因縁の離婚弁護士同士が次第に恋に落ちるロマンティックコメディ。

恋の法律

20年前の映画ですが、ジュリアン・ムーアとピアース・ブロスナンという組み合わせが新鮮です。

ジュリアン・ムーアがお堅い感じの離婚弁護士でピアース・ブロスナンがチャラチャラした女たらしの離婚弁護士というイメージ通りなキャラクターでベタすぎる話ですが抜群の安定感。

ジュリアン・ムーアが正攻法で法廷に立っても、ピアース・ブロスナンが変化球で法廷に立っていつだって彼女をイラつかせるという話からいつしか、二人で泊りがけの仕事に行って一緒に飲んで目が覚めたら二人は結婚しちゃっていました。
と展開が早すぎやしませんかというくらいテンポのよい感じもいいです。

何だかんだで夫婦になった二人がいい感じになったと思ったら二人の関係が壊れるような出来事があって、でもやっぱり好き。みたいな本当にド定番の展開なのですが上映時間も短いのでサクッと観られます。

メインの離婚案件で登場する夫婦がマイケル・シーンとパーカー・ポージー。
パーカー・ポージーは芸風が変わらないのですが、マイケル・シーンがとってもチャラいバンドのボーカル?みたいな役どころも面白いです。

予告編

元特殊部隊の男がさらわれた妻を取り戻すために陰謀に飛び込んでいくアクション映画。

アドヴィタム

元特殊部隊の男が狙われ、妻と引き換えにあるものを渡せと家にやって来た特殊部隊の男たちと大乱闘でいきなり大盛り上がり。
何だか身重の奥さんも超絶強くてバッタバッタと襲ってくる敵を二人で倒してこれは面白そう。と思ったら奥さんが捕まってしまい、そこから回想シーンが始まるのですがそれが恐ろしく長いです。

奥さんとのなれそめとか、優秀な部下との出会いとか、なぜ特殊部隊を辞めることになったのかとか延々と描かれていてオープニングの奥さんが連れ去られた後が早く知りたいんですけど。ともどかしすぎる展開。
普通に時系列通りにやってもらった方が楽しめたのでは?と思わずにはいられません。

後半やっとオープニングからの続きになって、殺人の容疑者となり軍に追われ、敵にも追われという展開になるという王道のサスペンスアクションへの展開へ。
ひっそりと主人公を手伝ってくれる、優秀な部下がいい味を出しているし、妊婦の奥さんも強いしその辺はよかったです。

クライマックスはパラグライダーでベルサイユ宮殿に行くって強引すぎて笑ってしまいました。

予告編

移民の子供たちが次々と拘束され、彼らが老人ホームでボランティアを行うことになるが恐ろしい秘密があったという人種差別ホラー。

 アメリカン・カーネイジ

白人優先の世の中になったアメリカで移民の子たちが次々と拘束されるけど、元の生活に戻るためには老人ホームでボランティアをしなければならず、集められた若者たちがさっそく老人ホームで働き始めるけれど、この老人ホームは何かおかしい。となり仲間たちが一人また一人と姿を消していく。という感じです。

キャラクターがみんな陽気というかおチャラけ系で軽いノリなのですが老人ホームの秘密がえぐいです。

年寄りたちの奇行とありえない動きでの突然死。という描写を経て行方不明になった仲間たちがどうやらここで出された食事に混ざっていた薬物で弱らされたと思ったら、何と急激に老けだしていて、この老人ホームは若者たちを老化させて抹殺していた。
という場所だったのですが、さらにその突人たちが突然死した遺体を使ってアレを作っていた。
というところがパンチが効いていました。

老人ホームの所長がエリック・デーンで絶対何かあるかと思ったら予想通り悪役。
そして若い子がどこかで見たことがあると思ったらジェナ・オルテガでした。売れっ子だけどこういう変なホラー映画でしかも主役じゃない役もやっていて好感度が高いです。

今どきのアメリカ社会を取り入れた感じの風刺ホラーで、最後はその後は気になりましたが一応スカッとする終わり方でした。

予告編
おまけ
別ポスター
 アメリカン・カーネイジ

 アメリカン・カーネイジ
映画プロデューサーの夫と別行動でカンヌからパリへ知人の車で旅をする事になった妻のロードムービー。

ボンジュール、アン

多忙な映画プロデューサーの夫にほったらかしにされて、不満を抱えつつも夫共にカンヌ映画祭に同行した妻が、次の目的地のパリに行くはずが耳の不調で飛行機に乗れなくなって、夫の仕事仲間と車でパリに向かうことになるという話です。

ちょっとモラハラ気味の夫がアレック・ボールドウィンですが主役は旅する妻のダイアン・レイン。
素敵なセレブな奥様という感じがとてもよくて、夫との関係に不満を抱きつつも黙っているという感じもアクセントになっています。

フランスを横断するようなロードムービーとなっていて、ヨーロッパ人特有のゆったりした時間の使い方で、途中でここのレストランで食べて行こうとか、遅いから一泊していこうとか夫の仕事仲間が半ば強引にダイアン・レインに押し付けてくるのですが、郷に入っては郷に従えで、それを受け入れたら日ごろのモヤモヤした感じがなくなって人生謳歌しているような豊かな時間をすごせてよかった。
みたいなところがとてもいいです。

ちょっと恋心なんかも抱きつつもお互いの心の痛みなんかもさらけ出して、事件が起きるわけではないけれど大人のロードムービーといった雰囲気が好みでした。

予告編

廃病院で行方不明になったYoutuberの真相を確かめようと他のYoutuberたちが生配信で廃病院に潜入するというPOVホラー。

ストリーマー:恐怖のライブ配信

POVホラーの定番、廃病院ものです。
Youtuberが失踪してその真偽を確かめるべくその場所を訪れたYoutuberたちが次々と命を落としていく。という内容も定番中の定番のド直球の内容です。

同じ韓国の廃病院物で「コンジアム」があって、あっちは話は色々言いたいところもありましたがインパクトはありました。
が、こっちの方はそもそも再生数を稼ぎたいYoutuberたちが主役なのでとにかく騒がしいしやかましい、他のPOVホラーに比べて自分勝手すぎてイラっとするのが特徴で、次々と命を落として行っても気の毒感がないです。

入れたのに何故か出ようとすると入り口がチェーンで頑丈に閉じられていて病院の外に出られない、とかかつて医院の院長が精神病棟の患者にひどいことをしていたというお約束の廃病院設定もあり新鮮味はないのが残念。
出られないなら警察呼べばいいじゃん。となり警官が来るのですが、警官が病院の外で見えない何かの力で首吊りになって死亡するという、この映画で一番のとばっちりでこれは可哀そうでした。

最後は配信中に・・・という予想通りの展開でありながら、あの女幽霊も深堀してほしかったし、もう少し工夫は欲しかったです。

予告編
おまけ
別ポスター
ストリーマー:恐怖のライブ配信