世界的な指揮者が白血病になりドナーを捜していたら生き別れた弟がいたというヒューマンドラマ。

ファンファーレ!ふたつの音

世界的な指揮者が白血病になったことがきっかけで、自分が養子だと知り生き別れた弟にドナーとなってもらうために交流をしたら、弟も音楽の才能があった。という話で、弟は田舎町の工場でくすぶっているし、粗野な性格でぶつかり合ったりするけれど、絆を深めていく。

というフランス映画お得意の性格の全く違う二人の感動ものは「最強の二人」とか「テノール! 人生はハーモニー」あたりの映画t同じ感じでしょうか。

田舎町の人たちが娯楽として吹奏楽を和気あいあいとしてやっている感じが微笑ましいのですが、その中にいる弟の恋人的な存在の人がとてもいい。
弟が腐りかけている時も叱咤するし、閉鎖になる工場や存続の危機になってしまう楽団も何とかして盛り返したいという前向きな気持ちが田舎の肝っ玉母さんのような安心感と頼もしさでいいキャラクターでした。

白血病と分かり自分の出生の秘密が分かり弟と出会い、小綴医を提供されるという一連の流れがとても完結で、兄弟の絆と音楽にたっぷり時間をかけていたところは良かったです。
「テノール! 人生はハーモニー」が良すぎたので終わり方がなぁと思いましたが、安定の仕上がりだったと思います。

予告編

子供の頃に家族を殺された男が世界を支配する一族に復讐アクション映画。

ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝

両親を殺され、声も張力も失った男が終末世界を支配する一族に復讐をするという、ビル・スカルスガルドの肉体改造がすごかったリベンジアクションです。

無駄にB級俳優体がこれでもかと出てくる感じで見た目は劇画タッチでかなりド派手。
ファムケ・ヤンセンが一族の女王という事で一応ラスボスという感じでテンションが上がりましたが、残念ながら出番は少ないし戦わないんですよね。しかもちょっと頭がおかしいという正統派な感じじゃないのが残念でした。

ミシェル・ドッカリーとかシャールト・コプリーとかそこそか名の知れた人はほとんど敵対する役どころで、他の映画なら絶対悪党の部下。みたいなルックスをした人たちが主人公の仲間というビジュアルは面白いなと思いました。

「ハンガーゲーム」のような世界観でアクション映画も「キル・ビル」のような「ジョン・ウィック」のようなどこかで見たことがあるような感じだけど楽しいのとは裏腹に、話がこれだけ面白そうな内容であるはずなのにイマイチ面白くないところが致命的。
話の展開というか脚本が悪いのか話の流れが悪いところをもう少し何とかして欲しかったです。

一族の中にヘルメットをかぶった凄腕の女戦士みたいなキャラがいて、ヘルメットが取れた時、どこかで見たことがあると思ってモヤモヤしていたら「ハッピー・デス・デイ」の主人公と知って、こんなに動けるんだなと感心しました。

ビジュアルはいいけど話がダメという変な映画でした。

予告編
おまけ
キャラクターポスター
ボーイ
ボーイ

6月27日
6月27日

メラニー・ヴァン・デル・コイ
メラニー・ヴァン・デル・コイ

バショー
 バショー

ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝
「アンバーアラート 失踪者特捜班」から10数年後を描いた続編ドラマ。

アラート・スクワッド 失踪者特捜班

前作は鑑賞済みなはずですが全然覚えていなかったのですが、メインキャラの黒人刑事の妹が惨殺され、リーダーの旦那さんが前作で殺され、犯人が釈放され彼女の息子の憤りがあったり。と色々とある中、白人至上主義の団体が移民を無差別に車で轢き殺すという事件が発生。
犠牲者たちの会社の社長がIT技術を使い白人至上主義に正義感から無駄に近づき追い込まれていく様がスリリングなのですが、これで24話持たせるのは長すぎる。
と思ったら12話で決着。

