以前の記事から間が空きました💦
今日はこれまでの記事とやや趣向が異なりますが、暗号資産について書きます。
今後はIT技術関連だけでなく、web3.0関連の記事も書く…と思います。たぶん。
もくじ
2.実際に買ってみた
①口座開設
⑤約定
1.そもそも。暗号資産に挑戦する理由
暗号資産(仮想通貨)には前から興味がありました。
でも、セキュリティ面怖そうだし、お金めちゃかかりそうだし、
何より、何となく難しそう…と思って避けていました。
それでも、暗号資産は、昨今話題となったNFTの文脈で出てきたりして、
やっぱり気になる。
そこで勉強してみると、暗号資産は思ったほど怖くなさそうだと分かってきました。
むしろ、日本でメジャーではないだけで、海外では日常的に活用されているというのも知りました。
例えば、日常的な決済手段、送金手段などとして使われていたり、
給与支払いの一部が暗号資産になっている企業があったり、
中には、暗号資産を国の法定通貨(日本でいう円)として定めた国があったりetc...
さらに、暗号資産を実現するブロックチェーンという技術は、
"web3.0"の時代と呼ばれる、次世代の様々な技術(話題のNFTの他、DeFi、メタバースetc...)を支える根幹となっています。
では、暗号資産の保有や利用にはどうしたらいいのか?
やはり実際に手を動かして、保有したり使ったりしてみないと、表面的なことしか分からない。
ということで、変化の大きい時代を生き抜いていくため、
世界でトレンドとなっている暗号資産を購入するに至りました。
…と、すごそうに書いていますが、実際に買ったのは日本円換算で2000円分程度です。
ただ、少額であっても、実際に買ってみるのと買わないのとでは大きな違いがある、、はず。
ちなみに、買い方によったら500円から始めるのも可能なようです。
2.実際に買ってみた
前置きが長くなりましたが。
百聞は一見に如かずということで、
暗号資産取引用口座の開設から、作った口座への入金、暗号資産の購入までを、実際に一通りやってみました。
以下備忘録です。(つらつら書いてます)
①口座開設
(2)開設の流れ
◎1. 口座を開設する取引所を選ぶ
暗号資産を購入するには、暗号資産の取引所に口座を作る必要があります。
※取引所:株式でいう証券会社のようなイメージ。
調べてみたところ、日本では以下が大手のようでした。
・Coincheck
・DMM Bitcoin
・GMOコイン
・LINE BITMAX
・bitFlyer
どの取引所が良いかは人によって異なると思うので、詳細は他の比較サイトさんを参照ください。
私は円への換金に、入金/出金とも手数料がかからない(※)GMOコインに口座を作ることにしました。
※条件によっては手数料が発生するので、口座開設時はご自身の責任で調べてください
◎2. 開設の流れ
GMOコインの場合、開設手続きはネットで完結しました。
以下からメールアドレスを登録の上、氏名などの必要事項を順に回答します。
https://coin.z.com/jp/member/signup
その後、本人確認書(運転免許証やパスポート、マイナンバーカード等)の撮影と、
本人確認書の偽造チェックのためリアルタイム写真・動画撮影を行います。
(リアルタイム写真・動画撮影で、私はなかなか認識されずに3回取り直しましたw
後ろに部屋のドアが映り込んでいたのが悪かったようで、無地の背景にしたら一発でいけました。
うまく認識されなかったら、撮影時の背景をチェックしてみてください)
また、開設手続きの途中で、「レバレッジ取引」をする予定があるかどうかの登録も求められます。
レバレッジ取引とは、元手資金以上の額を投資して取引するもので、ハイリスク・ハイリターンな、高度な取引手法です。
「レバレッジ取引って何?」という人は絶対にやらないことをお勧めします。
私はレバレッジ取引をするつもりはないため、予定なしで登録しました。
以上の必要事項入力・写真撮影等が終わったら、ひとまず手続きは終了です。
GMOでの身分証明書などの審査終了後、メールで通知が来たら、晴れて口座開設となります。
開設申し込みのタイミングによって異なると思いますが、私の場合は審査終了まで1日半程度でした。
②口座に入金
口座開設後、暗号資産を購入する資金として、円を口座に入れる必要があります。
GMOコインの場合は、最低1,000円から入金可能です。
