ブルーの“家族”と伝統 | Peanuts & Crackerjack

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$ピーナッツとクラッカージャック-BS20100620

今日6月第3日曜日は父の日。

母の日が自らに生を与え導いてきた母への感謝を
ピンクを身にまとい大舞台で“魅せる”ことで示す日なら

父の日は自らをその所属する共同体へと導いてくれ

家族を中心とする共同体社会の、そして
更に広い社会や世界の一員としての自覚を促し

その中で脈々と息づく素晴らしい伝統と規律を学び
自立した一個人として歩みだす一歩を与えてくれた

父という存在への感謝と共に

自らの所属する共同体の擁する伝統や規律、
そしてそれを誇りを持ち命をかけて世代から世代へと
受け継ぎ時には改善していった多くの先人たちに

改めて敬意を表し誇りに思いながら

いまや立派にその共同体を代表するひとりの個人として
その両足でしっかりと大地を踏みしめ

毎日のトレーニングと準備で培った
自分の今持てるそのチカラを最大限
大舞台の“魅せ場”で安定して発揮し

“魅せる”ことで改めてその深い感謝を表現する日。

母の日と同じくライオンズでは
キャプテン・ナカジさんの提案のもと

投手を除く全選手がブルーのリストバンドを着用、
ゲームの1プレイ1プレイに臨んできました。

今日はブルー一色に染め上げるという
球団としての大々的な取り組みやイベントがなく

せっかく母の日のピンク、そして父の日のブルーを
キャプテンの提案のもとチーム全体で採用しているのに

それをファン・サービスの目玉として、
もっというならば球場に足を運ぶ観客への
1つの大きなエンターテインメントとして

採用しないのは非常にもったいないこと。

来年こそは父の日、そして母の日に
西武ドームでゲームが行われるのであれば

そういった色に絡めたイベントを打ち
球場全体での一体感をより一層高める取り組みを
ぜひ期待したいと思います。

さて、ゲームに戻りますと

今日はライオンズ・ブルーの伝統が躍動し

そしてライオンズに所属する選手たちが
それぞれの能力と集中力をその“魅せ場”で発揮し

“家族”として一体となり1つの勝利をもぎとった、
そんなゲームになりました。

以前ライオンズに息づく伝統、そして財産は

“生え抜きの選手たち”を、そして“育成”を重視する

ここにあると述べましたが

今日は多くの "homegrowns"-生え抜きたち-が姿を現し
もちろん失敗も多く重ねながらも
その中でキラリと光る成功を“魅せ”
最終的にゲームの勝利を掴み取ったゲーム。

ライオンズ先発のミンチェさんも2000年の入団以降
既にライオンズで11年を重ねる準生え抜き選手。

今日は2回のランナーを得点圏に背負った場面で
直前のナカジさんのエラーにきっちり対応し
処理できるだけのメンタル的な準備が不足し

勝負どころでこそ“粘り”として最大限活きる
その丁寧なプレートの幅をいっぱいに生かした
一番の魅せどころの左右の揺さぶりの制球が
残念ながら思うように定まらずことごとく真ん中近辺へ、

柴原選手のシングルで1失点、そして
山崎選手のシングルで“もう1点”となる2失点目。

更には続く3回にも同じくランナーを3塁に背負えば
オーティス選手に犠牲フライで1点を失うと
続く長谷川選手にシングルを打たれた時点で降板。

なかなか制球が定まらず苦しい投球のときは
これからもあるでしょうし、また

そんなときに守備陣のエラーが重なり
ランナーが塁上を賑わせることも数多くあるはず。

それでも、そんな時だからこそ
そんな勝負球だけは昨日の帆足さんのように
慎重に慎重に時間をかけて球数をかけて
そして対戦打者を“かけて”プレートの左右へ
1球1球最大限の集中力をもって投げ込むもの。

次の登板ではその最大の魅せどころである
プレートの幅を最大限活かした左右の揺さぶりの投球を
ランナーを得点圏に背負ったここぞの場面でこそ発揮し

最少失点にまとめながら
イニングをどんどんと消化していく姿を観たいですね。

さて、ミンチェさんが降板した後は
2番手に2007年産の武隈さん、
3番手に2002年産のリッキーさん、
4番手に太陽さんの後
5番手にこれも2002年産の長田さんと繋ぎ
最後はクローザーのシコースキーさんがドアを閉め

無失点のリレーとなると共に

攻撃陣でも逆転グランドスラムを放った

2001年産のずんどこさんをはじめ

既に10年、そして8年ををライオンズで過ごし
もはや準生え抜き、家族の一員となって久しい
ベテランの平尾さんや義人さん、

そしてゲーム終盤には2006年産の原さんや
2007年産の斎藤さんといった若手が

続々と勝負の場にその姿を現しました。

続々とそういった homegrowns が機会を与えられ
最高の勝負の場で経験を積んでいき成長していく、

そんな伝統と一体感のある“familyhood”の中で

今年一員となったブラウンさんや阿部さんも
既にライオンズという共同体のメンバーとして

その魅せどころをじゅうぶんに発揮してくれています。

今シーズンこれまでチームを支えてきてくれた
中心選手たちが離脱していき苦しいこの時期に

それでもこれだけの生え抜きたちが姿を現し
未熟で失敗も多い中でも何とかその経験の場を
安定して長くつかみ取りたいとする試行錯誤と

何よりその組み合わせによる勝利の味というものは

計算し、“期待”するものではないだけに
なお一層彼らにとって、首脳陣にとって、
そして私たちにとっても素晴らしいもの。

数年後、彼らがライオンズというチーム、
共同体を代表する軸たる中心選手として
その屋台骨を立派に背負う選手になることを信じ

これからもどんどんと彼らが勝負の場に姿を現し
今持てる最高の集中力と能力とで挑む姿を観たいですね。



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