今日は少し時間があるので、ゆっくり記事を書いていた。
タイトルは「お金って、軽く稼ぐものだよ。過去のパラダイムに囚われるな」。
その中で、僕が野村証券に入社したころのことが出てきて
日経平均株価について触れた。
僕が野村証券に入社した１年目は、青いマルの時。
バブル崩壊後、日経平均が最安値をつけた年だった。
さて、そもそも日経平均株価とは何だろうか？
日経平均とは、日本の株式市場の代表的な株価指標の一つで、東証一部に上場する
約２０００銘柄のうち２２５銘柄を対象に算出する指数だ。
その２２５銘柄は、東証一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い銘柄を選定する、
と現在はされている。
さて、、多くの人は日経平均株価が連続性があるものと思っているが、実は違う。
１９９１年９月までは、２２５銘柄が固定だった。
１９９１年９月、１９９２年１０月に流動性が低い銘柄が除外され、他銘柄が組み込まれる。
これによって、この指数の最大の特徴であった連続性はなくなった。
こうした経緯があり、１９９２年までとそれ以降の日経平均株価は組み入れられている銘柄が
違うから比較ができないのである。
多くの人はチャートを見て、ネットバブル崩壊後の２００３年４月を「日経平均の最安値」と言うが
連続性がないためそれは正しくない。
その後、２０００年までは２２５銘柄の大きな入れ替えは行われなかった。
その頃、市場はインターネットやゲーム、バイオ、ハイテクなどの新しい銘柄が席巻していたが
日経平均株価に組み込まれる２２５銘柄は、時代は変わってもオールドエコノミー銘柄が占めつづけ
市場全体との体感がずれていった。
そこで、２０００年４月２４日に３０銘柄にも及ぶ大量の入れ換えが実施され、
その後は、毎年９月から１０月に日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを行うようになり
連続性を持たせるようになっている。
日経平均株価は、日本の株式市場、あるいは日本の景気を正しく表していると
思っている人が多いようだが、それは違う。
この指数は、２２５銘柄の単純平均なので、値がさ株の影響を強く受ける。
ファーストリテイリング（ユニクロ）、ＫＤＤＩ・ファナック・ソフトバンクグループ・京セラの
値がさ５銘柄が、２２５銘柄全体の２０％を占め、日経平均の値動きに営業している。
一方、時価総額最大のトヨタの指数影響度が２％以下になっており、問題と言われている。
そんな理由で、世界の投資家は日経平均ではなく、トピックス（東証株価指数）を重視している。
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