ページにログインしたら、メニューの「入出金」から「日本円」を選びます。
入金には、
・即時入金(銀行を指定し、当該銀行のページに飛んで入金手続きをする)
・振込入金(自分で銀行からGMOへ振り込み手続きをする)
の2種類の方法があります。
※ネットバンキングを利用しているなら、即時入金のほうが手軽でおすすめです。
私も即時入金を選び、自分の銀行口座から、1,000円をGMOの口座へ振り込みました。
ちなみに、本人名義でないと入金できないようです。
③買い方が分からず困惑w→用語確認
よし、口座に入金できた!早速買ってみるぞ!!と意気込んだけれど…
どこからどうやって買えば良いのか分からない(;^ω^)
※画面のスクショは一部マスキングしています
GMOのヘルプを見てもピンとこないものもあり、、グーグル先生に助けてもらって、
まずは前提知識を確認しました。
(1)前提の前提
(2)販売所と取引所
(3)指値と成行
(4)MakerとTaker
◎1. 前提の前提
暗号資産の値段は常に変動しています。
為替市場において、1ドルに対する円の価値が変動しているのと同じです。
円とドルを交換する時、「1ドルに対して何円払う必要があるか」は、その時の世界情勢や経済状況で変わっていきます。
1ドル得るのに140円で良いときもあれば、最近の円安状況のように150円支払わないといけないときもあります。
最近、円安やドル高の問題が大きくニュースになっていますが、
1ドルに対応する円の価値が日々変動するからこそ、円安/円高といった現象が発生しています。
為替とか言われても…という方に向けて、もっと分かりやすくいうと、
キャベツ1玉の値段は、気候変動や生産コストの影響などを受け、常に変動します。
100円で買えるときもあれば、200円支払わないといけないときもあります。
同じ1ドル、またはキャベツ1玉であっても、その時々に応じて値段が変わるということです。
暗号資産も同じく、1BTC(BTC:暗号資産通貨の単位の1つ)を得るために支払うべき円(値段)は、その時によって変わってきます。
◎2. 販売所と取引所
基本的に、暗号資産の購入は、「販売所」または「取引所」での購入になります。
(つみたて暗号資産等、他の方法もありますが、基本はこの2つ)
どちらで購入するかは個人の自由です。
従って、どちらで購入したいかを選ばないと始まらないわけですが、
私はまず両者の違いが分からず、初っ端からつまずきましたw
調べてみると、「販売所」と「取引所」のそれぞれの特徴は以下の通りでした。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
売り手 | 暗号資産取引所(今回でいうGMO) | 市場にいる、暗号資産を売りたい人 |
イメージ | メーカーから、メーカー希望価格の値段で、商品Aを販売してもらう。 | フリマアプリで、商品Aを売りたい人を探して買う。 |
特徴 | GMOが売ってくれるので、確実に買える。 ただし、一般的に取引所の販売価格より高く、購入手数料も高い。 |
売り手が見つからなければ買えない。 ただし一般的に販売所より安く、自分の求める値段で買いやすい。 |
利用ケース | ・すぐに確実に暗号資産を買いたい ・取引所での取引に慣れていない初心者 |
・できるだけ自分の希望する価格で買いたい ・手数料を安く抑えたい |
要するに、暗号資産取引所によって、暗号資産が「販売」されているのが「販売所」、
市場(マーケット)にて、売り手と買い手によって暗号資産が「取引」されているのが「取引所」といえます。
従来の株式市場を利用したことがある人ならピンとくると思いますが、
「取引所」の暗号資産売買方法は、株式市場での株式売買と同様の方法です。
今回、私は初心者ではあるものの、「取引所」で購入することにしました。
特に急いで購入したいわけではなく、手数料も購入価格も抑えられる取引所のほうが良いという理由です。
また、株式市場での取引は経験があり、取引所での取引のイメージはついていました。(その意味では初心者ではないかもw)
そして何より、せっかく暗号資産購入にチャレンジするのに、
取引所にびびって、販売所で買って終わりという味気ない感じにしたいと思えず(;^ω^)
◎3. 指値と成行
「販売所」で暗号資産を買う場合は、暗号資産取引所(GMOなど)が示す価格で、そのまま購入になります。
