「できる・できない」に「良い・悪い」をつけるのをやめてみる / バレエ教育 | 藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

藍衣色日記 ~バレエを通して美しく生きる~

ラ・クラシック全国バレエコンクール実行委員会 / Le Studio主宰 / バレエ解剖学に基づいた体の使い方やバレエを通して美しく生きるためのあり方、レッスンメモや観劇、日常。Ai Ballet Academyではパリ・オペラ座バレエ学校教師によるWSを開催。

 

 

 

伊藤藍衣ですむらさき音符

 

 

 

今日は小学2年生の生徒たちとレッスン。

 

 

こちらはもうすぐ二年生な人たちキラキラ

 

 

 

 

アンシェヌマン(ステップの順番の連なり)

が覚えられているか確認するために

 

「わかった人!?」

 

とよく聞くのですが、

 

一人が首を傾げてわからない様子だったので

 

「じゃあ一緒にやるね!」と言って

 

一緒に動きながら進める場面がありました。

 

 

 

教育の場では

 

わかることを良いこと

わからないことを悪いこと

 

としがちではないかと思います。

 

 

あと、

 

できることを良いこと

できないことを悪いこと

 

とする場面も、無意識的によくあると思います。

 

 

もちろん「わかって」「できるようになる」のが

バレエを習う・教える上での目標ですが、

 

いつわかるようになって

いつできるようになるかは

人それぞれ。

 

 

おおよそのめどはあったとしても

実際のところはわからないものです。

 

 

なので、

「わかる」「わからない」

「できる」「できない」

をメインに置いてしまうと

 

それまでの過程で

「見えづらいけれど成長して育っているもの」

見えなくなってしまいます。

 

 

 

本当に大事なのは

目に見える結果ではなくて

まだ見えないけれど育っている可能性です。

 

 

神経回路や筋肉が育つまでには

時間も労力もかかります。

 

 

「自転車の練習」を思い返すとよくわかります。

 

 

できない時間がずーっとあって

ある時急にできるようになる。

 

 

 

できないけれど続けているという時間の中で、

 

目に見えないけれど

神経回路や筋肉の連動性などが

ちゃんと育っているのですね。

 

 

バレエも全く一緒。

 

 

もちろん指導者としては、

生徒ができるように導くための

理論と方法を知っていることは大切です。

 

 

でも、それと同時に

様子を見て待つ力も必要です。

 

(ただ待ってるだけでももちろんダメです)

 

 

 

その「待つ」ということが

 

できる・できない

わかる・わからない

 

にジャッジをつけている限り

 

とっても難しくなるんです。

 

 

ジャッジがあると待てなくなる。

 

辛抱できなくなります。

 

 

 

だから、一旦

 

できる・できない

わかる・わからない

 

に良い悪いをつけず、

 

ただの事実として

客観的に見れるようになる必要があります。

 

 

 

でないと、

そのジャッジによって

生徒に余計な圧をかけたり

指導者自身が苦しくなるから。

 

 

そこは教える人や

上の立場に立つ人は

一度見ておくべきポイントだと思います。

 

お母さん(保護者)も同じです。

上司という立場でも同じ。

 

 

 

もちろん、

ジャッジが悪いわけではなく、

必要な場面もあるので使いようですね。

 

 

受験とか試験とか仕事とか

現代社会において完全にジャッジなしに生きるのは

世捨て人みたいな道になるかと思います。

 

別にそうなりたいわけではなく

幸せに豊かに生きたいのが望みなので

それにはジャッジありとなしの両方を

巧みに使い分ける必要性があります。

 

 

 

 

ところで、

その昔、私の人生の中でも

かなり大きなインパクトがあった

「智恵子抄事件」というのがありまして、

いつか披露したいと思っているのですが、

 

その事件(笑)を通して

人の能力や可能性っていつ開花するのか本当にわからないものだと

実体験として思っています。

 

 

 

誰もがその人だけの才能を持っていて

それがいつどこで開花するかはわからない。

 

 

だから、そういう可能性をつぶさずに

わずかでも伸ばす手助けができるように

自分自身の内面を整えておきたい

といつも思っています。

 

 

 

それで、その生徒がわからないそぶりを見せたことは

実は結構良いことだと思っています。

 

わからないことをわからないと示せる素直さって

性格にもよるけれど、環境によるところも大きいと思うので。

 

 

私はわからないことを素直にわからない

と言えない子だったので

ある意味とてもうらやましく思ったりします。

 

 

というか、わからないことをわからないのかどうかもわからず

みんながわかっていることがわかってないようだと気づくも

わからないことを言っていいのかどうかもわからないような難儀な子でした(笑)

しかもわからないことだらけなのにわかってる風に見えるっていう、、、😂

 

 

 

みんなが伸び伸びと

自分の力を伸ばしていけますようにラブラブ

 

 

 

 

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