July 27, 2012 Lions at Eagles - Game 82 | Peanuts & Crackerjack

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★ Defense - starting pitcher ★

  今日の野上さんのストライク率は約59.2%を記録、
  2/3を大きく下回る物足りない成績に留まることとなりました。

  25度の打者との勝負を観ていっても、うち2ボールまでいったのがのべ13度にのぼり
  3ボールまでいった勝負がのべ6度、そして四球3個
  1ボール以内での勝負は48%と2/3を大きく下回る成績を記録、

  今日は2回の1度目の対戦において速球を捉えられ鋭く弾き返され二塁打を奪われた岩村選手に対し
  その後の2つの打席においていずれも速球を軸に大胆にゾーンを攻めていくことができず

  どうしてもゾーンの隅をかすめるかのような“過剰な”制球に頼ったり
  ゾーン外に逃げていく速球以外の球種に手を出して凡打してくれることばかりに重点を置いた投球となり

  結局はその意識を見極められ、見透かされていき
  ボール球がかさみ、先行しての不利なカウントで勝負せざるを得ず
  どちらにおいても四球を奪われ“余計な”出塁を奪われていくなど

  その速球に照準を合わせ、鋭くスウィングし弾き返して来るイーグルス攻撃陣に対し
  どうしても速球を中心に大胆にゾーンを攻めていくことができず

  ボール球先行の、投手不利なカウントで数多く勝負せざるを得ず
  忍耐強く闘われての狙われての長打を始めとした痛打や四球がかさみましたから

  今日の野上さんは残念ながら全体としてうまく
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗した
と評価できます。

  その今日の野上さんの投球の詳細を観ていきますと

  まずは安定して130km/h台後半、それも140km/h近辺を計測してくる速球
  あと一歩で全体の5割に届くほどに数多く利用していきながら

  投球の軸その速球に加えスライダー、チェンジアップといった
  3つの勝負球に置き、それらをまんべんなく自由自在に駆使していきながら

  今日は速球とおおよそ35km/h程の球速差を誇る
  素晴らしくブレーキの効いたカーヴを全体の14%と数多く織り交ぜ
  非常に効果的に緩急を駆使していく投球を展開、

  今日奪ったアウト全16個の内訳を見ていきますと
  外野手の処理したフライアウトを4個にまとめていきながらラインアウト1、

  そして三振3に加えグラウンドアウトを実に8個とグラウンドアウトを数多く奪いながら
  アウトを一つひとつ積み重ねイニングを消化していく
  本格派グラウンドアウト投手の投球を継続していきますが

  結果として5 1/3イニングを投げ投球数98(1イニング平均約18.4球)と球数がかさむと共に
  奪われた出塁も四球3個に加え単打3・二塁打2・本塁打1で計9個とかさんでいき

  残した走者3人をいずれも後を受け継いだ投手陣が生還させるなどの要素もありましたが
  失点・自責点共に5を記録、残念ながらQSをクリアしてくることに失敗する成績に終わりました。

  前回登板の7/16 ファイターズ戦でもそうしたが
  ある程度ボール球がかさみ先行しての苦しい勝負続きの中で
  低いストライク率を記録し続けていることが懸念事項と言え

  特に今日は上でも指摘した通り初めに長打を浴びた打者に対し
  それでも自分の投球に自信を失わず大胆にゾーンを攻め続けることができず

  素晴らしいフィールディングで外野へ抜けようかという鋭いグラウンドボールを処理し
  アウトを1つ積み重ねた永江さんを中心とした
  
  ライオンズ内野守備陣を中心とした野手守備陣の
  素晴らしいフィールディングの数々がありながらも

  慎重に慎重に、ゾーンの隅をかすめるかのような過剰な制球に頼るがあまりに
  いずれも四球を奪われ、出塁を奪われていくとともに

  球数がかさみ、出塁がかさんでいったゲーム中盤には遂に
  その余計な出塁が大量失点に結びつくという典型的な悪循環にはまりこんでいった野上さん、

  7/4 ホークス戦後のレヴューでも指摘した通り、今後は、いや今後も
  多少、複数のきっちりとらえられた長打を始めとした痛打を浴びたとしても
  変わらずに自分の投球を、そして何よりその速球を信じ続け

  どんな相手打者でも、どんな緊迫の場面でも変わらずに数多くその速球を駆使していけるよう
  常に自分の持てる速球を磨き続けていき、そして高い水準を維持していきながら

  その自慢の、素晴らしい速球を“第一優先の勝負球”として
  数多く大胆にゾーン内に投げ続けていくという“投球の基本”を安定して継続し

  相手打者たちを恐れずに、また野手守備陣のフィールディングを信頼しながら
  大胆にゾーンを攻め続け常にストライク先行の、投手有利なカウントで勝負し続けていくこと

  その大きな課題・修正点として非常に重要なポイントとなってきます。

  どんな時も、野上さんの投球の軸はそして中心はその速球にあり
  それを大きな武器として数多く駆使していきながらゾーンを大胆に攻め続けない限り

  安定して最少失点にまとめ続け、できるだけ長いイニングを安定して消化していく
  先発投手としての最大の、最優先のしごとをこなし続けることは非常に困難だと言ってよく

  今後もその速球の、特にここぞの緊迫の場面での“勝負球”としての利用頻度を、
  そして結果としてのストライク率を重点的に注目しながら

  野上さんの投球を楽しみに、できるだけ長く追い続けていきたいと思います。

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★ Offense ★

  

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計19度にのぼり
  その内訳は 6-14(うち二塁打1、併殺打1・三振1)、犠打2・犠飛2・死球1で得点圏に残塁5・得点7という成績、

  また今日は14安打・1四球・1死球で奪った出塁は16にのぼり、その全16人のランナーの行方は
  残塁7、併殺打による二塁封殺2で得点7という結果でした。

  今日は全5打席で計25球を費やさせながら二塁打1・単打1で2度出塁を奪うことに成功したエスティさんや

  5回にフルカウントに持ち込み6球目で四球を奪い出塁を奪うなど
  全5打席で計24球を費やさせながらその四球1と単打1とで計2度出塁を奪うことに成功した秋山さん、

  そして全5打席で費やさせた球数は15に留まるものの
  犠飛1に加え単打2・二塁打1で3打点を稼ぎながら計3度の出塁を奪うことに成功したナカジさんなどを始めとして  

  イーグルス先発釜田投手に対して5イニングで85球(1イニング平均17球)を費やさせることに成功、
  イーグルス投手陣全体に対しては9イニングで133球(1イニング平均約14.8球)を費やさせるギリギリ合格点の成績に留まりますが

  それでも奪った出塁は四死球2個を含め計16個という
  非常に素晴らしい成績を残すことに成功、

  加えてエスティさん・浅村さん・ナカジさんのそれぞれ1本ずつの二塁打といった
  ライオンズ攻撃陣の本来の魅力である長打を魅せていくことにも成功、

  また犠打や犠飛なども効果的に数多く織り交ぜ
  残塁7個に加え得点も7を記録する効率のよい攻撃を魅せることに成功しながら

  今日は全体として非常にうまくその“しごと”をこなすことに成功した
  非常に高く評価することのできるライオンズ攻撃陣でした。

  今後もこれまでと変わらずに、効率的な攻撃に頼り過ぎることなく

  まずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
  初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
  
  出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
  その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。

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