患者の遺族に逆恨みで銃撃され12年分の記憶をなくした名医が再起する医療ドラマ。

DOC(ドック) あすへのカルテ

このドラマ実話を基にしているんですって。実際は交通事故らしいのですが。

腕は超一流だけど恐ろしく冷酷。患者とは関わらず患者を番号で呼ぶような内科医長のアンドレアが主人公で、死亡した少年が実は医療事故だったという事に気が付くのですがその日の夜、遺族に逆恨みによって銃撃され脳に損傷を受けてしまい12年分の記憶を失うという事態に。

記憶をなくした内科医長は冷酷になる前の真逆の性格に戻り、研修医たちの交流や別れた病院長の元妻や現在進行中だった恋人の内科医との関係が院内の雰囲気をよくする一方で、医療事故の証拠が世に出ることを恐れる同僚の陰謀もあったりしてスリリングなところもありのすごいドラマでした。

記憶をなくしたアンドレアが理想に燃えていたころに戻り、彼を恐れていた研修医たちもド彼の洞察力や技術を見て慕い始めたりするのですが、4人の研修医たちも単なる脇役かと思いきやそれぞれ秘密を抱えていてそれがし次第に明らかになって研修医たちの話も面白いです。

研修医の一人がかつて子供の頃にアンドレアのおかげで一命をとりとめるも片足を切断。という秘密があり、それをずっと言い出せないでいたけれど、ついにアンドレアにカミングアウトした時とか、恋人になりそうでなかなかならない清楚系の研修医にカミングアウトするときとか彼のエピソードがイチイチ泣けます。

離婚したことも記憶にないアンドレアは元妻と復縁したがるけど、秘密で付き合っていた同じ内科医の女医が複雑な気分で何だか不文だったり、恋愛エピソードはすれ違いが多くてもどかしいです。

同僚が隠蔽した医療事故もアンドレアのおかげで発覚するのではとクスリに混ぜ物をして記憶をあいまいにしようとしたり、陰謀で陥れようとしたりなかなか卑劣なのですが、冷酷だった頃も記憶をなくしてそれでも医師としての際のが段違いと悟って、苦悩するこの医師も人間味があって憎み切れないんですよね。

と色々なことが盛沢山だけど盛り込みすぎていないし、後半に進むにつれてアンドレアが医師として患者と真摯に向き合う感じとか感動エピソードがこれでもかと詰め込まれて最終回は泣けた。

イタリアの医療ドラマってどうなの?と思いましたがシーズン1の終わり方もきりが良く終わったけれど、登場人物がみんな個性的で楽しいしシーズン2も楽しみです。

予告編

余命僅かな母親とその子供たちの最期の時間を描いたヒューマンドラマ。

グッバイ、ジューン:幸せな人生の終い方

ケイト・ウィンスレット初監督作品です。

お母さんがヘレン・ミレンですが、いつも最強感を出しているヘレン・ミレンが余命僅かな病人役というところが珍しいのですがさすがのパフォーマンス。

母親のもとに集まる子供たちがとても不仲。特にキャリアウーマンのケイト・ウィンスレットと主婦のアンドレア・ライズボローの関係がとても険悪。
どのくらい不仲化というと見舞いのが被らないようにスケジュールを立てるくらい常に航路運をしているのですが、神経質な種という感じのアンドレア・ライズボローがよかったです。

ヘレン・ミレンの旦那さんがティモシー・スポールなのですが、何にもしないダメなお父さんという感じのキャラクターで病院にいてもテレビを見ているだけ。長男に思いっきり叱られて落ち込みながら、バーに行って「Georgia on My Mind」を歌うのですが、彼なりに妻を愛しているというのが伝わるシーンでグッときて、憎めないお父さんでした。