メーカーから直接製品を買う時に、価格交渉せず、提示されたお金をそのまま払うのと同じイメージです。
一方で、「取引所」で購入する場合は、いくらで買いたいかを指定します。
フリマアプリで欲しいものがあるとき、できるだけ安いものを探したり、値段が下がるのを待ったりするのと同じイメージです。
買いたい値段を指定する方法は、「指値(さしね)」と「成行(なりゆき)」の2種類あります。
※株式売買の「指値」、「成行」と同じ概念です。
指値 | 成行 | |
---|---|---|
説明 | 現時点では1BTC=100円の価値だが、1BTC=98円になったら買いたい、といったことを指定できる。 文字通り「値を指定」して買う方法。 ※BTCは暗号資産通貨の単位の1つ |
文字通り、成り行きに任せて現在のレートで買う方法。 現在のレートが「1BTC=100円」なら、100円を払って1BTCを買うことになる。 |
メリット | 自分の買いたい値段で、より安く買うことができる。 | すぐに買える。 |
デメリット | 買えないまま、購入チャンスを逃すことがある。(例:1BTC=98円になるのを待っていたところ、1BTC=110円になってしまい、購入の見通しが立たなくなる) | 一時的に高いレートになっていた場合でも、その時のレートで買うことになる。 |
指値、成行のどちらで買ったとしても、
購入時の価格より、現在価値が下がる/上がるといったことはありえます。
暗号資産を投資対象として見るならば、購入時の価格よりも現在価値が上がれば、差額で儲けるチャンスといえます。
とはいえ、市場の流れを完全に読める人はいません。
現在価値が下がって、損する可能性もあることは十分ご留意ください。
◎4. MakerとTaker
取引所での暗号資産の取引は、「Maker(メイカー)」と「Taker(テイカー)」の二者により成り立っています。
MakerとTakerの違いは以下の通り。
Maker | Taker | |
---|---|---|
説明 | 現状の取引では提示されていない価格で、買い/売り注文を出す人。 | Makerが出した価格(既存の注文に合わせた価格)で買い/売り注文を出す人。 |
意味合い | 市場の流動性を新たに作る(make)ので、Makerと呼ばれる。 | 市場の流動性を取る(take)ので、Takerと呼ばれる。 |
取引手数料(※) | 流動性を新たに作ってくれる人のため、Takerに比べ安いことが多い。 | 流動性を取っていく人のため、Makerに比べ高いことが多い。 |
指値買い注文の場合 | 「1BTC=100円」のとき、「1BTC=99円以下」で買うとMakerになる。 | 「1BTC=100円」のとき、「1BTC=101円以上」で買うとTakerになる。 |
指値売り注文の場合 | 「1BTC=100円」のとき、「1BTC=101円以上」で売るとMakerになる。 | 「1BTC=100円」のとき、「1BTC=99円以下」で売るとTakerになる。 |
成行注文の場合 | Makerにはなれない。(現在の市場価格をそのまま適用することになるため) | 全てTakerになる。 |
(※)前提として、取引所での取引には取引手数料がかかります。
単純に、買い手=Taker、売り手=Makerではなく、
市場の流動性を作ることに貢献したかどうかが、切り分けポイントになるようです。
で、結局MakerとTaker、どっちがいいの?という話ですが…。
以下の2点から、Makerになるほうが良さそうです。
・取引手数料が安い
・自分にとって有利な注文(買い手ならできるだけ安く、売り手ならできるだけ高く)になる
ただし、以下のことに注意する必要があります。
・注文をしている最中に価格が変動し、Makerとしての注文を狙ったのに、フタを開けたらTaker注文だった(特に現在のレート付近で注文する時は注意)
・Makerでの取引を狙って、より安いレートで注文をしたが、レートがどんどん上がり、なかなか約定できない
注意点はあるものの、私はMaker取引を目指すことにしました。
メリットが大きいし、購入をとても急ぐわけでは無かったことから、約定まで多少時間がかかっても良いと考えたためです。
④買い注文に挑戦
前提知識をある程度理解したところで、いよいよ暗号資産を購入してみます!