13話からレギュラーメンバーでカウンセラーの娘とご近所さんの娘の失踪からすぐ見つかるも思わぬ展開になっていくという高校生たちの残酷な遊びにまつわるエピソードの突入。
白人至上主義の事件とは打って変わって若者ならではの残酷な嫌な感じが全開で全体の中では一番面白かったです。

カウンセラーの娘にまつわるエピソードが8話で、残りの4話で1話目から細く長く続いていた黒人刑事の殺人事件とリーダーの夫殺しの犯人の出所にまつわるエピソードが描かれているのですが、まずは妹殺しの犯人が意外な犯人。

そしてリーダーの夫殺しで、息子が最初は復讐をしようと近づくもいつからか彼を心から赦して友と呼べる関係になるも、元犯人の昔の悪い仲間が出てきて悪事に巻き込まれていくという展開が松本清張的な話でこれも面白かったし、加害者と被害者の相反する関係だけど彼らの友情が泣けました。

白人至上主義にかかわりのある女弁護士とかあの人の裏切りとかなっぞを残してシーズン2に続く感じなのですが、全体的にそれ添えの事件は解決してもハッピーエンドというわけではなくほろ苦い感じの終わり方が渋いです。

盛沢山すぎて24話は長くて、3シーズンくらいに分けてもらってもよいかと思いました。
深夜に不倫相手とガソリンスタンドに訪れた主人公が何者かに狙撃され身動きが取れなくなるというシチュエーションホラー。

ハンテッド 狩られる夜

ガソリンスタンドで狙撃されて出られなくなった女性の姿を描いたワンシチュエーションのホラーですが、アレクサンドル・アジャがプロデュースという事でアリがちな内容もワンランク上の仕上がりといった感じでした。

不倫をしていて深夜の帰り道でガソリンが無くなった。という事で入ったガソリンスタンド。唐突に打たれる感じ、そして店に入って来た他のお客さんもあっさり狙撃される残酷さ。
なかなか戻ってこないと思った不倫相手の男も店に入ったら、すぐ狙撃。

孤軍奮闘しなければならなくなったヒロインが、店の中にある無線で班員との心理戦を繰り広げて彼女は生きて脱出出来るのか?というところが肝ではあるのですが、なぜ彼女が狙われるのか?
というところが狙撃犯が色々と語るし、彼女の方も色々話すのですがピンと来なかったです。

クライマックスは店に乗り込んできた狙撃犯と肉弾戦。普通の会社員の彼女が無駄に強かったり、逃げられそうなポイントあったのにな。と思うところは色々とあるのですが、アレクサンドル・アジャがプロデュースしているおかげか、血みどろシーンはハードな描写でよかったです。

予告編

あの「アイス・ロード」にまさかの続編。

アイス・ロード:リベンジ

亡き弟の遺灰をエベレストにまくためにネパールに来たら、ダム建設で地元の土地を乗っ取ろうとする武装集団に運悪く遭遇して対峙する。という事になるそんな事ってありますか?みたいな話です。

エベレストに遺灰をまくってところからぶっ飛びなのにそもそも続編が作られていたころにびっくりです。
エベレストと言えばシェルパ。そんなシェルパ役はファン・ビンビンという無駄に美人というキャスティングもなかなかで、バスに乗っていたらいきなり土地を乗っ取ろうとする集団に襲撃を受けて大ピンチ。
と思いきや、リーアム・ニーソンの正義感が炸裂して武装集団をファン・ビンビンと一緒に撃退。

そして、土地を乗っ取ろうとする悪玉を倒しにいくのでした。という王道の話で、前作の続編ですけど何も繋がていないのでこの映画が所見でも全然大丈夫な作りです。

途中、人類学者の先生が無駄に正義感を出したらあっさり殺されてしまったのは意外なのですが、その先生の娘が普通の子なのに武装集団に立ち向かったりとなかなか無理がある展開ですがリーアム・ニーソンも落としなので一人だと肉体的につらいよね。と思いながら観ました。

もはやジャンルはリーアム・ニーソンと言ってもいい感じなのでベタすぎる話ですけど、リーアム・ニーソンのおかげで退屈せずに最後はスカッとする仕上がりになっていました。

予告編