前回の続きです。

 2021年10月3日 日曜日の午後、東京・代々木上原にあるイスラム教の礼拝所 東京ジャーミイに行きました。

 

東京ジャーミイ 公式サイト

 

 東京ジャーミイは日本にある数少ないイスラム教の礼拝所(モスク)。オスマン・トルコ様式で建てられ、装飾がとても美しいモスクです。東アジアで一番美しいモスクと言われています。

 

 私も今までに二回東京ジャーミイを訪れました。

 

東京ジャーミイ・トルコ文化センターを訪ねて

 

「東京ジャーミイそして東京都美術館「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル バベルの塔」展

 

 ここ数年訪れていませんでしたが、猫町俱楽部で長編読書会「教養として読む聖書」が始まり、聖書を聖典とするユダヤ・キリスト教と同じ神様を信じているイスラム教のモスクを猫町俱楽部のSNSで紹介することも兼ねて久しぶりに再訪しました。

 

 私がここを訪れているのは私がキリスト教徒であり、イスラム教と同じ神様を信じているからです。

 そりゃ今でもユダヤ・キリスト・イスラム教は喧嘩してます。

 しかしこれは神様のせいではありません。

 「貴方の隣人を愛しなさい」と言う神様の言葉を守れないセコイ人間が悪いのです。

 人間同士、セコイ事で争っていてはいけません。

 

 

 以前とほとんど変わっていませんでした。

 この時間は信徒の方は少なく、代わりに多くの日本人が訪れていました。多くの若い女性がグループで訪れていました。東京ジャーミイは最近交流イベントに力を入れており、認知度が高まっているからなのでしょう。

 日本ではイスラム教は怖い、と言うイメージですが、それは一部のイスラム教徒です。キリスト教にもユダヤ教にもいます。人間のやる事ですからどうしたって過激な行動に走る人間は出てしまいます。しかしある集団の「一部の人たちの事でその集団全体に悪いイメージを持つのは良くない事だと思います。

 

 

 

 2階の礼拝所。内部は人を撮影しなければ撮影できます。ただし祈りの場であるので写真は少な目にしました。

 

 

 中は美しく装飾されています。特にアラビア語のスペルによりだデザインされた装飾が美しいです。今回は祈る信徒たち(ムスリム)の姿はありませんでしたが、恐らくコロナ禍でもムスリムの人たちは祈りを捧げていたのでしょう。

 

 

 一階の大部屋。ここでイベントが行われます。隅には本棚があり、蔵書を読むことが出来ます。一階の売店では書籍も売っており、イスラムだけでなく、キリスト教などの宗教関係、あるいは旅行関係の本が多いです。面白いのは最近岩波文庫で重版されながら一般の書店では見かけないイブン・ハルドゥーン「歴史序説」(全4巻)があったこと。面白いことに最近訪れた銀座の有名なキリスト教専門書店「教文館」の一般書を販売している売り場にも置いてありました。

 この「歴史序説」は中世イスラムの歴史家ハルドゥーンが書いた歴史学の名著として知られています。

 

 

 30分ほど滞在して辞去。

 

 なお、東京ジャーミイについてはたくさんのブログが書かれていますので検索してみてください。

 もっとこの東京ジャーミイの事が分かると思います。

 そしてぜひここを訪れてほしいと思います。

 私と同じ神様を信じるムスリムが集う東京ジャーミイに。