ベストの選択をするために。 | バレエダンサーのレスキュー隊@大阪

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ダンサー専門セラピストが、バレエをもっと楽しむためヒント(解剖学など)をお届けします。

バレエセラピスト®の
Yoshieです^^

最近、とてもシビアなご相談が
続いています。

たとえば骨格に関すること。

たとえばケガに関すること。


くわしくは書けないですが、

そんなときに
わたしが気をつけているのは

「長い目で考えて
ベストの選択肢はどれか?」


という点です。

これをリハビリの用語では

患者さんの「ニード」
いいます。


それに対して、

患者さんが「こうしたい!」

というご希望は「デマンド」
いいます。


この2つは必ずしも
一致しないことがあります。


たとえば肩をケガしてしまって
ボールを投げられない状態なのに

チームのエースだから
どうしても野球の試合に出たい!

という場合。


長い目で見たら、ケガを治すことの
ほうが優先です。

もし無理をして試合に出て
肩の関節の腱が切れちゃったり
したら、

一生腕が上がりにくくなって

人生のレベルで支障が
出ちゃうこともありますから。


でも、もしそれが
高校野球の最後の夏だったら?

高校3年生の夏の大会。

そのために小学生から野球を
やってきて、

その集大成の最後の大会。

「それが終わったら引退で、
もう野球はしないから

肩がこわれてもいい!」


その状況なら、

すこし無理をして
大会に出るのもアリでしょう。

だって、もし肩をかばって
試合に出なかったら

一生後悔することに
なるだろうから。


でも、高校1年生だったり
練習試合だったりしたら

休んで治療に専念すべきだと
思います。


そして、セラピストや治療家は
それを勧めたり、

説明したりする立場にあります。

(本当は医師です。
医師とそこまでつっこんだ会話が
できないケースが多いのですが)


小、中学生でヴァリエーションに
挑戦して

コンクールに出たりすると

どうしても実力よりも難しい
踊りを踊ることになるので

本番前の痛みやケガが
つきものです。


そんなときに、

「今はこうしたい」



「長い目で見たらこう」

その両方をきちんと理解した上で

後悔しない選択ができると
いいなと思っています。



セラピストのわたしに
できることは

その選択のお手伝いが
できるように

しっかりと体の状態を見て

判断材料をお伝えしていく
ことだなと思っています。


医療用語では

「インフォームド・コンセント」
といいます。

「説明と同意」と
訳されています。


「肩がぶっ壊れてもいいから
この試合で投げたい!」

「ケガが長引いてもいいから
この舞台に立ちたい!」

それはその人の選択です。


その選択肢が選ばれた場合は、

できるだけよい状態で
試合や舞台に臨めるよう

全力でサポートさせて
もらいます。



だって、「ダメ」って言っても
出るもんは出るでしょうから。

こっそり出られるぐらいなら

きちんとサポートしたほうが
マシな結果になるはず。


どうせ出るなら、
テーピングや筋肉の活性化や

終わった後できるだけ早く治す
処置をしたほうが

いいですからね。



誤解されがちですが、
競技スポーツは体に悪いです。

バレエも同じく、
舞台で踊るのは体に悪いです。

でも、とっても魅力的です。


だからこそ、

「長い目」でみた選択肢も

考えてみてもらえると
いいなと思います。




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