1982年の吉田聡先生① | STATIONS OF THE 暮らす。

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しがない新中年の何も起こらない日々

吉田聡先生のWikipediaより抜粋

「師匠から「鶏口となるも牛後となるなかれ(強い勢力につき従うより、たとえ小さくてもその中で長となれという諺)」とアドバイスを受け当時の少年誌の中でも発行部数の少なかった『週刊少年キング』(少年画報社)へ作品を持ち込み。1982年(昭和57年)同誌の漫画賞である第4回まんが道大賞において『天上界Story』があすなろ賞を受賞。『週刊少年キング』は休刊するも、直後に発行された増刊号にて『天上界Story』掲載、デビューとなった。」

 

太陽神アポロンは後の湘南爆走族 江口洋助と同一のキャラ造形。不良、改造バイクと天上界の組み合わせは今見ても異色!

 

1982年4月に週刊少年キングが休刊。少年KINGとして新創刊されるまでの間に増刊号が2号発行。1982年5月28日発売号で第4回まんが道大賞入賞作品が発表された。

(授賞式は喫茶店でコーヒーを飲み、小切手を渡されて終了という慎ましいものだったという…)

あすなろ賞作品『天上界Story』は6月25日発売号に掲載。 『まんが道』の名が冠されるとおり、選考委員長は藤子不二雄Ⓐ先生。

『豪華本 湘南爆走族』4巻(1989年発行)に当時の印象を寄稿されている。

 

『天上界STORY』には別verの『天上界ストーリィー』があり、漫画賞に2本応募すれば熱意を買ってもらえるだろうという思惑があったとか。吉田先生はこちらの方がお気に入り。おそらくこちらの方が先に描かれていると思う。

 

『ANGEL and ANIMAL from WINDOW』に描かれた世界を拡大した天上界シリーズ。キャラクター設定もかなり練られており、6,7本のストックがあったという。

 

『湘南爆走族』がKINGでなくジャンプやマガジンで連載されていたとしたらもっともっとヒットしたんじゃないかとファンとしては思うことがありますが(現に湘爆フォロワー作品がメジャー誌でいくつも超ヒットしている事実)、『湘南爆走族』という作品は連載期間5年の中で少しづつ確立されていった作品。競争が激しく流れの早いメジャー誌では理解される前に打ち切られていた可能性もあり、ムッシュー・田中師匠の慧眼にほとほと恐れ入る次第。