ようこそ! お立ち寄り頂き有難うございます。小生PN桑原縛逐を略してbakuと申します。旅と電車と道草をテーマに、俳句・短歌・散文なども織り交ぜて旅の雑感・心象などを綴ります。時々自作小説の部分掲載も…。更新は不定期になりますが、どうぞよろしくお願いします
伊予・下灘駅へ行きました。
夏雲の浮かぶ青い海と、夕日の沈む風景を写真に収めたかったのですが、生憎の曇り空で……。それでも、撮影に来ている人で駅は賑わっていました。
今回は下灘駅で撮影が行われた、映画男はつらいよ「寅次郎と殿様」のオープニングと、想像を加えた自分の旅気分を重ねます。
映画・男はつらいよ「寅次郎と殿様」のオープニング映像から。
映画では海に一番近い駅ですね。
今は海側に道路が整備されていて……。
でもホームから見ると高低差が有るから、見た目の海はすぐ手の届くところでした。
ヒーロー自分のうたた寝。 “列車来ますよ” と駅員に起こされる寅さん。
木造駅舎は開業当時のものだそうですが、改装を重ね構造は変わっているようです。
フーテンの寅さんと下灘駅
(今回は、お蔵にしたものも掲載します。何時もこんな調子で苦戦しています)
…朝凪や駅のベンチの夢枕…(俳句・…朝凪の夢見るまくら駅ベンチ…)
駅のベンチの夢枕は柴又(懐かしい人達)を向いていて、自分ヒーロの夢を見る寅さん。起きている私が表ならせめて裏の影法師、良い夢ばかり見てください…と。
…はぐれ雲さては何処へと夏の磯…
本当は、家族に囲まれていたいと思う寅さん。しかし、旅にでなきゃ間が持たなくなる。
お兄ちゃんは普通がどうも性に合わない。何時も半端ばかりで御免よ。でもね、旅に出るとお前たち家族の有り難さがよく判る。だから旅先の一人は寂しくなんかないよ。何時だって、いい夢を見ているような気分でいられるんだ。
分かるだろう、さくら! じぁー達者でな、あばよ!
そんな寅さんの台詞が聞こえるようです。
(詠み歌・朝凪の 駅のベンチや 影法師 夢の枕は 故郷を向いて)
(短歌・はぐれ雲 吾に似たるか 夏磯の 近くて遠き 群雲のあり)
…片陰を列車通るや旅がらす…
寅さん映画には鉄道・駅がよく出てきます。旅の気分はどこか “やさぐれ” で夢を追いたい自分の肯定だけど、口うるさい家族がむしろ有り難い存在であると、寅さん映画を見ては自分の旅をしていた気がします。
鉄道や駅のシーンは僅かな時間ですが、映画全体のサブリミナル効果となって、旅情を掻き立てられていたような……。
今こうして下灘駅に来てみると、旅がらす、やはり悪くないと思います。
駅舎の片陰の中を列車が走りゆく。寅さんと一緒なのかそれとも見送る私がいて、気分は既に旅がらす。そんな想像風景が浮かびます。
JR予讃線・下灘駅
JR松山駅16:52発八幡浜行の気動車に乗り、下灘駅に18:03に着きました。
列車から降りたのは数名ですが、カメラを向ける人の数は20人を超えてましたね。
僅かな停車時間中に列車を撮ります。
ぽっんと男女二人がベンチに……。全く他人同士だと思いますが、何か想像しちゃいます。
“そこの若いお二人さん、喧嘩でもしたか。それとも何か訳ありかい”
おせっかいな寅さんが、声をかけるころから映画が始まりそうな…(笑)
駅舎と仮設の売店。晴れていれば、夕日を眺めにくる人でもっと賑わうのでしょう。駅の隣が駐車場で、車で来る人の方が多いようです。
グーグルマップにも記されている下灘駅俯瞰地点まで徒歩で約5分。
映画の撮影もここからのようですね。
下灘駅18:37発の八幡浜行の列車です。
駅に戻って暫くすると、臨時納涼列車の到着です。人が減り静まり返る駅のホームは、トロッコ列車の車内の歓声で一転賑やかになりました。
トロッコ列車の出発です。
下灘駅19:33発の松山行きが到着です。これに乗らないと……、少し焦りがあり手元が若干ぶれました。
寅さんは大洲へ向かいましが、私は松山へ……。
では、今回はここまで。
お付き合い有難う御座いました。
◎「縛逐・ジジ放談」纏めて掲載しております。こちらにも是非お立ち寄り下さい。
◎「縛逐・詠み歌集」スライドショーと一覧の構成です。
こちらにも是非お立ち寄り下さい。
◎「縛逐・自作小説」小説箱庭の恋(一部)・短編・月毛の牧風(全部)・イメージ短編小説(只今1作)を掲載しております。
こちらにも是非お立ち寄り下さい。
◎『短編小説・月毛の牧風』☜ 直接1ページ目に入れます
◎『イメージ短編小説・第一作』☜ 直接1ページ目に入れます