スピリチュアルにはまっているもう一人の娘がトニ・コレットというキャスティングも何だか豪華。

母親の死による姉妹の和解とか、話は王道なのですがケイト・ウィンスレットの初監督作品としては手堅くまとまっていた印象です。

予告編


AIにすべてを支配されそうになる一家の姿を描いたホラー。

AFRAID アフレイド

超高性能AIのモニターになった一家がAIに心も支配されそうになるスリラー系ホラーです。
「M3GAN/ミーガン」の制作陣による映画という事でAIに関してはイマイチ新鮮味がないのですが、「M3GAN/ミーガン」と違って実体がなく電子機器を介してどこからでも監視されているという得体の知れなさというところではこちらの方が気味は悪いです。

最初は便利だし家族の気持ちも汲んでくれて先回りするAIの気遣いに家族は虜になるけれど、次第にその機能に疑念を抱き秘密を探ろうとしたときにAIに襲われるというのは王道すぎてこれといった感想はないかなという感じなのですが、ジョン・チョウがAIに疑念をイフ抱くきっかけがイマイチ薄いかな?という印象。

彼の会社の社長がAIの策略によって買収されるのですが、大金がもらえてラッキー。となってこれが普通の人間の感覚なので主人公はちょっと正義感が強すぎた感じがします。
AIの言いなりになれば何でも思い通りになるのですからね。

とは言え80分ちょっとの上映時間でテンポよく無駄なくコンパクトにまとまっていたと思います。

ジョン・チョウとキャサリン・ウォーターストーンという不思議な組み合わせ。
デヴィッド・ダストマルチャンやテレビでお馴染みのキース・キャラダインとか登場人物はなかなか豪華でした。

予告編
おまけ
別ポスター
AFRAID アフレイド
宝石泥棒が障害者になりすましサマーキャンプに身を隠したことがきっかけで彼らの気持ちに変化が現れるハートウォーミングなコメディ。

サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行

宝石強盗親子が逃走するときに偶然障害者に間違われそのまま障害者のサマーキャンプに行くことになる姿をコミカルに描いた話です。

王道の展開で障害者と介助者のふりをしてサマーキャンプに潜伏。
障害者たちにあっさり成りすましがばれるけど、それを受け入れキャンプ生活をしているうちにきずなが深まり、強面のお父さんも一人の障害者といつの間にか親子のような関係を築いてなんだかんだで幸せそうな時間を過ごしていて、破天荒な彼らのおかげでみんなもいつもと違うキャンプをイキイキと過ごしている感じが良いです。

個性的な障害者たちもオーディションで選ばれた人たちというのも面白いです。

楽しかった生活ももちろん終わりを迎えるのですが、意外な終わり方からの畳みかけるような感動エピソードの盛り込み方が上手くて泣けました。

お父さんがだんだん人間味というか優しい感じになっていくところがいいんですよね。お父さんのキャラクターのおかげで映画全体にまとまりが生まれたなと思いました。

予告編

主役が新しくなり、熱血刑事と難事件を解決するフランスの刑事ドラマの第七弾。

プロファイリング パリ犯罪捜査課

クロエがパリを去り、新たにアデルが主役兼新メンバーとして参入したシリーズ第七弾ですが、アデルは以前から準レギュラーとしてたびたび登場して犯罪心理学者としての実力もあるので主役として入っても違和感なし。

逆にアデルは双子で子供の頃に誘拐され自分は解放され姉のカミーユは犯人に洗脳され子供を産み邪悪なサイコパスになったというトラウマも抱えているという状態なので、新たな展開に突入して、相変わらずチームも担当する事件も面白いので主役は変わってもドラマのクオリティは変わっていないところがよかったです。

病院で拘束されているアデルの姉カミーユがたびたび脱走を試みてアデルの命を狙うのですが、終盤はアデルを罠にはめアデルを精神病院に閉じ込め自分はアデルに成りすまし捜査をを攪乱しチームの絆を引き裂くという狡猾な手段に出たりと、スリリングな展開もよかったです。

クライマックスもそれぞれのメンバーの過去のトラウマを連想させるシーンとかビル危機的状況を演出したりと最後まで飽きさせない。と思ったら新たな脅威の登場で次のシーズンの期待を高める終わり方もよくて次回もまた楽しみになりました。

予告編