最近、理学療法士・笹川大瑛さんの
「筋肉の過緊張(コリや痛み)を起こす根本原因は
特定の筋肉の筋力低下である」説について考察していたら、
不思議なことに眼科の取材でも
筋肉の過緊張・筋力低下というキーワードが出てきました。
先日「スマホ老眼」の取材で眼科専門医の
平松 類 先生にお話を伺いました。
目のピントは眼球の「水晶体」というレンズがあって、
それを取り囲む「毛様体筋」という筋肉が伸び縮みして
レンズの厚みを変えることで
手元を見たり遠くを見たりというように調整してます
老眼とスマホ老眼の違いは大雑把に言うとこんな感じ。
老眼
→ 水晶体が硬くなって厚みを変えられなくなる+毛様体筋という筋肉の「筋力低下」
スマホ老眼
→ 水晶体は基本的に大丈夫で、毛様体筋という筋肉の筋肉疲労・過緊張状態。
スマホ老眼は主に毛様体筋の筋肉疲労ですから休んだりケアすることで改善可能ですが、
老化などで筋肉低下を起こす(筋肉自体が弱くなる)と元に戻すのは難しいそうです。
筋力低下、恐ろしいですね〜
(ボディの骨格筋の筋力低下は筋力トレーニングにより回復可能です!)
毛様体筋の筋肉疲労・過緊張状態が慢性的に長期間続くと筋肉低下を起こしてきます。
だから眼(視力)のアンチエイジングケアには
小まめな「毛様体筋の筋ユル」がとても大事なのですが、
毛様体筋はとても小さな筋肉で、
肩や腰の筋肉みたいにコリ・過緊張を自覚しにくいため
ついケアを怠りがちになり、近視や老眼が進ませてしまうのだとか。
平松先生はその毛様体筋をゆるめる「眼トレ」に加え、
「ガボールパッチ」を推進されています。
これは、目に入ってきた情報を処理する脳を鍛える方法で、
いわば眼と脳の連携機能を高める「脳トレ」です。
やり方は、ガボールフィルタという縞模様をただ眺めるだけという超カンタンなもの
今月平松先生の本が出たのでさっそく試してみたいと思います