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★ Defense - starting pitcher ★
今日の西口さんのストライク率は約68.9%を記録、
2/3を超えてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。
27度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ7度、
3ボールまでいったのがのべ3度、そして四球1で
1ボール以内での勝負も約74.1%を記録してくる素晴らしい成績、
3球以内の勝負が9度と全体の1/3にとどまる一方、2ストライク以降の勝負が16度と6割近くを記録するなど
ある程度スワローズ攻撃陣が全体として忍耐強く打席で闘い続けようとするものの
それでも余計なボール球を費やすことなくほとんどの勝負で1ボール以内にまとめることに成功しましたから
今日の西口さんは全体として文句なく、
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できます。
その今日の西口さんの投球の詳細を観ていきますと
まずはいつも通り投球の軸は全体の4割以上を占める速球(2シームを加えると5割近く)と
西口さんの代名詞、縦に鋭く曲がり落ちる速いスライダー、そしてスプリッターの3つの勝負球に置きつつも
今日はより緩急を効果的に駆使すべく、遅いスライダーや遅いチェンジアップを
いつもより数多く駆使していきつつ
加えて後で詳しく観ていきますが対戦成績の多少劣る左打者に対して
久しぶりに速いチェンジアップを時折効果的に織り交ぜるなど
大ヴェテランらしく豊富な、微妙に軌道の違う球種を同じく豊富な投球術と共に駆使していき
相手攻撃陣のタイミングを、バットの芯を微妙に外し打ち損じを誘発していく投球を展開、
今日西口さんが奪ったすべてのアウト24個の内訳を見ていきますと
ポップアウト1個、ラインアウト1個、三振6個、グラウンドアウト6個に加え
外野手の処理したフライアウトを実に10個と数多く奪いながら相手攻撃陣を圧倒しつつ
アウトを重ねどんどんと順調にイニングを消化していく
技巧派フライアウト投手の非常に素晴らしい投球を1ゲームを通じて魅せ続けていき
結果8イニングを投げてわずかに投球数106(1イニング平均約13.3球)に抑えつつ
奪われた出塁も四球1個のみに加え単打1・二塁打1で計3個のみに抑えていき
もちろん外野守備陣を中心とした野手陣の素晴らしいフィールディングの数々や
後を受け継いだリリーフ投手、Williamsさんの素晴らしい投球の数々に感謝しつつも
失点・自責点共に0に抑え、みごとQSを優にクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功します。
今日の西口さんの投球の1つのポイントは
今日のゲーム開始前時点で.270/.325/.324(被打率/被出塁率/被長打率)で
右打者の対戦成績、とくに被打率(.233)と比較して劣る左打者の対戦成績をいかに良化させるかにありましたが
今日は上でも多少触れましたがチェンジアップの利用割合を増やしてより効果的に緩急を駆使すると共に
久しぶりに(おそらく今シーズンはほとんど利用していなかった)130km/h付近を計測してくる速いチェンジアップを織り交ぜ
うまく打者の微妙な打ち損じを誘発していき
10打席でわずかに四球1個のみに抑えるなどその対戦成績を.241/.300/.289へと
狙い通りに大幅に良化させてくることに成功します。
もちろんその投球の軸は自慢の3つの勝負球にあり、
それらを自由自在にまんべんなく数多く駆使していくことには変わりないものの
三振を数多く奪う本格派エースの素晴らしい投球あり、
グラウンドアウトを数多く奪う本格派グラウンド投手の素晴らしい投球あり、
そして今日のようにフライアウトを数多く奪う技巧派フライアウト投手の素晴らしい投球ありと
これぞ大ヴェテランといった、その豊富なキャリアと経験との中で培ってきた
数多くの引き出しをスパイス・脇役として登板ごとに様々に彩り鮮やかに織り交ぜ私たち観客を楽しませてくれ、
その上でもちろん最少失点にまとめ上げながらイニングを順調に消化していくという
先発投手として最優先の“しごと”を安定して、継続してこなしてくることに成功している西口さん、
次の登板ではいったいどんな投球スタイルをちりばめ、彩ってくれながら
アウトをどんどんと積み重ねていくのか、今から非常に心待ちにしたいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計10度、
その内訳は 4-7(うち二塁打1・本塁打1、三振1)、四球3で得点圏に残塁3、得点7でした。
今日は11安打、3四球・1死球で奪った出塁は15にのぼり、その全15人のランナーの行方は
残塁6、牽制による盗塁死1で得点8という結果でした。
今日はスワローズ先発石川投手に対し6イニングで95球(1イニング平均約15.8球)を費やさせると共に
スワローズ投手陣全体に対しては8イニングで142球(1イニング平均約17.8球)を費やさせる素晴らしい成績を残すことに成功、
また奪った出塁も四死球4個を含め実に計15個を記録する成績を残すことに成功、
全4打席で19球を費やさせながら単打1で1度出塁を奪うことに成功した秋山さんや
フルカウントに1度持ち込み7球を費やさせながら四球で出塁を奪うなど
全4打席で18球を費やさせながら単打2・四球1で打点2を稼ぎながら3度出塁することに成功したGermanさんを中心に
巧さん、ナカジさん、大崎さんのそれぞれ1本ずつの二塁打や
本拠地、西武ドームで今シーズン初となる剛也さんの本塁打といった
長打をも数多く魅せていきながら
今日は挙げた得点8点すべてが2アウト後のものだったように
残塁6個とある程度少ない中で奪った得点が8を記録するという非常に効率的な攻撃を魅せることに成功しましたから
今日も引き続き文句なく、全体として非常にうまくその“しごと”をこなすことに成功したと
高く評価できるライオンズ攻撃陣でした。
今後も今日と、そしてこれまでと変わらず
どれだけあと一本が出なくとも、そして残塁を数多く喫し続けても決して変わることなく
まずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。