July 13, 2013 Lions at Eagles - Game 80 | Peanuts & Crackerjack

Peanuts & Crackerjack

Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】 


$Peanuts & Crackerjack-LionsBoxScore20130713

このエントリーの先頭へ戻る

■ NOTES ■

今現在の十亀さんの投球の特徴を総括していくならば

● 武器は横手から独特の軌道を描く精度の高いレパートリーの数々であり
  その持てる球種レパートリーを相手打者も、そして自分も
  “想定していない”ある程度“荒れた”制球
であっても

 気に病みすぎることなく非常に大胆にゾーンの中に駆使していきながら
  相手打者たちの打ち損じを誘発していくこと

この要素が最大の特長、武器であるといってよく

逆にその特長ゆえに抱える大きな課題としてあげられるのが

● 自らもその制球に自信を抱いているわけではないため

  僅差の場面得点圏に走者をにぎわせての勝負の数々など
  ある程度制球に気をかけ慎重にかつ大胆に投球しなくてはならない場面

  どうしても不安とともに慎重に慎重に投球せざるを得なくなり
  逆に上述した十亀さんの最大の特長である“荒々しい”投球が影をひそめ

  ボール球が先行する打者有利のカウントに持ち込まれ
  結果相手打者たちに狙われ、拾われ失点を重ねること

こう観察できます。

それをよく示してくれる象徴的な勝負が今日の5回、
銀次選手に対し初球から2球続けてボール球を記録した後
敬遠で出塁させた後の1アウト走者満塁からの

Jones選手およびMcGehee選手に対しての対照的な結果となった勝負で

● Jones選手に対しては前の打席でB3-S1から大胆に速球でゾーンを攻めた結果
  内角寄りにずれた投球をみごとに文句なしのすさまじい軌道で本塁打を浴びていたため

  この長打を浴びれば大量失点でマウンドを降りる恐怖が押し寄せる勝負において
  自らの制球に自信のない十亀さんはもちろん慎重に慎重に低めに投球を集めるものの

  恐怖が勝り“逃げ腰”でゾーンを大胆に攻めていくことがどうしてもできず
  ストライクが入らずに4球で四球を奪われ、そして得点を奪われる
という

十亀さんの最大の課題がもののみごとに露呈した勝負となりました。

● 対してMcGehee選手に対しては、もちろん前の打席でJones選手に対し
  前の銀次選手を敬遠したにも関わらずストライクが入らず4球で四球を奪われ
  勝ち越しとなる得点を奪われたということへの反省もあり

  やっと、ある程度開き直って勝負することもできるようになった中で

  制球こそそこまで意図通りの素晴らしいものとはいえないものの
  ゾーンの中に大胆にその持てる球種をひたすら投げ込み続け

  フルカウントに持ち込まれ9球を費やさせられるものの
  最終的には“意図していない”非常に上ずったカーヴを投じ

  相手のMcGehee選手もある意味“予測しずらい”その投球の軌道に戸惑い
  対応することに精いっぱい
で結局グラウンドアウトに切って取るという

こちらは上で述べた通りの十亀さんの最大の特長を
魅せてくれる勝負
となったと言えます。


さて、上のように今の十亀さんの特長と課題とを
明確に総括してみると見えてくることは

● まずは今はあまりそのなかなか思うところへ到達しない制球について
  そこまで気に病みすぎることなく結果を恐れずゾーンを非常に大胆に攻め続け

  常にストライク先行の投手有利なカウントで勝負し続けていきながら
  四死球によって奪われる余計な出塁を極力防いでいくことで

  どうしても慎重にならざるをえない、大量失点の危険性の高い
  緊迫の勝負の絶対数を極力削減していくこと

これが“現在の”十亀さんにとってはどんな局面、勝負であっても
最優先で徹底して遂行していくべきミッションであるということであると言えます。


もちろん、そうはいっても現実問題として、やはり僅差の得点差で迎えた
走者を得点圏に賑わせての緊迫の勝負においては

制球のなかなか思うようにならない十亀さんにとっては
慎重にならざるを得ずにその最大の特長を自ら消してしまうことも
無視できない大きな課題であるため

その課題を解決していくため、ある程度長い期間をかけて
その“荒れる”制球を少しずつ修正していくことが必要不可欠である
ことも
忘れてはならない重要な命題であることも確かです。

ただし、その2つのミッションのうち
“現在は”どちらを優先させるべきか
と問われれば

もちろんのこと、その特長を消さないように、いや最大限披露できるように
ある程度荒れ、意図しないところに到達する制球であっても気にやむことなく

まずは大胆に、腕を目一杯ふってゾーンの中に
その持てる自慢の球種レパートリーの数々を投げ込んでいくこと、

こちらが優先されるべきである
ことは疑いの余地がなく

そして、その命題を継続して遂行していくという前提の中で

ある程度、中長期的な視野でもって
その荒れる制球を少しずつ少しずつ修正し向上していき

慎重に、過度の意識と集中力とを持たずとも
数多くある程度思い通りに到達するような制球を手に入れていってほしい
と願います。

大きな課題はありますが、一方で非常に魅力的な特長をも併せ持つ十亀さん。

課題を気にかけすぎてそれを最優先でまずは合格点水準にと
しゃにむに修正しようとするがあまりに
それに伴って自分の魅力的な、素晴らしい特長を消して
しまっては

それは今現在の自分を、そしてこれまで培ってきた自らの過去の道のりを
否定してしまうこと
と同じですから

その投球における最優先ミッションは
なにはともあれその特長を最大限伸ばしていくこと
です。

その軸を忘れずに投球を継続していく中で

ある程度長い時間をかけて、試行錯誤を積み重ね
失敗と成功との経験を積み重ねる中で

その課題をひとつひとつ解決していってほしい
ですね。
このエントリーの先頭へ戻る

$Peanuts & Crackerjack-LionsOffense20130713
このエントリーの先頭へ戻る

 $Peanuts & Crackerjack-LIONS_ISM_2013

   

このエントリーの先頭へ戻る

Peanuts & Crackerjack-LionsStarter20130713a
このエントリーの先頭へ戻る

Peanuts & Crackerjack-LionsStarter20130713b
このエントリーの先頭へ戻る