May 20, 2012 Lions at Dragons - Game 36 | Peanuts & Crackerjack

Peanuts & Crackerjack

Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】


Peanuts & Crackerjack-BS120520

このエントリーの先頭へ戻る

★ Defense - starting pitcher ★

  今日の西口さんのストライク率は約61.0%を記録、
  残念ながら2/3を下回る物足りない成績となりました。

  25度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ15度、
  3ボールまでいったのがのべ4度、そして四球1で
  1ボール以内での勝負も40%に留まる成績を記録、

  昨日の一久さんと同じように今日はその制球について、思うように操ることに苦心した投球が続き
  2ボールを奪われる緊迫の苦しい投球が続くなど

  今日の西口さんは残念ながら“全体として””思うように”
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることには失敗した
と評価できます。

  ただし、そういった中でも前回登板に引き続き速球の割合を全体の1/3ほどに減らし
  2シーム速球を含めても4割近くに留めると共に

  その速球スプリッター、そして西口さんの代名詞と言っていい縦に鋭く曲がり沈む速いスライダーといった
  その自慢の3つの勝負球投球の軸として数多く駆使しながらも

  今シーズン初対戦となるドラゴンズ攻撃陣を相手にして、ということもあり
  今日は遅いスライダーやチェンジアップをある程度数多く駆使してより効果的に緩急を利用
  打者のタイミングを、そしてバットの芯を微妙に外して来る大ヴェテランらしい投球術をも展開、

  その奪ったアウト全21個のうち併殺によるもの1を除く計20個の内訳を観ていきますと
  最も多かったのはグラウンドアウトで7個という結果であり
  基本的には3つの勝負球を活かしての本格派グラウンドアウト投手の投球であったと評価できますが

  その他は三振4・ラインアウト1・外野手の処理したフライアウト4に加えポップアウト4
  大ヴェテランらしい豊富な球種や投球術を駆使してボール球がかさむ苦しい勝負続きの中でも
  一転して大胆にゾーンを攻めストライクを奪うと共に打ち損じを誘発しながら数多くのフライアウトをも奪っており

  名づけるならば“円熟の本格派グラウンドアウト投手”の投球と呼んでよく

  結果7イニングを投げて投球数105(1イニング平均15球)に抑えながら
  奪われた出塁も四球わずかに1個に加え単打3・二塁打1で計5個にこちらも抑えこみ

  もちろん鋭いライナーを身体をフルに伸ばしてジャンプしながら捕球、
  その後併殺を完成させた易之さんを中心とした野手陣の素晴らしいフィールディングの数々に感謝しながらも

  失点・自責点共に1のみに抑え、みごとQSをクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功します。

  今日の西口さんの投球はおそらく彼自身にとってはまだまだ理想とするものからは遠いものであったことだろうと思いますが
  それでもその長いキャリアの中で培ってきた大ヴェテランらしい豊富な球種や投球術を効果的に織り交ぜ

  ここまでの素晴らしい成績にまとめ、抑えていきつつ順調にアウトを積み重ねていき
  最少失点にまとめつつどんどんとイニングを消化していくことに成功したことは

  先発ローテーションに名を連ねる投手として
  非常に素晴らしい“しごと”をこなしたと高く評価してよく
  
  今後ももちろん投球の軸はその3つの勝負球に置き、それらをまんべんなく数多く駆使していきながら
  加えて豊富な球種や投球術をもその時々に応じて効果的に投球のスパイス・脇役として織り交ぜ

  継続して、安定的に、最少失点にまとめ上げながらできるだけ長いイニングを消化していくという
  先発投手として最優先の、そして最重要の“しごと”をうまくこなしていき続けていってほしいと思います。

このエントリーの先頭へ戻る

★ Offense ★

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は昨日と同じく計12度、
  その内訳は 1-10(うち本塁打1、三振2)、四球1・犠打1で得点圏に残塁6、得点2でした。

