美術品強盗がセキュリティが完璧な家に閉じ込められてしまう不条理スリラー。

インサイド

美術品強盗の実行犯のウィレム・デフォーが指示を受けて高級マンションに忍び込みお目当てのものを捜していたら警報器が鳴り、一人取り残されたウィレム・デフォーが脱出しようと試みるも何もできずに憔悴していくうちに生きるために水を確保したり色々とするのですが、美術品強盗なだけに作風がとてもアーティスティックな感じでA24のような雰囲気を醸し出しつつもとても難解で映画を観ている時間全てがまどろんでしまう。という睡魔との戦い。

我に返ってもあまり話も展開しているわけでもなく、ゆっくりと狂っていくウィレム・デフォーを見る感じでしょうか。

アートとで哲学的という組み合わせはほとんどの人が眠くなるという教訓を得られた映画でした。

予告編
おまけ
別ポスター
インサイド

インサイド

インサイド

インサイド

インサイド
恋愛に奔放女子大生とゲイの大学生の友情を描いた青春映画。

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

フランス帰りのジェヒは恋愛に奔放でクラスで浮いた存在。フンスはゲイであることを隠して大学生活を送っているけれどある日ばれそうになった時にジェヒにかばわれたことがきっかけで友情が始まり、いつしか同棲生活が始まる。
という話で、彼らの10年に及ぶ生活が描かれているわけですが、二人とも世間的にははみ出し者。という感じで見られていているけれど、家族以上に深い絆を築いていく感じがとてもよかったです。

兄弟のように大ゲンカをしたりするけれど、それぞれのピンチには結局駆けつけてくれるし二人の関係の信頼感が半端ないです。
ジェヒの付き合う男たちが実はことごとくクズという韓国らしいモラハラ男のオンパレードで男運がないのですが、それを受け止めるフンスがいい。

クライマックスで今までにないフンスの新しい一面が見られるあのシーンがとても感動的で泣けました。

韓国映画って戦争や北や南、ホラー映画という印象が強くて必ず誰かが死ぬけれど、人が死なない韓国映画って何年振り?というくらい久しく観ていないのもあって、この映画はとても新鮮でよかったです。

予告編
おまけ
キャラクターポスター
ク・ジェヒ
ク・ジェヒ

ク・ジェヒ

チャン・フンス
チャン・フンス

チャン・フンス

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ
大富豪の娘を人質に取り立てこもったら、その娘が悪魔に憑りつかれていたというホラー。

逆殺館

誘拐した子がヴァンパイアだったという「アビゲイル」と同じ感じのプロットのホラー映画ですが、こちらはコミカルな要素が一切なくて、まぁまぁグロテスクな感じの仕上がりになっていました。

こちらは悪魔憑きという事で悪魔が強盗それぞれに心の闇を思い起こさせるような幻覚を見せて追い詰めていき、命を奪うというちょっと反則気味の殺し方。
どうやら悪魔の目的は全員を殺して生贄にして復活。みたいな目的があって次々と強盗たちを殺していくのですが、登場人物がイマイチキャラ立ちしていないのでもう一つ盛り上がらないところが玉に瑕。

悪魔に憑りつかれた大富豪の娘がなんで憑りつかれた?とか大事なポイントが抜けているところも内容的に物足りない感じだったりして、全体的な流れはいいんですけど、やっぱり全体的に惜しいんだよな。と思える話でした。

予告編

終末の地球に現れたレッドムーンの地球落下まで残り7日。地球の危機を救える最後の望みの宇宙飛行士の姿を描いたSF。

レッド・グラビティ

惑星衝突を目前に地球を救える唯一の宇宙飛行士を道中で出会った少女との姿を描いたフランスのSFです。

いつの間にか特殊能力を持った集団に命を狙われ目的地に向かうための逃亡とロードムービーッぽい感じになってビジュアルもレトロな独特な雰囲気がいい感じです。
何というかアートなんですよねビジュアルが。

だけど、フランスのアンニュイな感じが物語の端々に見え隠れして、話自体は結構退屈で眠くなりました。

哲学的というか難解な感じで全く刺さらなかったのですが、刺さる人には刺さるような仕上がりのSF映画だなと思いました。

ジャン・レノも出ていますが、これはジャン・レノ出なくても全然いいような役どころでした。

予告編

特殊部隊の新米兵士がCIA救出ミッションで襲撃を受け孤立してしまい、無人戦闘機のオペレーターの助け受けて生き残れるのかというサバイバル映画。

ランド・オブ・バッド

ヘムズワース家の末っ子リアムが新米兵士でいきなり過酷な任務に配属され順調だったはずなのに、突如敵からの襲撃を受けチームは壊滅状態。

序盤のベテラン兵士たちの中に見たことあるけど、もしや?と思ったらやっぱりヘムズワース家の長男ルークでテンションが上がるもあっさり殺されて不穏な空気が名が得る中あっという間にリアム一人に。
クリス・ヘムズワースみたいに頼りにならない感じを醸し出すので緊張感倍増で先の読めない展開がスリリングでした。

そもそもリアムは無人戦闘機に指示を出すという役どころで戦闘のエキスパートというわけではなく、無人戦闘機を送受しているオペレーターがラッセル・クロウで責任感の強い人なのですが、アメリカの無人戦闘機の部署が全く緊張感がなくてイラっとするんですよ。
仲間の危機という時もテレビを見て盛り上がっちゃっている。という戦闘地域にいない人たちの闇ですよ。ラッセル・クロウも激怒。

一方その頃、一人で脱出ポイントに到着するも敵に襲われ再び孤軍奮闘。からのさらに二転三転する展開に意外性があって後半になってどんどん盛り上がっていく感じが熱い。

ベテラン兵士のマイロ・ヴィンティミリアが陰のある感じだけど頼れる存在といった感じでとてもよかったです。

シンプルな話に様々な工夫がされていて、全然期待していなかった分とても楽しめました。

予告編