廃病院で行方不明になったYoutuberの真相を確かめようと他のYoutuberたちが生配信で廃病院に潜入するというPOVホラー。

ストリーマー:恐怖のライブ配信

POVホラーの定番、廃病院ものです。
Youtuberが失踪してその真偽を確かめるべくその場所を訪れたYoutuberたちが次々と命を落としていく。という内容も定番中の定番のド直球の内容です。

同じ韓国の廃病院物で「コンジアム」があって、あっちは話は色々言いたいところもありましたがインパクトはありました。
が、こっちの方はそもそも再生数を稼ぎたいYoutuberたちが主役なのでとにかく騒がしいしやかましい、他のPOVホラーに比べて自分勝手すぎてイラっとするのが特徴で、次々と命を落として行っても気の毒感がないです。

入れたのに何故か出ようとすると入り口がチェーンで頑丈に閉じられていて病院の外に出られない、とかかつて医院の院長が精神病棟の患者にひどいことをしていたというお約束の廃病院設定もあり新鮮味はないのが残念。
出られないなら警察呼べばいいじゃん。となり警官が来るのですが、警官が病院の外で見えない何かの力で首吊りになって死亡するという、この映画で一番のとばっちりでこれは可哀そうでした。

最後は配信中に・・・という予想通りの展開でありながら、あの女幽霊も深堀してほしかったし、もう少し工夫は欲しかったです。

予告編
おまけ
別ポスター
ストリーマー:恐怖のライブ配信
サイコパスな凄腕の殺し屋と諜報員の女同士の攻防を描いたサスペンス第三弾。

キリング・イヴ/Killing Eve

シーズン3はイヴとヴィネラルが割と離れ離れでそれぞれの者がタイが進んで合流したい離れたり。という印象です。

サンドラ・オーのイヴは今回割と大人しめ。
ジョディ・カマーのヴィネラルは相変わらず予測不可能で観ていて楽しいです。

殺し屋の組織で出世したいと言って、管理職になって若手の面倒を見ることになるのですが、言われた通りに殺さないからと言って若手の殺し屋をあっさり殺してしまいました。
暗殺者としての育ての親との絡みが多くて罵り合いも面白く、彼女の殺し方を模倣して殺した後に粉物を顔面にぶっかけるとか斬新な殺し方も見どころ。

そして実はヴィネラルの家族が生きていたという事で彼女の家族探しと思ったらあっさり見つかったり色々とエキセントリックです。

フィオナ・ショウ」とキム・ボドゥニアのベテランたちも相変わらずの異彩を放っていてキリング・イヴの世界だなと久しぶりに観て感じました。

ジョディ・カマーはこうして見ているとやっぱりこの役がはまり役で、ジリアン・アンダーソンのようにテレビの世界だと恐ろしいほど輝く人だなと改めて感じました。

これまでのシリーズとv比がって終わり方がフワッとしていたかなと思うのですが次がファイナルシーズンです。

予告編
おまけ
別ポスター
キリング・イヴ/Killing Eve
ロシアの詩人で作家のリモノフ人生を描いた伝記映画。

リモノフ

リモノフというロシアの作家で反体制派という人物のことを全く知らなかったのですが、なかなか破天荒気味な人生を送っていいて、それが映画的なビジュアルの演出と相まってアバンギャルドな感じが面白いです。
なのですが、話はイマイチ乗れず。

中途半端だから世界で有名になって戻って来いと言われてその通り有名になってソ連に戻ってくるのですが、アメリカではほぼヒモみたいな生活をしていてダメンズに見えるし、終盤はいきなり反体制派の指導者としてスキンヘッドのマッチョたちを従えていて何をどうしたらそうなった?
みたいなことがよく分からなかったのですが変な人だというのは分かりました。

リモノフの彼女役のロシア人の人がなかなかの存在感でしたが、まだ新人さんらしいのにあの堂々とした感じは只者ではない感じがしました。

主演はベン・ウィショーで、独特の雰囲気と人をイラっとさせるベン・ウィショーらしさ全開。
終盤の反体制派のリーダー的な存在をみているとベン・ウィショーではなくもう少しマッチョな感じの人の方がよかったのかな。と思いました。

たまにサム・ロックウェルに見えるからサム・ロックウェル辺りがちょうどよかったのかもしれません。

予告編

女子寮に入った主人公が殺人事件に巻き込まれるスラッシャー映画。

ピンク・モンスターズ 死の制裁

編入した大学でキラキラした女子寮に魅了され、入ることに成功した女子大生が次々と無理難題を強要され、寮を出ようとしたら命を狙われた。というスラッシャー映画です。

ありがちすぎて新鮮味もない感じのスラッシャー映画ですが、まずスクールカースト上位のキラキラした女子寮に入るためにライバルの寮や学校からものを盗んだり、お色気でその辺の男から金を巻き上げたりと軽い犯罪集団みたいな寮でなかなか現実離れしているし、低予算なのかこういう映画のパターンだとイケてる男子寮の生徒が加わってにぎやかになるのですが、そんなこともなく女子たちのいざこざ。
というだけで終わっているので全体的に浅いです。

寮に痛ければとにかく金があればいい。という感じも何だか浅はか。

寮を抜けようとした子や秘密を暴露しようとした子が次々と殺されて犯人は誰だ?みたいなところもあるのですが、やっぱりあの人だよね。と見た目で分かる真犯人のオチもあったりして絵に描いたような超B級映画という仕上がりでした。
上の階の食べ残しを食べて命をつなぐという不条理な状態を生き抜くシリーズの第二弾。

プラットフォーム2

最上階から下の階に食料が降りて来て下層になるにつれ食料はなくなるし腐るし。という不条理な状態は一作目と同じルールですが、そこに囚われている人たちが新しいルールを作り生き延びるすべを見つけ、それに反発するものが現れる。
という感じの話でした。

新しいルールはここに囚われる前に自分の好物を一つだけリクエストできるけれど、食べていいのはそれのみか、同居人の食べ物だけ。というこのルールも厳しいという感じ。

そんなルールを取りまとめるカリスマ的リーダーと徐々に反乱側に傾いていく主人公という構図でルールを破った人を恐ろしい拷問で黙らせる。とか生き残りそうな人がいきなり死ぬとか仕掛け的には色々あったのですが、それが何かのオチになるかというとそういうわけではなく。
前作より圧倒的に結局何だったんだろうという感じになって結果的にはよく分からない話になっていたような気がします。

予告編