古事記転生(2) | Loveone

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目を覚ましたサムの前には艶やかな長い黒髪の着物美女がいた。
その人は「オオヤビコ」と名乗り…実は男の人で😅今居るのは木の国でナムチを匿ってくれていると言うのです。
話を聞いていると遠くから八十神達の怒鳴り声が聞こえてきたのでオオヤビコが「裏口から逃げて"根の国"へ行きスサノオに相談すると良いでしょう」と逃してくれました。

根の国の立派な屋敷に着くと仕立ての良い深紅の着物に身を包んだスサノオの娘スセリヒメに「あんた誰?何しに来たの?」と怒り口調で言われ😂スサノオに会いに来たと説明すると、強い口調ながらも優しさを滲ませたスセリヒメは見たことも無いような大男のスサノオの前へ連れて行ってくれました。
笑い声で部屋中が揺れ、皿や壺が割れる程の凄まじさにタジタジしながらもスサノオに気に入られたようで"蛇の間"に案内され一晩過ごす事になったのでした😳💦🐍
毒蛇だらけの部屋に泊まるなんて死んでしまう!と思ってるとスセリヒメが布を貸してくれ「この布を3回振ると蛇が鎮まるから大丈夫🙆‍♀️それより逃げ帰ろうとしたら父上に殺されるから変な気は起こさないように」と忠告をし去って行った。
そして…分かりますね😉もちろんこの布で難を逃れ、しかも蛇の群から(こちらもお陰で難を逃れた)ネズミ🐭の「ムシカ」が転がり出たのでした。
お互いに自己紹介し合った後ムシカは食べ物を探す為に野原へ行くと言ってすぐに去って行きました。

翌朝、何故かスサノオが放った矢を日暮までに探して来いと試練を与えられるナムチ😂
しかもスサノオが口から火を吹き目の前の野原を火の海にした中での捜索である🔥
仕方なく燃え盛る野原に駆け出したナムチ。
前回焼き殺された事で現世に戻れたから今回も…と考えているとタマちゃん登場!
「もう生き返る事はできへんよ」
サムはナムチの状況に「巻き込まれただけでここでナムチが死んでも俺のせいではない!」と言うがタマちゃんに「サムの口癖は"俺は悪くない"だったな」と痛いところをつかれ、サムの課題は[肝心な時にいつも逃げる]と自身で思い至りこれまで薄々気づいていても言葉に出来なかった思いを口にするのでした。
その思いを聞いて感動したタマちゃんだが「頑張れ!」と言っただけで去ってしまったので、自力で何とかせねば!と火事の際に低い姿勢が良いのを思い出し、ほふく前進で進むのでした。

するとネズミのムシカ🐭が外敵からの緊急避難用の落とし穴へ案内してくれ、スサノオが放った矢を探しに行ってくれたのでした。
するとカムバックしたタマちゃんが、ムシカも元々は神様で昔々に"魔王モード"(人のせいにし続けたら突入してしまう怖い現象)に入ってしまい、今はやり直し中なのだと教えてくれました。
そして「サムのように逃げてもいい、忘れてもいい、人のせいにしてもいい。それが"気づくきっかけ"になるなら。でも、人のせいに"し続けたら"あかん」「"し続ける"と実際に起こった事や過去に感じた事さえも頭の中で作り替えてしまい憎しみの憎悪が広がり続ける。最終的には人類や世界そのものを破壊しようとする。たとえ自分の身が滅んでも」と様々なアドバイスを受けるも魔王モードを解決するヒントにモヤモヤするサム。

タマちゃんとそんなトークをしているとムシカが帰って来ました。そして手にはしっかりとスサノオの矢が握られていました。
そしてスセリヒメが戻らないナムチの葬式の準備をしていると聞いて急いで野原から屋敷に向かいました。道中の火はほとんど消えていたので無事に進みスサノオとスセリヒメの元へ戻って行ったのでした。

感心したスサノオが頭のシラミ(巨大なムカデ)を取れと更に試練を与えるがスセリヒメの機転でそれもクリア!😜
スサノオに認められたのだからスセリヒメの夫となり次の"国づくり"の担い手になるのだと彼女に説得されるが怖じ気づくナムチ。
そこへ時を止め2人を動かなくさせたタマちゃんが登場!
「国の心であり、宝でもある一人ひとりが生きるのに必要な全てを伝えていくことが王様の役割。例えば農業とか医療、お祭り、心の在り方とか」
「サムがこの『古事記』の世界に来たのは『古事記』の世界で国づくりを学んで現代に活かすためだ」とまたまたアドバイスをたくさんしてくれるタマちゃん😊
タマちゃんが去り止まっていた時が動きだすとナムチとスセリヒメはスサノオの大切にしている太刀と弓矢と琴の神器を持って逃げるのでした💨
追ってくるスサノオを涙目で逃げるナムチ🤣
無我夢中で走っていると黄泉比良坂(よもつひらさか)を超えている。
スサノオは根の国と黄泉比良坂の境界まで近づくと足を止めて「ナムチよ、その太刀と弓矢でお前を憎んでいる兄達を全てねじ伏せてしまえ!これからお前は俺様の娘を正妻とし"大国主"と名乗るのだ!任せたぞ!」と新しい名前を与えたのでした。

と、タマちゃんまたまた登場してきたと思ったら「八十神達をどうするか決めてね」とキュルキュルとすごい速さのコマ送り状態でいつの間にか海岸沿いの八十神の寝ぐらの洞窟の前に太刀を手に立っていたナムチなのでした💦
「戦いに来たんじゃない。話に来ただけだ」と言うが、もちろんタケルは聞いてくれず背中に鋭い痛みが走る。振り向くと背後に弓を構えた八十神の1人が🏹
もっと矢を放とうとした瞬間タマちゃんの助言で太刀を振ると弓はへし折れ八十神達は2メートル程後方へ吹っ飛んだ。
あと一振りすれば八十神は全滅すると言われ、八十神を信じたかったが何回も裏切られた大国主の感情を感じ、苦しいし悔しいしあいつらを叩き切ってやりたい!という暗い感情がわくが、その奥底に悲しみがあるのを感じ🥲
「命だけは取らないでおく、武器を足元に置いて俺が立ち去るまで動くな」と八十神達から離れるのでした。
次回へ続く…

*どうやら本当の「古事記」では大国主は八十神を皆殺しにしてるようです😳💦
大国主の魂の課題は"赦す"ことなのだとか…
私達の今生の課題は何なのか考えちゃいますね。
この他本書では自分を振り返るのに良い事を書いてくれているので、ぜひ本を読んでみて下さい。