August 17, 2012 Eagles at Lions - Game 100 | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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★ Defense - starting pitcher ★

  今日の野上さんのストライク率は約58.9%を記録、
  2/3を大きく下回る非常に物足りない成績に留まりました。

  25度の打者との勝負を観ていっても、うち2ボールまでいったのがのべ11度で
  1ボール以内での勝負も56%と2/3を大きく下回る成績に留まっていき

  そんな中でも初球から2球続けてボールとなった勝負を2度のみにまとめていくものの
  初球ストライクを取った勝負は11度で全体の44%に留まり

  今日は4球以内の勝負が全体の72%を占める18度にのぼるなど
  数多く早いカウントから弾き返してくるイーグルス攻撃陣に対し

  3ボールまでいった勝負をのべ4度、また四球1個に抑えていくことに成功するものの

  ボール球先行の投手不利なカウントで数多く勝負せざるを得ない中で
  後で詳しく観ていきますが、数多くの出塁を奪われていきましたから

  今日の野上さんは残念ながら全体としてうまく、
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗した
と評価できます。

  そんな今日の野上さんの投球の詳細を見ていきますと

  今日も前回登板の8/10 ファイターズ戦と同じく

  なかなか自信を持って大胆に、数多くその速球をゾーンに投げ込んでいくことなく
  その全体に対する利用割合も約36%、2シームを合わせても38%と4割を切る中で

  どうしても右打者に対しては外角へのスライダーに、そして
  左打者に対してはチェンジアップに頼る勝負が数多く続いていき

  もちろんその3つの勝負球に加え速球と30~40km/hほどの球速差を誇るカーヴ
  全体の約1割と、勝負球としても数多く大胆に駆使していき緩急を駆使していく投球を展開、

  今日奪ったアウト全19個のうち併殺打によるもの1・併殺によるもの1、
  そして三重殺によるもの2を除いた計15個の内訳を見ていきますと

  外野手の処理したフライアウトを3個にまとめながらポップアウト3個、
  そして三振3個に加えグラウンドアウト6個とグラウンドアウトを数多く奪いながら

  アウトを積み重ねイニングを消化していく本格派グラウンドアウト投手の投球を継続していきますが

  6 1/3イニングを投げて投球数は95(1イニング平均15球)にまとめていくものの
  奪われた出塁は四死球1個のみは優秀ですが加えて単打7・二塁打2で
  計10個
とかさんでいったのは大きな課題として残ったといってよく

  そんな苦しい投球の中でも

  ファウル領域に上がったフライボールを捕球した後素早く一塁に送球し
  飛び出した走者をアウトにとった捕手・銀仁朗さんや
  
  同じくファウル領域に上がった小飛球を追いかけていき
  みごと肩越しに捕球しアウトを積み重ねた三塁手・エスティさん、
    
  そして何より鋭い、そしてラインドライヴのかかった非常に難しい大飛球を
  みごとジャンプ一番捕球することに成功すると共に
  素早く内野手に返球し、三重殺の起点となり一気に6回表を終了させた熊代さんといった
  
  ライオンズ野手守備陣の非常に素晴らしいフィールディングの数々に、

  そして残した走者2人をみごと残塁させることに成功したランディさんを始めとした
  今日も無失点でつないでいきライオンズの勝利を確定させていった
  ライオンズ救援陣の素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながらも

  失点・自責点共に1のみに抑えていきみごとQSをクリアしてくる
  素晴らしい成績を残すことに成功
します。

  今日の野上さんの、実に10個もの出塁を奪われながらも失点1に抑え
  QSをクリアしてくる結果として非常に素晴らしい投球は

  何をおいても上述の通り野手守備陣の素晴らしいフィールディングの数々

  そしてイーグルス攻撃陣の走塁上のミスといった
  野上さんからしてみれば“一握りの運”が大きく味方したことに拠るところが非常に大きく

  前回登板の8/10 ファイターズ戦と同じように、
  まずはそれでもどちらもチームが勝利した上に野上さん自身にも勝ち星がついたことを
  チームメイトと分かち合いながら喜び
つつも

  その中で冷静に、ここ最近の物足りない投球を一つひとつ反省していってほしいと思います。

  野上さんが今後、1シーズン、いや数シーズンにわたって
  ライオンズの先発ローテーションを守り続けていく一流投手
になっていくならば
  ここ2ゲームの投球は決してお世辞にもほめられたものではなく

  ここで満足することなく危機感を持って投球を大きく修正していかなければ
  今シーズン最終盤の順位が決まってくる非常に重要なゲームにおいて、また

  シーズンがかわって2013年シーズンには必ず数多くの長打を中心とした痛打を浴び続け
  大量失点を喫し早々にマウンドを降板せざるを得ない登板が多くなっていくと共に

  先発ローテーション枠から外されることが多くなっていき
  折角今シーズン掴んだチャンスを、そしてそこで学んだ数多くの貴重な経験を
  ふいにすることとなる可能性が高い
と言えます。

