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[自然栽培の定義]
Natural Farming AK method
外部の資材の投入なしに自然の力を利用して栽培を行う農業
自然の力
①土壌生物の栄養塩(窒素・リン酸)供給力
②非病原性微生物の病原菌抑制効果
③微生物による作物の自然免疫誘導交換
④天敵による害虫防除

奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんの無農薬、無肥料の栽培方である『自然栽培』の本です。
大変なご苦労の末に大自然と闘わない地球に優しい農法を目指しそれに成功した経緯を読むと本当に凄い方だなと感嘆し、実は地球はそこに存在する生き物が暮らすのに必要なものは全て初めから用意してくれてるのでは⁈と言う想いに至りました🌏
人間が期限を早めたり大量生産で自然のサイクルに無理なペースで作り出そうとする事から逆に生物に害となる色々な問題を作り出してしまうのでしょう😔

「大切なことは目に見えない
全ては土の中にある」
バクテリアが放射線を食べる⁈という説もある。
土の団粒化(枯れ木や落ち葉などが分解された有機物と粘土や砂などの粒子が一緒になっている小さな粒になる事)がバクテリアの活動を活性化させる。
土壌有機物が微生物によって分解され無機態窒素が増加する。この作物の土は好気性菌と相性が良いので最初に乾燥させるetc…とにかく知識が豊富なのです!
「自然を活かす」「土を活かす」のが自然栽培のポイントなのですね🧐

私はペットシッターでありパピーティーチャーなのでちょっとした問題もそのコ🐶をよ〜く観察すると解決する鍵が見つかると言う事を知っているのですが、作物もよく観察して実験していくと答えを教えてくれるのだそうです🌾
例として、稲の根元の1枚目の葉と2枚目の葉の間に茶色がかった横縞があり、この線は「これ以上水は欲しくありません」という意思表示だと😳つまりこの線まで水を入れて下さいという印を自らつけているんですって!

カーミングシグナルの様にサインを送ってくれているので美味しい栄養豊富な作物になるには観察って大切で、動物も植物も同じなのだなぁと思いました🪴🐱


自然栽培の心得 五カ条
その1  土作りには3年かかると心得ること
[それまでの肥料や農薬の影響が完全になくなるのに3年位かかり、その間ある程度の害虫の発生があるため]
その2  生産者によって収穫のばらつきがあると知っておく事
[自然栽培は目や手が肥料や除草剤の代わりなので手間を惜しまなければやっただけ必ず応えてくれる]
その3  これまでの農業の常識を捨てる
[頭に入ってるこれまでの知識が邪魔して失敗するから]
その4  一般栽培や有機栽培の実施者とのトラブル回避
[自然栽培への誤解によるトラブル]
その5  自らが確立した技術を独り占めせず、一切隠さず伝えること
[情報は全て開示し、知識や経験を共有する事は全人類にとって大切]

有機肥料である動物性有機堆肥も完熟させるのに4〜5年かけないと虫を呼んでしまったそうで自分で作るには時間がかかりすぎる&家畜のエサに化学物質が入っている可能性も無肥料栽培へのきっかけの一つだったそうです。
しかも有機栽培でも使用可の農薬が数十種類(天然成分由来の農薬だけでなく化学合成農薬も含まれる)あり、許可されている農薬なら使用量に制限はないと言います😱

肥料でよろしくないもう一つの事柄は、施肥した後数日以内にガス化し亜酸化窒素を放出しオゾン層を壊している主たる原因となるため、全世界でこれらを使わない栽培を開発研究する事が急務であるとアメリカ海洋大気庁の2009年のホームページに掲載されていたようです。
自然栽培の普及を地球規模で取り組まなければならないところまですでに来ているのですね🌏💦

一般栽培や多くの有機栽培で作られた野菜、米、果物は放置しておくと腐りますよね。自然栽培で作ると腐らず発酵したり枯れてしぼむんだそうです。そんな野菜見た事なかったです😂

そして大事なタネについて。
これはだいぶ前から話題になっていたF1種(1代限りで形や大きさや色を均一にできるが自分と同じ姿形の子供を残せないor子孫を残せない一代交配種)のタネで農作物を作っているのがほとんどです。自家採種して翌年もそのタネを蒔いて受け継がれていく固定種では均一な野菜を大量には難しいので消費者のニーズに合わせてそうせざるを得ないのが現状。
私達消費者の意識を変えない限り安心安全な食材を手に入れることは出来ないと肝に銘じました。

『食が変われば、身体が変わり、心も変わり、未来が変わる!』
木村さんは少年院で農業の授業をした事があるそうです。
もちろん若者達は最初険悪な雰囲気で始まったそうですが、回数を重ねる毎に芽🌱が出て育っていく姿に彼らの態度も変わっていき収穫の日には自分で育てた野菜を大事に慈しむように食べ「おいしいサイコー!」となるのでした😆
肥料や農薬を一切使わない自然栽培には自分の力を信じさせる効果や人の心を豊かにする可能性があるのではないでしょうか。

心身共に健全に過ごすにはあまりにも効率重視でスピードアップし過ぎたので、そろそろ人も本来の人間らしいペースで生きていく時代にならなければこの地球で生き延びられない最終地点にいるのではないでしょうか?
そんな気持ちになる本でした📖