地元の市の保健事業の一環として、
「食の講座」
をしたときの
献立を紹介しております。
「アンチエイジング~
野菜いかしてバランスよく~」
という内容なので、
夏野菜でアンチエイジング~を
考えたときに、浮かんだのは
「ラタトゥーユ」でした。
まず、トマト。
トマトは、超抗酸化成分リコピンの持ち主。
βーカロテン・ビタミンC・ビタミンEが揃った、
つまり、私がこのブログで何度も叫んでいる~
ビタミンACE(エース)が揃った美肌野菜です。
免疫力を高めたり、
紫外線からダメージを受けた
肌の老化を防いでくれて、
トマトに豊富に含まれるリコピンは、
細胞膜の中や血液中のLDLコレステロールの
中まで入っていき、体内の活性酸素を
退治してくれるのはもちろん、
血糖値や血圧を安定させて、
紫外線からも体を守ってくれるそうです。
また食物繊維の一種で整腸作用のある
ペクチンを含んでいて、老廃物の排出を、
さらにカリウムが体内の
余分なナトリウムを排泄し、
血圧を下げ、むくみを予防してくれます。
栄養面だけではなく、
味わいの面でも旨み成分である
グルタミン酸とアスラギン酸が豊富なので、
料理のベースとしても活躍。
加熱するとグンと甘みが増して
おいしくなります。
リコピンは、脂溶性なので、
効率よく摂るには、
油と一緒に摂るのがおすすめです。
ピーマン&パプリカ
緑・赤・黄色・・・と鮮やかな色は、
ファイトケミカルの一種、カロチロイドで、
抗酸化作用があります。
またこれも、
ビタミンACE(エース)が揃うので、
強力な抗酸化作用を発揮して、
免疫力が上がるといわれています。
テルペンやルチンなどの抗酸化成分も
多い優秀野菜です。
なにより、優れているのはビタミンC。
コラーゲンの生成に必要で、
美肌のビタミンとして知られていますが、
その量はトマトの5倍!!!
そして、このビタミンCは、熱で壊れにくく、
βーカロテンは油で摂ると吸収がアップ
するので、さっと炒めて食べるとOKです!!
ナス
ナスの皮の色鮮やかな紫色。
コレは皮に含まれるファイトケミカル、
ナスニンで、アントシアニンの一種で
抗酸化作用があります。
さらに、LDKコレステロールを低下させて、
動脈硬化の予防にも役立ち、
疲れ目の予防や肝臓の働きを活性化する
という優秀な成分があります。
もちろん、皮付きで調理するのをおすすめします。
ナスは90%以上が水分で、
漢方では体を冷やす野菜なのです。
夏バテ防止に優しく働いてくれます。
ズッキーニ
低カロリーな野菜です。
カロテンやビタミンCが豊富で
油との相性がよく、一緒に食べることで
カロテンの吸収がアップ!
とうがらし
辛さの成分カプサイシンは、
脳の中枢神経を刺激して、
エネルギー代謝を促進して
体脂肪を分解するので、
肥満防止に効果があります。
そして、血流も良くなって、
体が温まる~、
むくみがとれる~、
胃の分泌を促して、消化吸収を助ける~
という効果もあります。
ビタミンCやカロテンも豊富。
この真っ赤な色!パワーがもらえそうです。
にんにく
前に記事にした、デザイナーフーズ・ピラミッド
で
トップ中のトップの食品、
つまりがんを抑制する力が高い食品です。
アリシンが体内でビタミンB1と結合すると
疲労回復効果があります。
また、刻んで炒めると、
抗がん効果、血栓予防、脂肪分解促進・抗菌
などウイルスや殺菌から体を守ってくれます。
ローズマリー
「若返りのハーブ」といわれています。
デザイナーフーズにもハーブを摂ると、
がん防止になるといわれていますが、
香りをかぐと、
気分をリフレッシュするような匂いが、
頭を活性化するといわれていて、
アルツハイマー病の予防になると、
日米合同研究チームより発表されました。
うちの庭に、雑草のごとくたくましく育っています。
ローリエ
煮込み料理にはかかせないですね。
風味があります。
消化を促し、食欲を増進させます。
今回私が料理教室で紹介した
「ラタトゥーユ」は、
野菜やハーブの素材を活かした味に
したかったので、味は塩・こしょうのみです。
夏野菜のラタトゥーユ
じゃがいもガレット添え
材料(2~3人分)
トマト(完熟) 2コ
ナス 2本
ズッキーニ 1本
玉ねぎ 1コ
ピーマン 2コ
パプリカ(赤) 1コ
パプリカ(黄) 1コ
にんにく 2片
ローリエ 1/2枚
赤とうがらし(輪切り) 1/2本
トマトピューレ 大さじ1
ローズマリー1本
飾り用イタリアンパセリ
塩・こしょう・オリーブオイル
じゃがいも 1/2コ
ナチュラルチーズ 20g
あらびき黒こしょう 少々
トマトは湯むきして、4等分しておきます。
ナスはピーラーで、縞目にむいて、
3センチ厚さの輪切りに、
ズッキーニは、2センチ厚さの輪切りに、
ピーマンは、ヘタと種を取って、縦4等分に、
パプリカも種とヘタをとって6等分に切ります。
鍋にオリーブオイルを適量いれ、
つぶしたにんにく・ローリエ・赤唐辛子を加えて炒めて、
玉ねぎ・ズッキーニ・ナスを炒め、全体に油が回ったら
トマト・トマトピューレ・ローズマリーを加えてふたをして、
塩・こしょう少々で調味します。
じゃがいもは、皮をむいて千切りスライサーでおろします。
(手を切らないように~)
水にさらしません!さらすとくっつかないから。
黒こしょう少々、ナチュラルチーズを混ぜます。
を入れて押し付けながら焼きます。
ひっくり返して両側こんがり焼きます。
じゃがいものガレットを添えます。
(半分に切ってもよいです)
最後にイタリアンパセリを飾ります。
料理教室での失敗談
鍋が薄くて、
にんにくとローリエが焦げてたグループが・・・
ズッキーニとナスは別のフライパンで焼き目をつけて
もらいました。
準備されてたトマトが完熟ではなかったということと
材料が分量より多くて、トマトピューレの量が足りず、
味がなかったので、結局水を入れ、コンソメ入れ、
トマトケチャップ入れ~になってしまいましたが、
最後は、味のほうはなんとかなりました。
野菜の味を活かして・・・となると
家庭で少量でするのが
いいのかもしれませんね。
日頃、濃い味付けの方には
物足らないかもしれませんが、
ハーブの味や唐辛子がピリッとして、
野菜好きにはたまらないラタトゥーユです。
今回、じゃがいものガレットを加えたのは、
「まごわやさしい」の「い」が
足りなかったからです。
いいコラボだと私は思っているんですよ。
よかったら、作ってみてください。
体の中からキレイに!!!
アンチエイジング~!!!
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