  課題はハッキリしています。

  それは、どんなに苦しくとも、そして狙われていても変わらず、恐れずに
  その自慢の、最高の精度と制球とを誇る速球を数多く、ひたすら大胆にゾーンに投げ続けていき
    
  常に投手有利のカウントで勝負し続けていきながら勝負を重ねていくこと。


  今日も序盤はその素晴らしい精度と制球とを誇る速球を数多く利用
  その速球を中心に打者に対し非常にうまく攻め続けていっていたものの

  2回に枡田選手に、そして5回に牧田選手にそれぞれ速球系を捉えられ
  鋭いラインドライヴの二塁打を浴びていく中で

  どんどんと右打者にはスライダーに、そして
  左打者にはチェンジアップに頼る投球が目立っていく
ようになり

  結果終盤にはその速球以外の緩い球に球種を絞られ
  ボールゾーンに逃げていく球に関しては見極められていきながら

  速球を投げざるを得ないカウントに追い込まれて速球を狙われ痛打を浴びると共に
  また甘く入ってくる緩い球に関しては痛打を数多く浴びるという悪循環にはまり

  なかなか満足に自分で打ち取ったアウトを積み重ねていけない投球となってしまいました。

  野上さんの素晴らしい対打者成績を誇るチェンジアップも、
  最近非常に素晴らしい水準で安定してきたスライダーも、
  そして素晴らしくブレーキの効いたカーヴも、

  すべてその最高の精度と制球とを誇る速球を数多く、ゾーンに大胆に投げ続けてこそ
  その効果を最大限発揮していき安定して打者を打ち取っていくことができるもの。


  このまま速球の利用割合、それも勝負球としての利用割合が元に戻っていかないならば
  必ず近い将来、速球以外のスライダーやチェンジアップに球種を絞られると共に

  数多く忍耐強く闘われていくとと共に甘く入ったその投球を
  見逃されることなく数多く弾き返されていくようになっていくことが大いに予測できます。

  もちろん先発ローテーションを安定して守り続けていく中で
  数多くの登板を、そしてイニングを投球数を積み重ねていきますから

  疲労の蓄積と共にその速球が精度を多少なりとも低下させていったり
  また狙われて慣れられていったりでの痛打を浴びることも増えていく
でしょうが

  そこからがまた一つ、野上さんが越えなくてはならない大きな試練であると言えます。

  かつての涌井さんと同じように、数多くの球種を誇る野上さんですから

  どうしても、それでも腹をくくって速球で勝負し続けるべく
  その速球の精度や制球を向上させていくことに継続して取り組んでいく
よりも

  なんとか他の多彩な球種で“器用に”“かわして”でも目の前の勝負をやりすごし
  そして何とか眼の前の、今日の勝利を手に入れていこうとしがち
です。

  ただ、そういった“器用貧乏な”投球を続けていき身体にしみこませていくと
  いつまでたっても根本の、速球を磨くという課題にたどりつくことなく

  最後にはその投球スタイルを忘れ、結果もついてこなくなると共に
  またその素晴らしい投球を取り戻すまでに非常に長い期間を必要とする
ことになります。

  野上さんのこれからのキャリアはその速球と共にあるといっても過言ではありません。
 
  今はシーズン終盤の、チームが優勝に向かっていく非常に勝利が求められる時期ですが
  だからこそ、失点を恐れ敗戦を恐れて投球スタイルまで崩していけば

  結局はその投球の素晴らしさも自ら消しさっていくだけなのですから
  とにかくまずは何をおいてもその速球をひたすら磨いていきながら

  どんな時でも大胆に、ゾーンに向かってひたすら投げ続けていくことだけに
  最大限集中し続けていき、徹し続けていってほしいと思います。
 
  是非この試練を乗り越え、長きにわたってライオンズの先発ローテーションに名を連ね続け
  数多くのイニングを安定して消化し続ける一流投手として
  活躍し続けていってほしいと心より願っております。

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★ Offense ★

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計8度、
  その内訳は 1-5(うち二塁打1、三振2)、犠打1・犠飛2で得点圏に残塁3・得点4という成績、

  また今日は7安打・2四球・1死球で奪った出塁は10、失策による出塁1を加えた
  その全11人のランナーの行方は残塁6に加え牽制死1で得点4という結果でした。

  今日はフルカウントに3度持ち込みながら
  それぞれ7球・6球・6球を費やさせつつ四球2で2度出塁を奪うなど
  全4打席で計24球を費やさせながら四球2・単打1で計3度の出塁を奪うことに成功したエスティさんや

  全4打席で費やさせた球数は計14に留まるものの
  死球1・単打1・二塁打1で計3度出塁を奪うことに成功した秋山さんなどを中心に

  攻撃陣全体の打席全34個のうち計11度の打席で5球以上を費やさせていき
  そこで三振3個の一方で四死球3・単打3を奪っていきながら

  イーグルス先発、辛島投手に対し6 1/3イニングで計99球(1イニング平均約14.9球)を、
  そしてイーグルス投手陣全体に対しても8イニングで120球(1イニング平均15球)を費やさせる
  どちらもまずまずギリギリ合格点の成績を残し

  また奪った出塁も四死球3個をはじめ計10個を積み重ねていく
  こちらもまずまず合格点の素晴らしい成績を残すことに成功、

  加えて秋山さんそしてナカジさんのそれぞれ1本ずつの二塁打2本といった
  ライオンズ攻撃陣本来の魅力である長打をも魅せていきながら

  相手の失策や盗塁、犠打そして犠飛などをからめて得点を奪うなど
  残塁6に加え得点4を奪うという効率的な攻撃を魅せることにも成功しましたから

  今日は全体としてうまく、そのしごとをこなすことに成功した
  高く評価することのできるライオンズ攻撃陣でした。

  明日も、そして今後もこれまでと何ら変わることなく、効率的な攻撃に頼り過ぎることなく

  残塁を恐れずにまずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
  初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
  
  出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
  その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。

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