一気に張り詰めてた緊張が解けて、
ベッドに座りこんで探しだしたカバンから取り出したタバコを吸って気を落ち着かせる…。
最後に話ししてたのは、しーくんのはず…。
私はてっきりバスルームから出て来るのはしーくんだと思ってただけに
逆に、彼氏であるトモくんが出てきた方が驚いた。
何故、ここにいるんだ…。
全く記憶がない…。
けど、ここで下手に話すとヤバいかもしれんから
ここは黙っておこう…。
と、タバコ吸いながら無い記憶を掘り起こしながら
自己防衛に走ってて
「お前…
相手俺じゃないって思ってたやろ」
(;゜0゜) ぎく
バレてるし…。
「なんで?」
「顔が焦ってたから」
うぅ…
「とか言って、自分も起きた時焦ったやろ?」
こういうときは同じ質問で返答するのが正解
「いや…」
「嘘やな…正直に言ってん、怒らんから」
「・・・・・・・・・。」
無言ってことはお前も記憶がないんやな…。
「黙ってたら認めた事になるで」
「今シャワー浴びて思い出したけど、
ぶっちゃけ、起きた時は焦った…」
どんだけ、飲んだんだよ…私ら…。
「寒くて目覚めて、布団着ようと思ったら
部屋の壁ピンクやし、隣りに裸の女いてるし…。
酒残ってて一瞬ヒナタかわからんくって、
頭ん中パニックで固まって…
とりあえず確認せなって思って
そっと布団めくって背中見て、お前やって分かって
一瞬で目覚めてシャワー浴びたら思いだして…ハハハ…」
途中まで同じ思考回路なのは笑えるけど…。
笑いすぎちゃう?
背中越しに話してたトモくんを振り返ってみると、めっちゃ笑ってるし…。
「何がおかしいん?」
「シャワー浴びる前、部屋の状態見て
どんだけヤってるねん!って思って
シャワー浴びながら思い出して興奮した!」
「思い出さんといて…」
「お前覚えてる?」
「覚えてないから思い出さんといて!」
「えっ!覚えてないん?」
「うん…。
思い出したらきっと、お嫁に行かれへんくなる…」
っていうか、考えても考えても思い出されへん…。
聞くのが怖すぎる…。
「再現したろうか?」
「・・・・・・・・・・・・。結構です…。」
その後、30分近く私は放心状態でした…。