アグン山の影響による旅行者のキャンセルが止まらない。
警戒レベルが上がってから1ヶ月、観光客がめっきり減った。
「アグン山は噴火間近」
「バリ島は危ない」
と世界中で報道されているから、想定の範囲だ。
実際は、、といえば、
噴火については、自然現象なのでなんともいえないが、
避難中の周辺住民は、避難生活を満喫。
この状況を大いに楽しんでいるのだ。
それというのも、報道のお陰で世界中から寄付金が集まり、
物資や食料も支給され、豊かさを享受しているからだ。
「元の生活に戻りたくない」
「家に帰らなくていい」
「被災者のままでいよう」
という声が上がっている有り様だ。
元来怠け者?の彼らにとっては、願ったり叶ったり。
被災地でコンサートなどの催しも開かれ、
それもまた、資金源になっている。
日本と事情が違うのは、物価が違うからでもある。
寄付金は、主に先進国から集められている。
先進国の目線、価値観で送られてくる資金は、
物価の安いバリ島では、十分すぎる金額になるのだ。
むしろキツい状況なのは、被災地から離れた観光地である。
観光客が多い南側の地域では、噴火の影響があるとしても
火山灰が降る程度で、その影響はほとんどないそうだ。
噴火の被害があるのは、噴火口から10キロ圏内で、
スミニャックで70キロ、ウブドゥでも40キロ。
これらの地域は、被災地ではないから寄付金などはなく、
風評被害だけはモロに受けている。
ホテルやヴィラのキャンセルが相次ぎ、
キャンセル率は50%以上。
稼働率75%以上の高稼働のヴィラでさえ、
30~50%の稼働率になっている。
新規のヴィラでは、予約サイトのレビューもなく、旅行業者での実績がないため
予約がほとんど入らない。
困ったものである。
なんとかしたい、と思うのだが、思いつくことと言えば
「期間限定のサービス」の導入くらいしか思いつかない。
この状況は、いつまで続くのだろう。
一方、こんな状況だから、ヴィラの所有者(売り主)は弱気だ。
「多少、安くなっても仕方ない」
という価格になりつつある。
バブル崩壊後、リーマンショック後、など後から考えると
チャンスのタイミングはあった。
この噴火騒ぎは永久に続くわけではない。
弱気の投資家が多い今、いいタイミングじゃないかな。。
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