デビュー前の吉田聡先生② | STATIONS OF THE 暮らす。

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しがない新中年の何も起こらない日々

吉田聡作品には〝幻の処女作〟と銘打たれた作品が2作ある。

少年KING増刊に特別掲載された『ANGEL and ANIMAL from WINDOW』と『七月の骨』1巻の巻末付録『パラノイヤ キューピー』。

おそらく『ANGEL〜』の方が先に描かれてると思う。

 


『ANGEL and ANIMAL from WINDOW』

アパートでの男女の諍いは後の『純ブライド』を彷彿。

天使アニーと犬のヨハネは2000年に描かれたキャラ集合画にも描かれており、やはり思い入れは相当深いと思われる。『七月の骨』でも重要な役回りを演じた。

 


『パラノイヤ キューピー』

『ANGEL〜』とは打って変わって近未来が舞台のSFアクションコメディ。

 

デビュー前に描いた作品については『七月の骨』作中でも断片的に情報が出ているが、個人的に気になるのは『ユーガット・ミー!』(オバサンがテニスやってるまんが)これスゲー読みたい。

 


『ユーガット・ミー!』

ギャグじゃなくてラブロマンスらしい??

この作品は当時の原稿未公開。作中再現漫画のみ。※なので実際に描かれていない可能性有



『接線・DRY POINT ACT2』

COMに掲載されてそうな感じのシュールで叙情的な作品。後の『ジナス』にも通じている?

 

ここまで見ても見事に作風がバラバラ。デビュー前から既に色々なジャンルにチャレンジしていたことがわかる。

また『ぱふ』84年のインタビューでは「仲間で集まってコピー誌など出して遊んでた」と発言あり、現存してるなら是が非でも見たいなぁ。