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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

$ピーナッツとクラッカージャック-20090912

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今日は昨日とは逆に、バファローズがワン・チャンスを生かし
それまでローズ選手のHRの1安打に抑えられていた岸さんから
7回に2つの二塁打と1シングルを重ね2点をもぎ取りました。

このゲームで放った4安打が3得点すべてに絡むのですから
とても効率のよい攻撃だったといえますね。

一方ライオンズ攻撃陣はバファローズ平野投手、そして
金子投手から6安打を放ちながら決定的な追加点を奪えず
ゲーム・セット、敗戦を喫しました。

そしてどうやらクライマックス・シリーズに
自力で進出する可能性が一旦消滅したようですね。

ここで肝心なのは、今日のこの敗戦をどうとらえるかですね。

CSマジック19がイーグルスに点灯したということは
当然イーグルスには明確な数字目標ができるわけですから
これからの1ゲーム1ゲーム、戦いに対する集中力が
ぐっと増すだろうことは容易に想像できますが

一方ライオンズはその見方、考え方にお付き合いする必要は
まったくないということも確かですよね。

今この自分たちが置かれた状況をどうとらえるか。

残り試合はイーグルス24、ライオンズ21。
マジック・ナンバーはイーグルス勝利で1減り
そしてライオンズ敗戦で1減るのですから
今それが19ということを考えれば

シーズンのそれも最終戦付近になるまで
どちらがCSに出るかが決まることはないということ。

そう考えればナンバーが出たからといって
ライオンズの置かれた状況が劇的に変化したかといえば
まったくそんなことはないのです。

今日の敗戦がとてつもなく大きな1敗、なんてことはなく
つまりはまだまだじゅうぶんこれから挽回できうる
1つの“じゅうぶん計算のうちの”敗戦なのです。

そもそも今シーズン首位を走っているファイターズでさえ
勝率は6割に満たず、4割は負けているということ。

連勝はいつか終わるし、連敗もいつかは終わる。

それに第一、CSに進出できないからといって
世界が終わるわけではないのですよ。

もちろんプレーオフに進出できればそれはホントに
とっても素晴らしい結果で、うれしいのですけれど

そのためにはイーグルスの勝敗など
自分たちの力では変えることのできない
“運”の要素も必要なのです。

自力での進出の可能性が消滅したということは
CS進出という目標は今この状況では
ゲーム終盤の競り合いの展開での救援陣の活躍と同じく
ただ信じ、“賭ける”ことに徹するだけですよね。

ライオンズとしてはCS進出にたどり着くためには
1ゲームたりとも負けることのできない状況ではありますが

だからといってこれからの1敗1敗がほんとうに致命的で
立ち直りにくくなり切り替えることが難しくなるかといえば

それは今の状況をどうとらえるか、考えるかに
大きく依存し、それによって大きく変わってきます。

どんな状況であっても一番に避けなくてはならないのは
自分が迷い落ち込み、大きな“流れ”に流され溺れ
自滅して可能性を自ら“諦め”、放棄すること。

そしてだからといってむやみやたらと
自分にとって確固とした根拠のない“プラス思考”
自分に言い聞かせ思いこまそうとしても

今自分が厳しい状況にあるのは
どこか自分に問題があると捉えている限り
恐怖はアタマのなかにしつこく居座り続け
集中して最高のパフォーマンスを発揮することは
なかなか難しいといえるでしょう。

今シーズンこれまでの自分のパフォーマンスをじっくり振り返り
まずはそこに致命的な問題があるかどうかを明確にする。

ないならばどれだけチーム全体としての勝敗という成績が
低迷していてもそれに一喜一憂することなくこれまでどおり
自分のやってきたことを信じ継続するだけ。

そしてもし自分に改善すべき問題があるという認識ならば
それを負い目に思って自信を喪失したまま戦うよりは

それは自分の“今”の力に過度に期待しすぎた
結局は首脳陣の責任なのですから

もちろんこれからある程度の時間と労力、試行錯誤を重ね
将来の自分のよりよいパフォーマンスと結果のため
改善していく必要はあるのですが

今はそんな高いハードルをおろして自分のできることに徹し
あとは他のメンバーの活躍や“運”に委ねるといいでしょう。

さて、明日の先発は野上投手。

シーズン終盤にコールアップされたルーキーなのですから
今シーズンのチーム成績なんて当然背負う必要なんてないし
また当然背負えるわけもないのです。

野上さんは文句なく素晴らしいピッチャーで
ライオンズには頼りがいのある攻撃陣がいて
ライオンズは素晴らしいチームで
そして何より野上さんには来シーズン、その次のシーズンと
まだまだ長い将来があるのです。

敗戦を恐れて貴重な経験の場を無駄にするのではなく
勝負の一瞬一瞬に集中しぜひ最大限楽しんでください。



Hakuna Matata !