ワンオフ車高調キット製作~販売について | BALANCEのブログ

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足回りをメインとした大阪のカスタムSHOPのブログです。
お仕事やプライベートを含めたすべてを
書き綴ったブログをお楽しみください。

Staticオーダー車高調と言えば、みなさん
ド車高短のイメージがあると思いますが・・・

ド車高短に限らず、乗り心地重視や、正反対のリフトアップ仕様まで
お客様のご要望に限りなくお答えできるよう、対応しています。

中でも多いのが、設定の無い車種のワンオフ製作依頼。
 


遥々、富山から現行 VOLVO V60



ASSYはバラし、ロッドストローク(実ストローク)のチェックや、細かな寸法も採寸します。






足回りによってはどのような部品を組み合わせることにより、車高をより下げるか、
キャンバーをつけることができるかも、検討し、新規部品の作図も行います。

 


 

 


遥々、神奈川からカローラスポーツ NRE210H



最近の車両はプラットホームを共用しているものも多いので、取付け部は共通で、
ショックストローク、減衰力、バネレートを変更し、対応できる車種も多いですね。









しかし、問題は
最近のアクティブサスペンション装着車両。
純正ショックASSYを取り外すと、アクチュエーターがショック側に残ってしまいます。
もちろん、車高調に交換することにより、この機能は使えません。

最近のモデルはハイトセンサー、ステアリング陀角センサー、Gセンサー、ナビのGPS等で複合的に感知し、
ショックの減衰をコントロールしています。

アクチュエーターが外れていることにより、警告灯が点灯する車種もあります。
特にユーロ車等の輸入車はキャンセラー(抵抗)を組み合わせ、警告灯の回避が必須です。





 

 

 


京都から、ST202エクシブ(スーパーストラット車)



外品車高調装着車ですが、すでにオイル漏れ、ガス抜けがあり交換時期です。
しかし、既に廃盤商品で対応できるものがありません。
しかも、フロントはスーパーストラット式
このタイプのストラットはロアブラケットに専用のジョイントを介して、ショックASSYが溶接されているため、
一からの製作はコストと納期を考えると現実的ではありません。
かろうじて、純正ショックASSYをお持ちとのことで、これをベースにワンオフ車高調を製作します。




こんな感じで県外のお客様がほとんどです。

現行車でも、既製品ではダウン量、レート、キャンバーが物足りない等で相談に来られるお客様。

古い車種になると、既製品は廃盤になっており、どうしようも無く、駆け込まれるお客様。



足回りに携わって20年以上

私は物心ついたころから車が大好きで、
車関係の仕事で自分が欲しいと思うモノを開発し、商品にすることがずっと夢で、
それが現実となりました。

そんな想いをいろんな商品にぶつけてきました。

そんななか、
実は私もメーカーの開発時には大きな壁にぶち当たりました。

商品は第一に強度、耐久性を重視します。
壊れない、異音がしない等
安全と安心ですね。

もちろんモノ造りには大前提です。

しかし、これにとらわれすぎ、アフターパーツとしての付加価値をどこかに忘れてしまうことがありました。



気がつくと・・・
自分が欲しいと思うモノとは異なっていました・・・



純正部品には無い付加価値
 


これこそが、アフターパーツとしての大前提です。

しかし、逆にこの付加価値にとらわれすぎると、

耐久性等いわゆる安全
異音等のいわゆる安心

がスポイルされる場合があります。

この付加価値と安全、安心性のバランスがより良い商品なのですが・・・

ひとつ間違うと、
どっちつかずの商品になりえます。
 



現在は、
メーカーでの商品開発、競技車両のサスペンションエンジニアリング
これらの経験を生かし、

使用される分野に特化し、その分野での機能性を重視した
ワンオフオーダー商品に落ち着きました。

もちろん、耐久性に関しては、部品交換、O/Hのアフターフォロー。
音の問題に関しては、機能性を詳しく事前に説明し、お客様に納得してもらった上で製作に入ります。

車体側の加工が必要な場合は、ウチでの加工ノウハウはすべて開示し、お互いのデータを共有します。
これらの開示データより、より良い商品にすべく、形状変更や、対応品の製作にも労力も惜しみません。

大きなメーカーではないので、時間を掛けて実車テストを実施したり、専用設備で強度試験を実施することは弊社には無理があります。

その分、新規車種や極端にストイックな仕様の場合は、お客様、プロショップ様には人柱になって頂き、部品交換や、セッティング変更に対応した直巻レート、自由長、シリンダーストロークの変更等にも敏速に対応しているつもりです。


 

特化した分野でのユーザー様、プロショップ様よりご好評頂いているのは、
ユーザー様、プロショップ様自身がリスクを分かった上で、
その付加価値を求めており、
それに満足したモノ造りができているから
と理解してます。

逆に、このリスクの共有がオーダー車高調の付加価値を向上しているのかもしれません。

よって、
Staticオーダー車高調はユーザー様、プロショップ様との間で作り上げている商品と考えております。


ユーザー様、プロショップ様には

「拘るがゆえのリスクの共有」

をご理解頂けると幸いです。


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