秘本 香港紫微斗数教室 | 大石眞行の玄学ライフ

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大石眞行が占いの観点から日常を観察します。

私の妙派風水の師である陳俊龍先生が著作をものされた。

題して『秘本 香港紫微斗数教室』

私は妙派風水の講義は全て受講することができたが、紫微斗数講義は不徳の故にスケジュールが合わず受講することができなかった。

この度その講座をベースとして書き下ろしていただいた本書のお蔭で中原派紫微斗数の概略を把握することができた。

一言で本書を紹介するならば簡にして要

極度に圧縮されたデータが列記してある。

この圧縮データを解凍できれば多大な恩恵を被ることができる。しかしその解凍は読者の自助努力にかかっている。

本書の感想を聞くことで、その人物の術数への理解度や真剣さがわかるというなかなか恐ろしい本でもある。

たとえば「斗数準縄」のワンフレーズをこのように強調して書いてくださった本は私の知る限り皆無だった。

そしてすぐ現実の事例に当てはめてみたときに、当然ではあるがズバリ当たっていると確認できた。

 

また一般の紫微斗数は行運を見る際に命盤の星以外に流年諸星(将前と歳前)くらいしか加えないが本書ではそれらの流年諸星は登場せず、それに代わり7つの流星が登場する。(厳密に言えばそのうち2つは飛星と言ってもいいだろう。)

この7つのうち5つは、それでも流星使いの間では比較的知られているが残り2つは少なくとも私は初めて見るものであった。そしてこの2つは個人差を抽出するのに最も理にかなっている。

最近はブームで飛星を知る人が多くなったが意外や意外、流星を知る人が少ないように思える。

 

それらの意味も含めて本書は多くの意味で期を画す書であると思える。

ただ手取り足取り教えてくれないとわからないという人には不向きであろう。

本書に書かれたフレーズの典拠はどこであるか、原典をひっくり返していちいち探すのを楽しめるくらいの人でこそ真価を発揮する書と言っておこう。

そういう人であることを前提に強くお勧めする。