遂に
ワタシの街でも
全ての自粛要請が解除になりました。
GWには
ゴーストタウン化していた
市中の駅前は
この騒擾の前とほぼ同様の人出。。
もちろん
ほぼ全員がマスク着用で
お店はビニールやアクリル板越しの
レジだったり
まだまだ警戒ムードはあるのですが
本当の「Withコロナ」が始まった
月曜日
皆さま
お元気ですか？
36.2℃
検温が日常になる一方で
フツーのマスクが
暑さや湿度で
本当に鬱陶しくなってきました。
さて
ご存知の通り
ワタシはごくフツーの釣り人でしたが
ひょんな出会いから
「ソルトウォーターボーイズ」の
タイラバカテゴリーの
製品開発とそのテストのお手伝いを
させて頂くようになりました。
今宵のテーマは
タイラバのプロトタイプのテストの現場
大手メーカーさんでは
「テスター」とか
「フィールドテスター」
「スタッフ」
と云われる
新製品のプロトタイプ（試作品）を
実際に使い倒して商品にしていく
釣りのお話です。
●「製品コンセプトの違い」
大きく３パターンに分かれる
とワタシは思っています。
「全く新しい釣りのため」
「従来型の進化」
「従来型の穴埋め」
コレによって
テストの方法は大きく違ってくる？！
以降はワタシなりの
コンセプト別のテスト釣行を書いてみます。
「全く新しい釣りのためのテスト」
実は
余り例がありません。
最近で云うと
ライトゲームの「アジング」や「メバリング」
「チニング」のような
ジャンルでしょうか？
ワタシにとっては
タイラバのオフシーズンである
真冬～早春の時期での
初代「マジカルワーム」のテストでした。
こんな場合は
比較対象する「先行品」が無いので
ひたすらプロトだけを
巻きまくる！
たぶん
多くの皆さまが想像する
「テスト」に近いかもしれません。
「釣れなくて元々」感、満点で
修行のように巻き巻き巻き。。。
また
船上でハサミやカッターや
その他怪しげなモノを使って
容赦なくチューニング＝改造をします。
偶に
アタリが連続したり
奇蹟的に釣れたりすると
潮が変わる同じポイントで検証したり
別海域へ転戦して
「汎用性」の確認！
コレが
実に厄介で
テスターは本当に苦労して
実際に「釣れる」
製品化をしていくのです。
(;^ω^)
「従来型の進化」
現在では
このパターンが一番多い気がします。
要するに
「先行品」があって
その改良で
もっとアタる！もっと釣れる！！
を目指したモノです。
コレは
完全に「比較をするテスト」
そもそも
まあまあアタッていた「従来品」と
併用して
ソイツに比べて
「明らかに」アタリが増えたり
釣果が出る！
それを実証するために
巻き巻き巻き。。。
この場合
大手メーカーでは
複数のテスターさんで同じ条件で
試していけるので効率的ですが
ソルトウォーターボーイズの様な
ファクトリー系では
単独でのテストがメインになるので
結構忙しいテストになります。
要するに
「従来型」でアタリを出して
釣り上げたら
即
カブラを「プロト」に変更して
同じ巻き巻きで
比較していくのです。
それを別海域や
シーズン違いで繰り返し
「従来品」との差異を確認
ユーザーの皆さまが
求めるのは
「従来品より明らかに良く釣れる！」
この一点なので
このテストも辛い。。
特に
新型マジカルワーム
＝「スリムカーリー」のテストでは
自分がデザインした
従来型の否定にもなりかねず。。。
また
従来型でアタリ連発でも
プロトに換装した瞬間に
アタリが途絶えたりするコトも
ママありまして
そんなシチュエーションを
乗り越えたプロトが
やがて製品化されますので
「強い」製品が出来ていくのです。
「従来型の穴埋め」
タイラバのように
流行の釣りになりますと
各メーカーさんが同じ様な
新製品を毎年続々と発表されていき
製品はどんどん「先鋭化」します。
我が子マジカルワームも
本来タイラバのオフシーズンに
アタリを出す！
なんて
極めてニッチなネクタイでした。
それが。。
ユーザーの皆さまに
使って頂く間に
中間期や盛期にも使える工夫を
編み出してくれました！
これは
О倉総帥や開発のワタシも
ビックリの嬉しい誤算になりまして。。
「それならば！！」
と
その工夫を省略できる
シンプルな新製品の開発のテストです。
マジカルワームの
「Lサイズ」や
今、テストを繰り返している
「新型カーリー」
テストとしては
前記の改良版と似ていますが
テストの期間が長くなるのと
タイプが良く似ている
他社様の製品との比較も大事なので
実際の
テスト釣行に持ち込むアイテムが
飛躍的に増えて
実にせわしない釣りになります。
結果
貧果に沈むコト多数。。
( ；∀；)
と
まあこんな具合での
プロトのテスト釣行。
実は
ワタシの如き
「ヘタッピ～」な釣り人が
こんな大役を仰せつかった故の
ボヤキになってしまいました。
しかし
他社さまでご活躍の
有名な「テスター」の皆様も
次元は違えども
大なり小なり
同じ様なご苦労をされて
「より釣れる釣り具」の開発をされてる
と
思われ。
毎年
実に多く世に出る「新製品」の
裏側を少し書かせて頂きました。
m(__)m