◇ amazarashi『俯きヶ丘』
〈いつかがまだ、
いつかであったとき 〉
というわけで、2023年4月末に制作が公式発表されたNHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』。発表からもう一年を経、その間にブログ記事も何本か書きながら関連資料を少しずつ集めて参りました。去年の夏頃には書くことも大体まとまっていたんだけれど。
ただちょっと時間が空いちゃって、しばらく前に書こうと思ってたネタやら紹介しようと思ってた本やらを徐々に忘れかけてる自分に気づく今日この頃。やべぇ、忘却が奈落の底から親しげに手招きしてる。
なので今の時点で書こうと思ってる内容や過去記事でも紹介した参考文献に関する情報、及びWEBサイトリンク先などを備忘録も兼ねてここにまとめておきます。
暫定的なもので適宜改訂を重ねようとは思っていますが、肝心の記述に取りかかれるのはいつのぉ~日~か~・・・いや、もう来年の放送開始の後でもいっかぁ~・・。
いやいやいつか必ず、必ず書こう、いつか書けたらいいな、いつか書けたら素敵ね、もはや夢の絵空事・・・。
◇ amazarashi『さよならごっこ』
〈 いつか必ず会えるって、
自分を騙す遊びだよ 〉
◇ 〃『自由に向かって逃げろ』
〈「いつか必ず上手く行く」
ならその “いつか” に会わせろ!〉
◆出版人、蔦屋重三郎
◇『蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者』松木寛 講談社学術文庫 2002年
・鈴木俊幸の著作から
◇『新版 蔦屋重三郎』鈴木俊幸
平凡社ライブラリー 2012年
◇『江戸の本づくし 黄表紙で読む江戸の出版事情』鈴木俊幸
平凡社新書 2011年
◇『絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ』鈴木俊幸 平凡社 2010年
◇『江戸の本屋さん』今田洋三
(解説=鈴木俊幸)平凡社ライブラリー 2009年
◇2023年春期 企画展
「大田南畝の世界 ~没後200年 江戸の知の巨星~」(たばこと塩の博物館、会期終了)にて
鈴木俊幸の講演「大田南畝と蔦屋重三郎」
◆江戸の戯作文学
◇ちくま学芸文庫『江戸の戯作絵本』シリーズ3巻(予定、1・2巻は2024年既刊)
◇材木座書房サイト「一押し お江戸のベストセラー」
◆江戸中期の文化
・杉浦日向子の著作集
◇筑摩書房 特設サイト
「杉浦日向子の世界」
◇『江戸へようこそ』杉浦日向子
ちくま文庫 1989年
◇『うつくしく、やさしく、おろかなり ~私の惚れた「江戸」』
杉浦日向子 筑摩書房 2006年
◇『杉浦日向子 ベスト・エッセイ』ちくま文庫 2021年
◇『お江戸暮らし 杉浦日向子エッセンス』ちくま文庫 2022年
◇『江戸へお帰りなさいませ』
杉浦日向子 河出文庫 2022年
◇『新潮古典文学アルバム ㉔江戸戯作』神保五彌・杉浦日向子 新潮社 1991年
・田中優子の著作
◇『江戸から見ると 1』青土社 2020年
◆江戸庶民の暮らし
◇笹井さゆり
① SNSで連載『江戸時代のちいさな話』
②「コミック乱ツインズ」で連載
『江戸時代のちいさな話 暮らしのスケッチ帖』
(江戸の人々の日常生活の様子をイラストと解説で紹介、活き活きしたイラストと合わせて解説も文献をよく調べており詳しい。江戸風俗を今に甦らせる小さな力作。江戸時代関係の参考図書いっぱい持ってそう。)
落語から生まれたオムニバスドラマ「 #にんげんこわい2 」とコラボしています💫
— 笹井さゆり/Sayuri Sasai (@chiyochiyo_syr) 2023年8月26日
今週は「品川心中」に登場する職業・貸本屋について
本は高価だったため、庶民は貸本屋を利用して読書を楽しんでいました
第3話「品川心中(下)」
▷ https://t.co/l7vWRinMaV#タイアップ #WOWOW pic.twitter.com/gsOJJq6U4s
◇『まめで四角でやわらかで』(上巻2023年、下巻2024年既刊)
ウルバノヴィチ香苗(かな)
「コミック乱」コミックス
(こちらも江戸庶民、特に長屋の住人たちの生活情景を明るくやわらかに描く。)
◇リイド社「トーチweb」特設
◇『神田ごくら町職人ばなし』
坂上暁仁(さかうえあきひと)
「コミック乱」不定期連載
(江戸の職人たちのきめ細かな仕事ぶりを丹念な筆致で描出。)
◇「トーチweb」より
*リイド社の野望
江戸時代特化漫画誌「コミック乱」「コミック乱ツインズ」を擁し、斯界に覇を唱える出版社。そういや御長寿連載『鬼平犯科帳』(池波正太郎原作/さいとう・たかを漫画)も「コミック乱」でしたね。
で、その鬼平こと長谷川平蔵(はせがわへいぞう、1745~95年)は蔦重のやや年上の同世代人。活動地域も同じ江戸東部なんで、『べらぼう』出てくるかな~?