  今日は8安打、2四球で奪った出塁は10、その全10人のランナーの行方は
  残塁8で得点2という結果でした。

  今日はドラゴンズ先発山本投手に対し6イニングで84球(1イニング平均14球)を、
  またドラゴンズ投手陣全体に対しても9イニングで128球(1イニング平均約14.2球)を費やさせるに留まる物足りない成績に留まり

  奪った出塁はなんとか四球2個を含め計10個を記録する成績を残しますが

  わずかに、初回にフルカウントに持ち込み8球を費やさせながら四球で出塁を奪うなど
  全4打席で19球を費やさせながら四球1・本塁打1で2度出塁を奪うことに成功した剛也さんの素晴らしさが際立つものの

  今日は残塁8個、そして奪った得点も2を記録するにとどまったわけですから

  全体として今日は残念ながら全体としてうまくその“しごと”をこなすことに
  成功したとまでは言えない
と評価できるライオンズ攻撃陣でした。

  ようやくライオンズ攻撃陣の本来の持ち味である鋭い打球による長打
  順調に安定して、継続して魅せ続けることに成功し始めていますから

  今後も更に、まったく変わることなく、残塁を喫することを恐れすぎることなく
  まずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていき

  初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続けながら
  出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていき
  得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。

このエントリーの先頭へ戻る

★ Defense - relief pitcher ★

  一年前の今日、2011年5月20日もライオンズはドラゴンズと対戦しており
  この時も9回に篤志さんが4点のリードを守り切れず彼自身に2011年初の敗戦が記録されましたが

  今年は1点リードの8回に登板、1死球・1単打・自らの1失策で失点を喫し
  そのリードを守りきることに失敗(=blown save)となりました。

  これで今シーズンここまでの篤志さんの成績は
  21ゲームに登板してホールド7個、

  そしてリードを守り切れず自分の投球で同点にしてしまったblown saves
  4/8のホークス戦、そして5/10のイーグルス戦に続き今日のゲームで3個目となり
  そのいずれもで敗戦投手となり、3敗を喫するというものとなりました。

  blown saves 3個は既にファームに降格したGonzalezさんの2個を上回ってくるものとなり
  (※ライオンズ全体としては他にMichaelさん1個、太陽さん1個、Williamsさん1個で既に計8個を記録しています)

  また、その3個は昨年は主にクローザーで、今年と起用位置は若干異なるものの
  6/14のスワローズ戦で9回に同点に追いつかれファームへ降格となった時と
  まったく同じblown savesの個数となってしまいました。

  昨年はその6/14のスワローズ戦終了時点で45ゲームを消化、
  対して今年は今日のゲーム終了時点で36ゲーム(全日程の1/4)を消化したことになります。

  昨年の、折しも篤志さんの誕生日である5/20からちょうど一年経った今日のゲームでも
  久しぶりに対戦したドラゴンズ相手にあいも変わらず、遅々として改善せず進歩せず

  まだまだおっかなびっくり、試行錯誤を繰り返しながらのよちよち歩きである姿
  ハッキリと示してしまったライオンズ救援陣となりました。

  ただ、選手や首脳陣としては今は無い物ねだりをすることなく現状をしっかり正面から再度うけとめ
  そこからまた、その赤ん坊のようなよちよち歩き - baby steps - で一歩一歩歩を進めていくほかはなく

  この脆弱な救援陣に足を引っ張られ、これからもなかなか順調に
  チームとして勝利を積み重ねていくことが困難な時期が続いていくことが大いに予測されます。

  このブルペン陣の再構築という、ライオンズというチームの、組織の最大の、そして最優先の課題に対して
  誰がイニシアチヴをとって、いつどんな対処をどれだけ、継続して打ち続けていくのか。

  興味深く追い続けていきたいと思います。


このエントリーの先頭へ戻る

$Peanuts & Crackerjack-FightItOut

Peanuts & Crackerjack-PA120520

このエントリーの先頭へ戻る