どうやら世界選手権に採用される混合メドレーがWC2012でやっています。
これ、マスターズの試合でも出た事があるんですが、結局一番速い組み合わせってなんだろう…って考えてたんですよね。
私の前のチームでは男・男・女・女で組みましたが、それしか組み方がなかったというのが現状でした。
2012年のワールドカップ東京での8組。Mが男担当。Wが女担当
M W
Ba 5 3
Br 3 5
Fly 3 5
Fr 5 3
これだけでは判断できないので、ワールドカップ全体の中から無作為に25組取り出しました。
M W
Ba 14 11 56%/44%
Br 16 9 64%/36%
Fly 8 17 32%/68%
Fr 12 13 48%/52%
このデータだけ見るとバタフライを女性・平泳ぎを男性が担当することが多いようです。
そこで2012年末現在の世界記録から男女のタイム差のデータを出しました。
長水路
Ba 3.02
Br 3.13
Fly 2.64
Fr 2.82
短水路
Ba 3.09
Br 3.55
Fly 2.58
Fr 2.95
これを判断すると、男女の記録で一番差が大きいのは平泳ぎ。差が少ないのはバタフライ。
差が少ない方が男子と女子のレベルが近いということで考えると、この結果だけで言えば
男・男・女・女で組み合わせた方がよさそうです。
当然、世界記録全て持っているチーム(国)なんてないので、チーム状況によりますが。。
念のため、国内レベルでも判断しました。
Frは2012日本選手権、他は2011日本選手権の決勝8名のタイム平均値から男女の差を出したものです。
Ba 3.10
Br 3.95
Fly 3.08
Fr 2.88
国内だと自由形が男女の差が一番無いということになりました。
「自由形短距離で世界と戦えないのはパワーの差だ!」という話をよく聞きますが、
上記全てを見て判断すると、ある程度、人数が選出できて、高いレベルでのバランスが取れているなら、
①男子の平泳ぎを軸にチーム作りをする。
②女子のバタフライを軸にチーム作りをする。
というところから考え、やっぱり先行逃げ切りチームの方が良さそうですね。
個人的にはフリーリレーとかも4人を速い順番で並べた方がいいと思っています。
組み合わせによっては屈強な男たちに女性選手がどう立ち向かうか。というところでは非常におもしろいレースになりそうです。