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■ NOTES ■
今日の野上さんは
初球ストライクを奪った勝負が14度と全体の7割を占め
また初球から2球続けてボール球を記録した勝負もなんと0度であったように、
また速球以外の球種についてゾーンの低め以低に集めた割合も
その6割近くを記録したように、
その制球面ではいつも通り問題なく
安定した素晴らしい投球を魅せ続けてくれていたものの
それでも四球によって奪われた出塁が計3度とかさみ
ストライク率も55.1%に留まったように、
その後の過程において、特に右打者に対しての
内角への速球や外角へのスライダーなど
慎重に、制球重視で投球を継続していくがあまりに
大胆にゾーンを攻め続けていくことに失敗したと評価できます。
加えて、今日は計7個の出塁を奪われましたが
うち左打者に奪われたものはわずかに四球1個のみなのに対し
右打者には二塁打3・単打1の被安打4すべてを浴びるとともに
四球2個も加え計7個の出塁を奪われたように
今シーズンここまでのべ66打席で.053/.141/.070(被打率/被出塁率/被長打率)と
絶対的な武器であるチェンジアップが存在し
速球ものべ74打席で.206/.239/.382と被長打率こそ気がかりなものの
被打率、そして与四死球数ともに非常に優秀で
結果全189打席で.156/.201/.260という
非常に素晴らしい成績を残している左打者との勝負に対し
スライダーがのべ73打席で.266/.338/.391、また
速球ものべ78打席で.281/.370/.484とそこまで効果的な武器を見いだせず
結果全199打席で.272/.344/.428と、左打者との勝負に比べ
大きく差のある、ある程度物足りない右打者との勝負に
まだまだ課題を抱え続けていることについても
今日も浮き彫りになった登板でした。
もちろん、今日は速球を全体の半数を大きく超えてくるほど
いつも以上の利用頻度の高さを魅せながら
右打者に対する速球について、
物足りない結果に留まっているその内角に対して
ストライクゾーンからの出し入れをしながら
その全体の1/3近くを厳しく投げ込んでいくなど
なんとか速球を軸にして、右打者に対する
効果的なゾーンの攻め方を模索し、編み出していこうという
試行錯誤、工夫の跡は魅せてくれていたことも確かで
今後もこの右打者対戦成績の改善向上という
野上さんの最大のミッションについて、
もちろんだからといって慎重になるがあまりに
ゾーンを大胆に攻めることができず
四球で出塁を奪われていっては
そこから何ものをも学び、その後に活かしていくことは不可能なのですから
それだけは最優先で防ぐべく
常にゾーンを大胆に攻め続けていくなかで
様々な試行錯誤とそして失敗と成功の数々を積み重ねていきながら
じっくりと取り組んでいってほしいと願います。
そしてリリーフ陣ですが
今日もまた、全体としてその素晴らしい投球で大きな貢献を残し
勝利を【拾う】ことに成功したゲームとなりました。
今後も変わらずに、数多くの投手たちに登板機会を与え
試行錯誤と数多くの失敗と成功とを積み重ねていく中で
大胆な入れ替えと再構成と、そして
登板した投手たちの成長分を含めた調整とをどんどんと継続していき
その中でまずは今2013年シーズンの、信頼できる
ライオンズ・リリーフ陣の輪郭を確立していき
そしてその骨組を基にして、更に確固たるものへと肉付けしていってほしいと願います。