止まった民宿『弥次兵衛』の主人が言う。
「世界遺産って一銭もお金出ないんですよ」(重要文化財は出る!)
「もともと白川郷が(世界遺産登録に)熱心で、五箇山はあまり積極的ではなかったんですよ」
「スキー客はあまり取りたくないですねえ。暖房費かかるから」
「世界遺産より、かや・ススキの季節の景色がほんとは最高なんですけどね」
なるほど、なるほど。
きっと「世界遺産」という言葉に踊らされて、もっともらしい表情を浮かべる観光客の皆さんに
へきへきされていたのでしょう。
とても勉強になりました。
世界遺産かどうかより、もっと自然を含めてたトータルなよさをわかってもらいたいのでしょうね。
しかし、ここへくる途中、バスが山を登り始めると突然現れた墨絵のような世界。
司馬遼太郎が、白川郷より「日本の桃源郷」と評した風土の独自性。
圧倒されました。
料理もおいしかった!
山菜料理は5品ほど。それに鯉の刺身、いわなの塩焼き(囲炉裏で)、名物五箇山豆腐。
これで、一泊二食7000円!耳を疑いました。
五箇山と言っても実はいくつかの部落に分かれていて、
そのうち合掌造りが集落として有名なのは、菅沼、相倉というふたつの部落のみ。
僕はその中間の上梨というところに泊まりました。
菅沼、相倉まではそれぞれ5kmぐらいあり、バスは1日4本だけ。
必然的に走りました。
(ランニングをやっててよかった!)
当然民族館として改装されてる建物もあるのだけど、殆どが普通の生活をされていて
そこを見せるというのが凄いですね。
ただ、そうなると普通の生活の中に観光客としている自分が妙に気恥ずかしくて
集落の中ではあんまりのんびりした気分になれませんでした。
やっぱり、観光客は大勢で観光客らしくふるまわないとダメですね。
いずれにしても、ここ数年に訪れた観光地の中では
5本、いや3本の指に入るインパクトが、僕にはありました。



