フェンダーアーチ上げ、叩き出し~足回りセッティング | BALANCEのブログ

BALANCEのブログ

足回りをメインとした大阪のカスタムSHOPのブログです。
お仕事やプライベートを含めたすべてを
書き綴ったブログをお楽しみください。

ド車高短足回りカスタムをやっていく上で、必ずぶち当たるのが、ホイール、フェンダーとの見え方とバランス。

今回はAUDI A4(B8)



もともと、下写真のような生脚ド車高短仕様でしたが、
どうしてもセダン、クーペボディはサイドステップを水平にすると、リアのフェンダーが被り、フロントとリアのホイールの見え方に大きな差が出ます。









今回、19インチ仕様に変更するにあたって、サイドステップ水平で前後のホイールの見え方をバランスよく見せたいとのこと。

思い切って、前後フェンダーに手を加えることになりました。



組み合わせるホイールは
VOSSEN WHEELS 2ピース
VWS-2
F:19×10.0JJ  INSET-14 FLATDISK DEEP
R:19×10.5JJ  INSET-20 FLATDISK DEEP
それぞれ、MAX INSETです!

タイヤはもちろん引っ張ります。
F:215/35-19
R:225/35-19
リムガードがそんなに出っ張ってなく、フェンダーを避けやすいFEDERAL 595をチョイス。




基本的には足回りのセットアップが完了してから、ホイール採寸し、ホイールオーダーします。

しかし、今回は真逆!

このホイール、タイヤが入るようにフェンダーを成形するというわけです。

早速、協力工場へ入庫し、板金、塗装作業開始。




リアフェンダー
大胆に切り裂きますww



数箇所切り目を入れて、フェンダーはなるべく自然にふくらませます。



キチンとフルストロークさせ、フェンダー内部にも干渉がないかチェック。



オーナーさんはアウトリップにセッティングしたいとのことなので、フェンダーのふくらみも自然な感じに仕上げます。



この車両はド車高短にするとタイヤ軸が後ろにズレます。
よって、フェンダーアーチトップとタイヤ、ホイールトップが合いません。

 

しかも、前後方向に調整できる箇所が無く、アライメント調整でも対応できません。

そこで、切り取ったアーチ部を少し後ろにズラして、フェンダーを成形していきます。

これにより、バンパー形状も合わなくなるので、フェンダーのふくらみに合わせて、成形します。

これ
簡単に書いてますが、かなり手の込んだ造形してますww




切り取ったフェンダーアーチを後ろにズラして溶接します。




本溶接して、バンパーもそれにあわせ成形。




パテ処理で下地を仕上げます。



サーフェサーを塗装し、



前後とも上塗り手間まで完成。





ウチのピットに戻り、足回りの最終セッティングです。




タイヤ、ホイール軸に対してフェンダーアーチが合いましたね。


オーナー様拘りの生脚、ド車高短、ドキャンバーにて!



Static車高調ベースに
326powerの直巻
T-DEMANDの調整アーム
を組み合わせます。



スプリングを取り外し、フルストロークテスト。
リムとフェンダー干渉が始まるLminケース長を測定します。



ハイレート、ド車高短仕様は、特にリア側リバウンドストロークが極端にカットされるので、ヘルパースプリングを組み合わせ、前後リバウンド側ストロークを適正化。

 

 



AUDI A4は前後ともダブルウイッシュボーンですが、リアのレバー比がフロントに比べて少ないので、リアを極端にハイレートにして、リバウンド側をカットすると、ピッチングバランスが崩れ、非常に乗り味が悪くなります。

このあたりを抑制するため、リアはヘルパースプリングを組み合わせ、積極的にケース長を伸ばし、リバウンド側ストロークを作ります。




0Gセット長でスプリングが遊ばないギリギリまでケースを伸ばし、リムとフェンダーがタッチするまでフルストロークさせて、ショックのバンプストローク残を確認し、パッカー寸法を決定します。

 




アウトリップ仕様のため、リバウンド側ストロークを確保したまま、バンプストロークを規制する必要があります。
ショックASSYをバラし、ジュラコン製のパッカーを組み合わせ、バンプ側ストロークを抑制。






フェンダーツラを調整できるよう、ハブスタッドボルトを立て、簡単に3~5mmの微調整が可能にしました。



これから、最終ボディ塗装です。

完成が楽しみですね!

完成後は各イベントにもエントリーすると思います。


 

 

現在も2件ほど、フェンダー叩き出しの依頼を受けており、足回り完成後のフェンダーのカスタムも増えてきました。

かなり手間と時間のかかる作業なので、お早めにご相談下さい。

 

BALANCE AUTO PARTS WAREHOUSE 

 

569-0842 大阪府高槻市西面中1-2-1 

TEL 072-679-1600 

FAX 072-679-1599 

HP: http://www.balance-ap.com/

ブログ:http://ameblo.jp/balance-ap/

FACEBOOKページhttps://www.facebook.com/BalanceAutoPartsWarehouse/

STATICページ:https://www.facebook.com/staticsusupention/

Mail:info@balance-ap.com 

月曜定休日 営業時間11:00~19:00