構キツイ




本来なら 複雑な 「俺」らの関係
カレの  選択が 正しいのかもしれない


寂しく思うより 有難いと思うべきか


 が


知ってしまったカレの蜜

これっきり ってのは 惜しい

そんな邪な部分が
理性を抑え込んでくる


今 カレの発案を受け入れたら
チャンスは もう…





ーーーーー



頭の良い「彼」の事


これだけの やり取りで
オレの考え 察した様子


…あんなに酔ってて 覚えてたのか


胸の奥が チクンと痛んだ




…「あなた」で いっぱいにして…




思わず 口にした

切っ掛けの言葉



誘ったのは オレ



だから

オレは「あなた」に 選択を委ねる


出来事の対策

オレの考えは伝えた



後は 「あなた」次第