★Tips 1 : 今日のワクさんのストライク率は62.5%、2/3を下回る物足りない成績でした。
29度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ14度、
3ボールまでいったのがのべ8度(うち死球1)、そして四球2で1ボール以内での勝負が約51.7%、
今日もチェンジアップの制球の精度に苦しむなど制球に苦しみ
四球2、死球2を与え数多くのランナーを背負う投球が続きますが
前回の登板と違って得点圏にランナーを背負った場面では
序盤から速球の球速が144km/h以上を計測するなど速球を軸とする投球、
そこにスライダーやカーヴ、そしてフォークを交えていきつつ9つの三振を奪う
これぞワクさんの特長というべき素晴らしい本格派の投球を魅せてくれました。
ワクさんのフォークがこれだけ低めに制球され、三振を奪う勝負球として
素晴らしく機能したのはほんとうにいつぶりでしょうか。
まだまだボール球がかさみ、カウントを苦しくする場面が多いため
ファイターズ攻撃陣に忍耐強く打席で闘われる場面も数多くあり球数も多くなりましたが
今後今日のようにフォークが安定して勝負球として利用でき、
またチェンジアップの制球が更に安定してくるならば
速球を軸に三振を数多く奪いながらアウトを重ねていく本格派エースの投球を
今後継続して魅せていくこともじゅうぶん可能だろうと思います。
次の登板では、序盤からどれだけ数多くの速球の速度が144km/h以上を計測してくるか、
また今回の登板と同じようにフォークが思ったように制球され
勝負球としてどんどん利用され数多くの三振を奪っていけるかに注目ですね。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計7度、
その内訳は 0-7(うち三振4)で得点圏に残塁4、得点0。
今日は5安打・3四球で出塁は8、その全8人のランナーの行方は
残塁6、併殺打による二塁封殺1、盗塁死1で得点0という結果でした。
ファイターズ先発Wolfe投手の数種類の動く速球を軸に
時折交えるカーヴやスライダーで緩急をつける投球に翻弄され
早いカウントから凡打を繰り返し、結果
じゅうぶんな出塁を奪うことに失敗した今日のライオンズ攻撃陣。
特にホームの球場でなかなか得点を思うように積み重ねていけない、そして
なかなか思うように勝利を積み重ねていけない時には
一足とびに早く得点を自分のバットで産み出したいと焦りがちですが
それでは相手投手たちの術中にはまってしまうだけ。
今シーズン、今後もライオンズは順調に勝利を積み重ねていくことができず
チームとして非常に苦しい戦いが続くでしょうが、それは今スグに、またここ数日で
“自分のちからだけで”劇的に良化していくものでは決してないのですから
溺れて沈みそうで苦しいからといって早く水面に顔を出したいともがくのではなく
ただ自分が置かれたその一瞬、状況だけに最大限集中し続けてほしいですね。