2024年4月20日 土曜日

 

 ようやくリニューアルオープンかなった横浜美術館で開催中の第8回横浜トリエンナーレ「野草:いまここで生きてる」に行きました。

 

 横浜美術館 公式

 

 2021年からずっと休館中だった横浜美術館。

 私も好きな美術館です。

 休館中もメルマガは以前同様に受け取っていましたが、ちょっと休館機関が長かったので「このまま閉館…」というあらぬ妄想を抱いたこともあります。

 案外そう思った美術ファンも多いのではないかと(^^;

 

 前回横浜美術館を訪れた日記を貼っておきます。

 

 横浜美術館 トライアローグ展(2回目) 2021年2月7日 

 

 年月の経つのは早いものです。

 まあ「このまま閉館…」が妄想であって良かった、良かった(^-^)

 

 と言う事で横浜美術館再開第1号の展覧会が第8回横浜トリエンナーレと言う事もあり、早速行ってまいりました。

 

 最寄り駅の桜木町からランドマークプラザを通って横浜美術館に向かいます。

 

 

 おなじみの日本丸

 

 

 おなじみの横浜ランドマークタワー。

 やっぱりみなとみらい地区の顔はこの二つですね(^-^)

 

 

 横浜美術館にこんなド派手な壁絵が。

 

 

 3年ぶりの横浜美術館に到着。

 お帰りなさい。

 横浜美術館!

 

 

 第8回横浜トリエンナーレの案内です。

 今回の展覧会のタイトルは近代中国の小説家、魯迅の「野草」に由来します。

 

 この本です。

 

 

 2000年6月第22刷発行分です。

 魯迅は以前ちょっとばかり読んだ事がありました。

 いずれも岩波文庫で他に「阿Q正伝」「故事新編」です。

 さすがに内容はすっかり忘れてます(^^;

 そろそろ再読しないといけませんね。

 

 第8回横浜トリエンナーレ 公式

 

 今回のトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターはリウ・ディン(劉鼎)、キャロ  ル・インホワ・ルー(盧迎華)の中国人のお二人です。

 …と言ってもそんなに難しく考えなくても大丈夫です。

 私は少し前にこの展覧会に行っておいたのでその延長線上でトリエンナーレを楽しむことが出来ました。

 

 森美術館「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」

 

 現在、ロシア・ウクライナ戦争が行われているためか、ウクライナからのアーティストも参加しており、現代性、同時代性が高まったと思います。

 戦争について考えさせる作品も展示されており、ロシア・ウクライナ戦争だけでなくイスラエル・パレスチナ戦争が拡大する世界についても考えさせる内容になっているのではないでしょうか。

 他に昨年東北地方で問題になった熊が人を襲う事について考察させる作品もあり、自然破壊、廃棄物問題など現代アートの世界では当たり前の視点から社会を問う作品が多いです。

 テーマは重いのが多いですが、暗いムードはそれほど漂っておらず、他の現代アートの展覧会同様に楽しめるものになっていると感じました。

 

 

 入口に置かれている作品。

 

 

 

 

 志賀理江子さんの作品。

 先ほど書いた「熊が人を襲う事について考察させる作品」です。

 

 

 

 

 

 

 

 本当はもっと作品を撮りたかったのですが、うっかり撮影不可の作品を撮影してしまい、スタッフに注意されたので以後展示室での撮影は控えました。

 もっとも撮影可能な作品の方が多いです。

 

 撮影しませんでしたが、リー・ピンファン(李平凡)の作品は作家のプロフィールと併せて印象に残りました。

 1922年中国に生まれ、日本で版画を学び、日中友好に力を注いだものの、その活動故に右派の烙印を押され、活動の自由を奪われたことがある版画作家です。

 もしかしたらこの李平凡を横浜トリエンナーレで取り上げたのはADのお二人の祖国では今なお表現の自由が完全に実現していない事への批判なのでしょうか。

 そう言えば魯迅も中国政府がやたら持ち上げる事に批判が出てきているらしく、案外その事も踏まえての構成なのかもしれません。

 

 

 

 現代アートの作品は写真を見るだけでは意味不明なのが多いので、実際に会場に足を運んでみる事をお勧めします。

 アートは見てなんぼ、です。

 

 

 グランドギャラリーの作品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウクライナのアート集団「オープングループ」の作品。

 

 

 

 これも志賀理江子さんの作品。

 

 

 

 

 

 

 鑑賞時間は1時間20分ぐらいだったと思います。

 今回の横浜トリエンナーレは今まで一番考えさせられる展覧会だったと思います。

 今回のトリエンナーレの観客層は若い女性が多いようです。

 熱心に見ている人も多かったです。

 それほど混雑しておらず、ゆっくり鑑賞できました。

 ただ、これから黄金週間なのでその頃はさすがに大混雑必至でしょうね(^^;

 早めに行きましょう(^-^)

 

 せっかくなので過去の横浜トリエンナーレのブログ日記も貼っておきます。

 

 ヨコハマトリエンナーレ2014

 

 ヨコハマトリエンナーレ2014 その②

 

 私が初めて横浜トリエンナーレに行って早くも10年になるのですね。

 月日の経つのは本当に早いものです。

 

 ヨコハマトリエンナーレ 2017 鳥と星座とガラパゴス

 

  なお前回のヨコハマトリエンナーレはコロナのため行けませんでした(T_T)

 ちょっと悔しい(T_T)

 代わりに前回の公式のリンクを貼っておきます。

 何とぞご容赦ください。

 

 ヨコハマトリエンナーレ2020

 

 余談ながら横浜トリエンナーレは前回の2020年まではヨコハマトリエンナーレと言っていました。

 その事に気付かず、最初「横浜トリエンナーレ」で過去の日記の検索をしてみたら、ヒットしなくて「あれ?書いてなかったっけ」と思って以前「ヨコハマトリエンナーレ」と言っていたことを思い出し、改めて検索かけて探し出しました(^^;

 今回は「横浜トリエンナーレ」と書いていますのでお間違えのないように(^-^)

 

 

 横浜美術館側から見たランドマークタワー。

 せっかくランドマークプラザに来たので遅めの昼食を摂りました。

 以前ここで良く昼食を摂っていたスープストック東京。

 

 

 ごはんと東京ボルシチのセットメニュー。

 久しぶりに食べました。

 美味しかったです。

 

 桜木町駅から帰路に就きました。