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★ Defense - starting pitcher ★
今日の西口さんのストライク率は約54.5%を記録、
残念ながら2/3を大きく下回る成績にとどまることとなりました。
25度の打者との勝負をみても、うち2ボールまでいったのがのべ13度にのぼり、
3ボールまでいったのがのべ9度、そして何より四球も5個とかさんでいき
1ボール以内での勝負も48%に留まる非常に物足りない成績を記録してきましたから
今日の西口さんは全体として残念ながら
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗したと評価できます。
その今日の投球の詳細を観ていきますと
下の球速チャート(velocity chart)を観ていただくと非常に分かりやすいのですが
今日は特にゲームの序盤を中心に、西武ドームのスピードガンが故障しているのではと疑うくらい
速球が数多く120km/h台後半を記録するなど全体的に球速が通常に比べがくっと落ちており
速球を中心にその投球の速度を中心とした精度がかなり低下していたと共に
いつもなら左打者に対し、緩急を利用するという意味でも非常に効果的な
チェンジアップが大きくゾーンを外れたり、見逃されるなどすべてボール球になっていったように
制球に関しても投球をなかなか思うように操ることができずにボール球がかさんでいき
四球5個と数多く余計な出塁を奪われ続け塁上に数多く走者を賑わせる
非常に苦しい投球が続いていくこととなります。
ただ、そんな苦しい、緊迫の投球が続いていく中でも
いつも通り変わらずに投球の軸をその速球と西口さんの代名詞の速い縦スライダー系、
そしてスプリッターの3つの勝負球に置きまんべんなくそれらを数多く駆使していきながら
今日はスプリッターをいつもより数多く利用していく工夫も凝らしつつ
時折遅いスライダー系やチェンジアップを交え緩急を利用していく投球を継続、
制球はマウンドを降りるまで思うようにならない苦しい投球が続いていきますが
イニングを重ねるごとに速球を中心にその速度を中心とした精度は
なんとか徐々に改善させ、いつもの水準に近づけていくことには成功します。
結果、今日奪ったアウト全18個のうち盗塁刺2・併殺打によるもの1を除いた計15個の内訳を観ていきますと
外野手の処理したフライアウトをなんとか5個にうまくまとめあげていき
加えて三振2個、そして何よりグラウンドアウト8個とグラウンドアウトを数多く奪いながら
アウトを一つひとつ積み重ねていき、イニングを1個1個消化していく
本格派グラウンドアウト投手の投球を継続することに成功、
6イニングを投げて投球数101(1イニング平均約16.8球)はまずまずうまくまとめあげたと評価できるものの
奪われた出塁は何より四球5個に加え、単打3・二塁打1・本塁打1で計10個とかなりかさむこととなる投球の中で
今日は中堅手・秀和さんを中心としたライオンズ外野守備陣の、
そして数多くグラウンドボールを処理し続けた内野守備陣の素晴らしいフィールディングの数々に、
そして捕手・銀仁朗さんの盗塁を2個刺した素晴らしい肩と腕に、
また初回から一気に5点という大量援護点を奪い、大量得点差をつけ
西口さんがイニングの先頭打者に四球で出塁を数多く奪われていっても
犠打でスグに得点圏に進めることのできない状況を創り出していったライオンズ攻撃陣に、
そして篤志さん・長田さん・涌井さんといったリリーフ陣の素晴らしい投球の数々にと
チームメイトである数多くの野手・投手たちの力に大きく感謝し
また数多く打球が野手の処理範囲に飛んでいくという“一握りの運”にも感謝しながらも
失点・自責点共になんとか2点のみにまとめ上げることに成功、
みごとQSをうまくクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。
今日の西口さんは最終的に残った結果としてみれば
QSをクリアし、その上で勝ち星を獲得することにも成功した素晴らしいものでしたが
四球を5個奪われ数多くの出塁を奪われていったという点では
昨日の、4個の四球を奪われながら自責点3で5回で降板となった一久さんの投球と同じく
非常に課題の残る、物足りないものであったことは確かで
今日は野手陣の早い段階からの攻撃陣の大量援護得点に、そして素晴らしいフィールディングの数々に、
そして救援陣の素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながら
次の登板以降ではなんとかうまく恐れずにゾーンを大胆に攻め続けていきながら
四死球などの余計な出塁を極力奪われなうように防いでいき続けていき
その投球の基本の上で大量失点を防ぎ続けていきながら
できるだけ長いイニングを安定して、継続して消化し続けていく
先発投手として最重要の、そして最優先のしごとをこなし続けていってほしいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計10度で
その内訳は 2-7)、四球2・犠飛1で得点圏に残塁3・得点5という成績、
また今日は9安打、5四球で奪った出塁は14にのぼり、その全14人のランナーの行方は
残塁6、併殺打による二塁封殺1・盗塁死2で得点5という結果でした。
今日はフルカウントに2度持ち込みいずれも8球を費やさせながらそのうち1度で四球で出塁するなど
全4打席で22球を費やさせながら打点1を稼ぐと共に単打1・四球1で出塁2を奪うことに成功したGermanさんや
初回にフルカウントに持ち込み9球目で四球を奪い打点1を稼ぐと共に出塁するなど
全4打席で20球を費やさせながら打点1を稼ぐと共に単打1・四球1で出塁2を奪うことに成功した上本さん、
そして全4打席で四球2・単打1で3度出塁することに成功したナカジさんなどをを中心に
バファローズ先発塚原投手に対し1イニングで27球を費やさせ早々に降板させる素晴らしい成績を、
またバファローズ投手陣全体に対しても8イニングで134球(1イニング平均約16.8球)を費やさせる
まずまず素晴らしい成績を残すことに成功しながら
奪った出塁も四球5個を含め計14個を記録する素晴らしい成績を残すことに成功、
また大﨑さんの二塁打といったライオンズ攻撃陣の本来の魅力である長打をも魅せていきながら
1回に四球2・犠飛1などもからめて一気に5点を奪う効率的な攻撃も魅せ
残塁6個に加え得点5を挙げることに成功しましたから
今日は全体として非常にうまく、その“しごと”をこなすことに成功したと
高く評価をすることのできるライオンズ攻撃陣でした。
今後もこれまでと変わることなく、効率的な攻撃に頼り過ぎることなく
まずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。