work out of jam | Peanuts & Crackerjack

Peanuts & Crackerjack

Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

$ピーナッツとクラッカージャック-BS20100627

先発投手がどんなにその登板したゲームで
投球を思い通りに操ることができ
打者を思い通りに打ちとることができても

ノーヒット・ノーランを達成するほどの稀なゲームでもない限り

それが大量リードのときだったり接戦のリードの時だったり
同点だったりビハインドだったりと状況はバラバラですが

必ず何度かの“窮地”を経験するもの。

そして投手がそのしごとをこなしてくるときは
当然のことながら必ずその窮地において

うまく最少失点に抑えてくるもの。

今日のライオンズの先発はミンチェさん。

今日のミンチェさんは魅せどころの左右の揺さぶりの制球が
そのここぞの勝負どころの“窮地”の場面で冴え

61/3回を投げ打者26人に対し投球数109、
被安打9を浴びながらも与四死球0、奪三振5で自責点・失点ともに1と


QSをクリアしてくる素晴らしい投球を魅せてくれました。

グラウンドボール・エアボール比率を見ますと

全26度のうち三振5をのぞく計21回の勝負のうち

グラウンドアウト7、グラウンドシングル5と
グラウンドボールは計12個、約57%なのに対し

外野へのエアボールを数えてみますと
内野へのフライアウト3(うち1つはファール領域)をのぞく

フライアウト2、ライナー二塁打1、ライナーシングル3と
計6個、約29%という


左右の揺さぶりでグラウンドボールを打たせるという
その持ち味はきっちり発揮できた投球でしたが

やはり特筆すべきは

2回に4度、6回に2度訪れた
ランナーを得点圏においての素晴らしい投球。

時間をかけ、球数をかけての慎重な制球で
守備陣の素晴らしいプレイに感謝するところもありながら
失点を1に抑え大量失点を防いできました。

こうやって先発投手がそのしごとをキッチリこなし
失点をなんとか1に抑えている間に

ライオンズ攻撃陣はヤスさんのソロHRで先制し


6回には義人さんの犠牲フライで勝ち越しに成功します。

その後、7回8回と続けて
ランナーを得点圏に背負う“窮地”が続きますが

6回の原さんの素晴らしい判断のディフェンシヴ・プレイと


7回の原さんの一振りによるソロHRや


同じく8回の義人さんの一振りによるソロHRという


これぞまさに“赤き旋風”というべき
ファンを魅了する効果的なプレイの数々が出たことや

藤田さん、長田さん、そして最後は
クローザーのシコースキーさんの継投で

これもキッチリ最少失点で切り抜け
一度もリードを失うことなく

このゲームの勝利を掴み取ることに成功しました。

この3連戦で見ても
窮地の場面できっちり最少失点に抑え
勝ち星を、チームの勝利を獲得したワクさん、ミンチェさんと

窮地の場面で大量失点を喫し
負け星とチームの敗戦という結果の帆足さん。

もちろん今日のバファローズ先発近藤投手のように
7回3失点ときっちりQSをクリアし
勝負どころの窮地でも大量失点を防いでも

結果負け星に、チームの敗戦になることもありますが

それでも投手はきっちりその求められるしごとを
こなすことができたと評価すべきでしょう。

1点を失うことを怖がってかえって大量失点を喫するな。

これこそチームがどんなにビハインドの場面でも
味方攻撃陣の得点の可能性を信じ

まずは軸に据え、第一優先に考えるべきもの。

疲労が蓄積するなど春先のような制球やスピンがない今こそ
投手陣、とくに先発マウンドを踏む投手たちには

とにかくマウンドにいる間に必ず何度か訪れる窮地にこそ
この優先順位に忠実に粘り強く投げ続けてほしいですね。



Good Job !  Dive into Lions nation !