ここは、黙ってスルーするしかない・・・。
そう心に決めて黙ってビールを手にした。
「はぁ?指輪ちゃうし・・・
俺、用意したんネックレスやで」
そこかよ・・・。
ってか、バカかよ・・・。
首の骨折れるんちゃうかってくらい項垂れた私・・・。
キク 「何それ・・・」
そうなりますよね~
知らない・・・私は知らない・・・
I don't know!!!
「ネックレスやんな?」
ドンっ!!
って、思いっきり太もも殴ってやった。
私に聞くな!
ここに私はいません!
完全無視してる私に
「えっ、そうやったっけ?」
って、ゆきさん・・・。
ここまで来ると鬼畜な魔女としか思えない・・・。
「知らん!忘れた!そんな記憶ない!」
そうやって逃げるしかない・・・。
キク 「えっ・・・プロポーズされたん?」
姉さん、目が死んでます・・・。
「あれは・・・
プロポーズというのか・・・
ノリというか・・・
若干、脅迫というのか・・・」
曖昧な返事を繰り返す私を更に睨みつけるキクリン・・・。
「はい・・・されました・・・」
って、なるよね~
だって・・・
この女の人、怖いねんもん・・・。
「俺の一世一代のプロポーズを・・・
お前、脅迫ってどういうことやねん!」
キレるとこ、そこかよ・・・![]()
あれのどこが『一世一代のプロポーズ』やねん
「タカシ、嫁にもプロポーズしてないねんから
ひーやんが最初で最後やで!」
ヤマちゃん・・・。
そんな笑顔で教えてくれなくていいよ・・・。
さっき、友情を再確認する握手を交わしたばかりやのに
君までゆきちゃんのように裏切って
『オモロい』を優先させるのですか・・・。
この場に、私を味方してくれる人は一人もいないんですか・・・。
グル~っと周りを見渡して―――――
はい、誰もいないみたいです・・・
完・全・アウェー!!