(1)取引所で現物取引を選択
(3)注文時の蛇足。
◎取引所で現物取引を選択
前述の通り、今回は取引所で購入を試みます。
取引所での取引は「現物取引」と「レバレッジ取引」の2種類があります。
今回は、口座開設時の登録でレバレッジ取引をしないと決めた通り、「現物取引」としました。
◎2. 取引所(現物取引)の注文内容を設定
「取引所(現物取引)」をメニューから選ぶと、注文内容を設定する画面が出てきます。
順に設定していきます。
まずは、どの暗号資産を買うかから。
現実の世界にも「円」や「ドル」や「ユーロ」といった各種通貨があるように、暗号資産にも様々な種類が存在します。
代表的なのは「ビットコイン」や「イーサリアム」ですが、
通貨の例を書いていくと膨大なブログ記事になるので、ここでは割愛します(´・ω・`)ゴメンナサイ
今回は初めてということもあり、代表的な通貨の1つ「イーサリアム(単位:ETH)」を選びました。
続いて、成行と指値、売買区分を設定します。
今回は「指値」の方法で「買」を選択しました。
上の画像の左側にある、数字が色々書かれた表は、交換レートや取引量を示しています。
太い黒字の「194,464」は、現在のレートが「1ETH=194,464円」であることを示しています。
従って、「成行」で購入する場合は、「1ETH=194,464円」のレートで購入することになります。
一方で、「指値」で購入する場合は、一般的に現在のレートよりも安く買えるタイミングを狙います。
ちなみに、今回は暗号資産を「買う」試みですが、暗号資産を持っていれば「売る」ことも可能です。
売る場合も、「成行」なら、「1ETH=194,464円」のレートで売ることになります。
「指値」の場合は、一般的に現在のレートよりも高く売れるタイミングを狙います。
続いて、「取引数量」を指定します。
下図、画面の入力欄に「最小0.01~」と書かれているように、イーサリアムの場合は、「1ETH」ではなく、「0.01ETH」を最小単位として取引できます。
「1ETH=194,464円」なので、「0.01ETH=1,944.64円」の計算です。
つまり、少なくとも「約1,945円程度あれば、イーサリアムの0.01ぶんを買える」ということです。
(私は最初、取引数量に小数点があることにかなり戸惑いましたw)
今回は0.01ETHを購入することにしました。
続いて、注文タイプの入力です。
先ほど「成行」と「指値」で「指値」を選んでいた場合、
さらに「指値」と「逆指値」のどちらにするか、および注文タイプのオプションを選択することになります。(分かりづらい( ̄д ̄#))
「指値」は、「暗号資産が○○円以下になったら買う」、
「逆指値」は、「暗号資産が○○円以上になったら買う」というものです。
「逆指値」は、暗号資産価値が上昇局面に入った時に、買いタイミングを逃さないようにする目的で利用されます。
今回は、あくまでも基本のやり方で、暗号資産購入にトライしたいので、通常の「指値」を選びました。
(しかも2022年10月現在、大きく上昇するトレンドも乏しい時期なので…。今、わざわざ逆指値はしなくてよいなあと。)
また、上の画像では、「Post-Only」にチェックをつけています。
前述の通り、私はMakerとしての注文を目指していました。
便利なことに、GMOでは、「Makerとして買える(売れる)場合のみ、約定する」というオプションを設定できるようになっています。
その設定が「Post-Only」であり、チェックをつけるとオプションが有効になります。
次に、注文レート(円)の入力です。
「指値」を選んでいるので、「1ETH=○○円」になったら買う、というのを設定する必要があります。
今回は、現在「1ETH=194,464円」で、もう少し安く買いたいという思いから、
「1ETH=190,000円」になったら買う、と設定してみました。
(この値段の見極めはプロでも難しいところだと思います。私は安直にキリの良い数字で設定しましたw)
設定をすべて終えたら、「確認画面へ」を押します。
「確認省略」にチェックをつけていない限り、以下のようなポップアウト画面が出ます。
注文内容に間違いがないことを確認のうえ、「確定」を押します。
なお、ここで「確定」を押しても、注文が行われるだけであって、
実際に購入が正式に確定(=約定(やくじょう))すると決まったわけではありません。
注文内容の通りに売って良いよ、という売り手が見つかって初めて、約定となります。
◎3. 注文時の蛇足。
私は最初に口座を作った後の入金で、1,000円しか入れていませんでしたw
注文レート「1ETH=190,000円」の指値、取引数量「0.01ETH」の場合、
少なくとも口座残高は「190,000円×0.01ETH=1,900円」が必要です。
そのため、残高不足ではじかれるという残念な事態に…苦笑
追加で1,000円入金し、2,000円の残高がある状態で、再度注文し直しました(;^ω^)
⑤約定
今回は指値注文のため、注文をしたとしても、指定した値段で売ってくれる人がいなければ、買うことはできません。
そのため、しばらくは根気強く待つ必要があります。(よっぽど局面が変わったら、指値で指定したレートを見直すのも手です)
今回は、最終的に「1ETH=193,000円」で約定(購入確定)できました。
しばらくして口座情報を見ると、以下のようになっていました。
口座情報を見たタイミングでは「1ETH=195,400円」のレートになっており、
購入時よりも価値が上がっていたため、38円の儲けが出ているようでした。
★おまけ
暗号資産の初心者にお勧めの本
何冊か関連の本を読みましたが、この本が一番とっつきやすく、「自分でも暗号資産に挑戦できそう」と思えました。
「暗号資産とは何か」から、今後の暗号資産の展望、そして口座開設手順・実際の暗号資産を買う具体的な流れも書かれています。よろしければぜひ^^
今回は以上!