科学が実証:「夫婦げんかには糖分を」
https://wired.jp/2014/05/05/sugar-help/
また性懲りもなくこんな記事が出てきたんで叩こうと思います。
「科学が実証シリーズ!」
前の荒唐無稽な論文(自然の音を聞くと気分が落ち着く...は、科学的に実証されている? じゃねーよ!)よりかは当初いくぶんの真実味がある気がしました。調査対象も107カップル(ほんっとに少なすぎるけど17人よりはマシ?)って言うし。
「自制には糖分が必要です。そして怒りは最も制御が難しい感情です」だそうで
この調査をしたのがオハイオ州立大学の心理学者で研究の著者、ブラッド・ブッシュマン教授。
しかし調査がオハイオ州って聞いただけでまず笑ってしまった。なんせ私が会った事のあるオハイオ出身者は皆さま恰幅が良かった記憶がありまして、偏見があるもんで…。
念のため調べてみたらオハイオの肥満率34%(3人に1人が肥満、でも全米17位) 調査から1990年以降ガンガン上昇中
https://www.stateofobesity.org/states/oh/
ただしオハイオ州立大はとてもいい大学ですし、ブッシュマン教授は顔はおまんじゅう顔だけど努力してダイエットに成功している感じの方です。
さてこの107カップルのうちどの位の人が肥満でしょうか。
元々肥満になるほど食い意地がはってる人がお腹空いてるのと、
普通の体重の人がお腹空いているのとでは、脳の反応は違うんでしょうか。違わないんでしょうか。
だいたいこの「グルコースが平均的より低いレヴェルにある人々は、満腹の人と比較して、パートナーに対してより非友好的になる傾向がある」なんて、まぁ反論されたら逃げるき満々な言いようですよね。
さて、このグルコースレヴェルが低くいためにパートナーに非友好的になった人たちは、パートナー以外の家族に対しても同じように非友好的な傾向があると考えられるのでしょうか。職場などでの他人の評価はどうでしょうか。また子供の頃はどんな子供だったのでしょうか。普段の食生活はどのような人たちなのでしょうか。さらにこの実験では不寛容な振る舞いをした人に男女差があったのでしょうか。カップルの年齢層は?全員オハイオの人?人種は?
ってなーんにも書いてないしなぁ。
こう言う科学が実証シリーズって、素人がちょっと考えただけでも出て来る疑問を全く考慮に入れてないから、肝心な論点の有効性が著しく疑われると思いません?
で、ここでですよ。みんな、きいてくれ!
やった実験っちゅうのが、
研究者たちはすべての被験者にブードゥー人形と51本のピンを渡し、彼らに21夜の間、配偶者に対して怒りを感じた分だけピンで人形を突き刺してもらった。
結果は、血液中の糖分レヴェル(夜間行われた「ブードゥー教の儀式」のたびに測定された)が低ければ低いほど、人形に突き刺されたピンの数は多いというものだった。
なんと!
もっと脳波とか撮ってんのかと思いきや!
ブッシュマンなんて名前のせいでこんな原始的な実験考えついたの?ってレベルでしょう!
小学生の夏休みの自由研究じゃあるまいし!!!!
こんなんで、学術的に証明されたってなっちゃうの?
こういったデベソな論文が出て来るのはまずは論文を科学誌に載せないと次の研究費が確保出来ないということなのか。
例えば博士号取得の条件とは
https://docoic.com/11738
新しいアイディアがあること、論文が然るべき学術誌に審査の上に載る事が条件だと。しかし初動調査の予算は少ないから被験者の数は本当に有効性が確定させることが出来るほど確保できず、ペイするにはポピュラーサイエンスあたりの雑誌に取り上げられて世間に注目され、ポリコレどもが金を落とす便乗ビジネスを発生させないと、ってビジネスモデルかな。
あの大学は生徒数が68,100人、事務スタッフだって27,158人もいるんだからボランティア募ったって研究に協力してくれるカップルはもうちょっと集まるでしょう。
血液の糖分を調べるキットって最近じゃそこらへんのドラッグストアでも簡単に手に入るぐらい安価なんだし。
って今調べたらアマゾンでグルコースモニターの機械が、評価が4つ星以上ので一番安いのは、テストストリップ10枚付きのものが8ドル、別売でテストストリップ100枚セットが$36.90なんで、キットにもう11枚足しても1人あたり$8.44。ブードゥドールが12個セットで$15.79なんてのもあったしプッシュピンも10色600本セットで$6.49しかしないよ。107カップルだと材料費は$2220.18(今日のレートで24万弱)ってとこよ。州外の会社から買えば消費税かからないし、これだけ買えば送料は無料だしさ。
それで研究費ってどのくらいが相場なんだろう、とオハイオ大学の大学生対象の研究費奨学金応募リストの一番上にあった機関を見たら審査で選ばれれば$2500ドル貰える、って書いてある。あと論文プリントしたりする費用とかも入れたらリサーチスタッフが全員手弁当でも107カップルで予算目一杯なわけね。
すでに「チョコを食べると自制心が強まる」とかって他のリサーチと抱き合わせでキャッチーなニュースの見出しにしてもらうことに成功しているし
そのうち「つまらない喧嘩を避けるには、チョコレートを食べよう!科学が実証!」ってブッシュマン博士のおまんじゅう顔のロゴでも書いてくれるブランドが出てくれば少しは儲けが発生するかもって世界なんだ。身につまされる感じですね。
この論文を踏まえてせめて暴力事件で収監されている囚人にチョコを食べさせて再犯率が下がるか見てみたいもんだわ。
いやいやお前の論文を信じてたのにダメだったじゃないか、とか訴えられちゃうからやめとこう。あくまで結婚してるカップル対象だよね。そういう人たちは放っておいても中年太るからチョコ食べて糖尿になったってブッシュマン博士が責任取らされることもないし。逃げ道は確保しておかないと。
あ〜あ。
っと思ったら2013年にイグノーベル賞もらってんじゃんこの教授。なるほど〜最初っからそーいうの狙ってんのに「科学で実証」とかいう枠でニュースに出ちゃうのね。これはマスコミも巻き込んだ利権狙いの陰謀か。さすがアメリカ。