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★ Defense - starting pitcher ★
今日の野上さんのストライク率は約58.1%を記録、
残念ながら2/3を大きく下回る非常に物足りない成績に留まることとなりました。
33度の打者との勝負を観ていっても、うち2ボールまでいったのがのべ16度にのぼり
3ボールまでいった勝負がのべ9度、そして何より四球5個を奪われ
1ボール以内での勝負も約51.5%と大きく2/3を下回る非常に物足りない成績、
今日の野上さんは残念ながら全体としてうまく、
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗したと評価できます。
その今日の野上さんの投球の詳細を観ていきますと
今日は通常ならば安定して全体の半数ほどを占めてくる
その投球の大きな軸の一つである速球を約37%程にとどめ
2シーム速球を加えても約42%に留める中で
いつも通り投球の軸はその速球に加え、数種類のスライダー系、そして
数種類のチェンジアップ系の3つの勝負球に置き
それらを数多く、右打者左打者、そして内角外角問わずまんべんなく駆使しつつ
今日は素晴らしい制球と精度とを誇ったスライダー系の
全体に占める割合を増やしていき
加えてチェンジアップの代わりに時折スプリッターを織り交ぜると共に
これもいつも通り、速球と30km/h～40km/hほどの球速差を誇る
素晴らしくブレーキの効いたカーヴを全体の12%と、カウント球や見せ球としてだけではなく
ここぞの勝負球としても数多く利用していきながら緩急を駆使していく投球を継続、
今日奪ったアウト全21個の内訳を観ていきますと
グラウンドアウト6個、そして三振5個とどちらもある程度数多く奪っていくものの
それに加えポップアウト2個、そして何より外野手の処理したフライアウト8個と
やはりその投球の大きな軸となる速球の利用割合を減らしたことも大きく影響し
いつものグラウンドアウトを数多く奪いながらアウトを積み重ね
イニングを重ねていく本格派グラウンドアウト投手の投球からは程遠く
結果7イニングを投げて投球数129（1イニング平均約18.4球）と球数もかなりかさんでいくと共に
奪われた出塁も何より四球5個に加えすべて単打ながらも7安打で計12個と非常にかさみ
常に数多くの走者を塁上に、そして得点圏に背負っての
非常に苦しい投球が続いていきますが
まずはある程度数多く飛んできた鋭い飛球をひとつひとつ着実に、安定して捕球し続けた
外野守備陣を中心としたライオンズ野手守備陣の全体として素晴らしいフィールディングの数々に、
またそのある程度鋭い外野へと到達した飛球が数多く守備陣の正面や
そして処理範囲内に到達したという“一握りの運”に、
そしてマウンドを降りた後の6つのアウトを3つずつ、出塁を奪われることなく奪っていき
みごとぴしゃりと扉を閉め勝利を確定させた長田さん、ランディさんといった
ライオンズ・リリーフ陣の素晴らしい投球の数々に、
そして何より初回から3点の援護点を奪い、4回にも4点を奪って大量得点差をつけ
野上さんが先頭打者に数多く出塁を奪われていっても
相手攻撃陣に犠牲バントでその走者を得点圏に送る戦術をとれないようにしてくれた
素晴らしいライオンズ攻撃陣の援護点の数々に大きく感謝していきながらも
失点・自責点共になんとわずかに1のみに抑え、みごとQSをクリアしてくる
非常に素晴らしい成績を残すことに成功してきました。
今日の野上さんの投球は奪われた5つの四球をはじめとして
決して素晴らしいとはお世辞にも言えない、
上でも述べたように守備陣、一握りの運、救援陣、そして攻撃陣の
どのサポートが欠けても大量失点を喫し早々に降板する可能性の高い非常に危険な投球であり
今後今日のような投球を野上さんが継続していくことはまず困難であることは明確で
野上さんが今後も安定して最少失点にまとめ続けていきながら順調に長いイニングを消化していく
先発投手としてのしごとをこなしていくためには
今日の投球は大きく反省すべきものであったことは火を見るより明らかなのですから
それでも結果としてチームは勝利し、そして何より野上さん自身にも
今シーズンの5勝目がついたという喜びをかみしめ、そしてチームメイトと分かち合いながら
その中で冷静に、今日の物足りない投球を一つひとつ反省し
次の先発登板ではまた野上さんらしい、速球を投球の軸として数多く駆使していき
ゾーンで大胆に勝負し続けていき余計な出塁を極力防いでいく中で
三振やグラウンドアウトを数多く奪っていく本格派投手の投球を継続し
安定して最少失点にまとめ続けながらどんどんと順調にイニングを消化していく
先発投手として最大の、そして最優先のしごとをこなし続けていき
今後も先発ローテーション枠を守り続け、近い将来、長年にわたってライオンズを背負って立つ
素晴らしい投手へと大きく成長していってほしいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計12度で
その内訳は 4-10（うち二塁打1・本塁打1、三振2）、四球1・死球1で得点圏に残塁3・得点7という成績、
また今日は12安打・2四球・1死球で奪った出塁は15、野手選択による出塁1を加えた
その全16人のランナーの行方は残塁8、二塁封殺1で得点7という結果でした。
今日はフルカウントに2度持ち込みそれぞれ9球・7球を費やさせながら単打1で出塁を奪うなど
全5打席で計27球を費やさせながら四球1・単打1で2度出塁を奪うことに成功した秋山さんや
初回にフルカウントに持ち込み7球目を弾き返し単打で出塁を奪うなど
全4打席で計20球を費やさせながら単打2で2度出塁を奪うことに成功したエスティさん、
出塁を奪うことには失敗するものの犠打の打席1を除いた計3打席で
計16球を費やさせることに成功した銀仁朗さん、
そして全4打席で費やさせた球数は13に留まるものの三振1の一方で
単打2・二塁打1で計3度の出塁を奪うことに成功したナカジさんなどを中心に
全39打席中計16度の打席において5球以上を費やさせ
そこで三振7の一方で四球2・単打3を奪っていくなど
今日はファイターズ先発、Wolfe投手に対し
4イニングで78球（1イニング平均約19.5球）を、
またファイターズ投手陣全体に対しても
8イニングで156球（1イニング平均約19.5球）を費やさせる素晴らしい成績、
また奪った出塁も四死球3個を含め計15個と
1イニング平均2個に届こうかという非常に素晴らしい成績を残しながら
また加えてナカジさんの今シーズン23本目となる、満塁の走者を一掃した3打点つき二塁打や
そしてCarterさんの今シーズン第2号、そして西武ドーム初となる先制の3ラン本塁打といった
ライオンズ攻撃陣本来の魅力といえる長打についても複数魅せることに成功していき
結果残塁8に加え得点も実に7を記録することに成功しましたから
今日は全体として非常にうまく、そのしごとをこなすことに成功したと
高く評価することのできるライオンズ攻撃陣でした。
今後もこれまでと何ら変わることなく、効率的な攻撃に頼り過ぎることなく
残塁を恐れずにまずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。