◆「邯鄲の夢」関連
・原型は中唐代の伝奇小説『枕中記(ちんちゅうき)』
・能演目『邯鄲』
◇『これで眠くならない! 能の名曲60選』中村雅之 誠文堂新光社2017年
・平賀源内『風流志道軒伝』(1763年)
◇『平賀源内 風流志道軒傳〔自由訳〕』イノベーター研究会 言視舎 2011年
◇『狂講 深井志道軒 トトントン、とんだ江戸の講釈師』斎田作楽
平凡社 2015年
朝日新聞「好書好日」書評
・恋川春町『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』(1775年)
・朋誠堂喜三二『見徳一炊夢(みるがとくいっすいのゆめ)』(1781年)
・山東京伝『盧生夢魂其前日(ろせいがゆめそのぜんじつ)』(1791年)
・古典作品内容の参照
◇『日本古典文学大辞典(簡約版)』岩波書店 1986年
◇『日本古典文学大事典』明治書院 1998年
◆横浜流星関連
◇『キネマ旬報』2023年4月下旬号
藤井道人監督と横浜流星のインタビュー掲載、能『邯鄲』に言及
・蔦重(横浜)の最期を哲学者ニーチェの「永劫回帰」思想に結びつけたいんで、
『ツァラトゥストラはかく語りき』
もしくは、amazarashi『たられば』『カシオピア係留所』
・・今のところこんなもんかな?
○『べらぼう』に出てきそうな歴史人物リスト
もう既に主要出演キャストも続々と発表されておりますが。以前の記事でもやりましたが、復習も兼ねてもう一度登場人物をおさらいしておきましょう。ここでは登場が予想される人物に、こりゃ出ないなというマニアックな人物も交えて列挙してみぬ。
( 芝居役者も出るかな、どうかな・・?)
◆文化人
※ 鳥山石燕(とりやませきえん、妖怪絵師、1712~88)
※ 勝川春章(かつかわしゅんしょう、絵師、1726 or 43~93)
・平賀源内(1728~79)
・杉田玄白(1733~1817)
・朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ、戯作者、1735~1813)
・歌川豊春(うたがわとよはる、浮世絵歌川派の祖、1735~1814)
・北尾重政(きたおしげまさ、絵師北尾派の祖、1739~1820)
・恋川春町(1744~1789)
・大田南畝(おおたなんぽ、狂歌師・文筆家・評論家、1749~1823)
◆蔦屋重三郎(1750~97)
・鳥居清長(とりいきよなが、美人画、1752~1815)
・石川雅望(いしかわまさもち、狂歌師、1753~1830)
・喜多川歌麿(1753~1806)
・鶴屋南北(四世、脚本家、1755~1829)
・葛飾北斎(1760~1849)
・山東京伝(1761~1816)
※ 小林一茶(1763~1827)
・東洲斎写楽(一説には 1763~1820)
・北尾政美(きたおまさよし)もしくは鍬形蕙斎(くわがたけいさい)、(1764~1824)
・十返舎一九(じっぺんしゃいっく、滑稽本、1765~1831)
・曲亭馬琴(1767~1848)
※ 鈴木牧之(すずきぼくし、北国の風土誌、1770~1842)
◆政治家
・田沼意次(1720~88)
・田沼意知(1749~84)
・松平定信(1758~1829)
◆その他
※ 深井志道軒(1680頃?~1765)
・長谷川平蔵(1745~95)
( 1750年生まれの蔦重に歳近いのは大田南畝、田沼意知、鳥居清長、石川雅望、喜多川歌麿。立場はそれぞれだけど、「江戸文化」という一点において蔦重の人生に大きく絡んでくるかもしれない。)